◆そして誰もいなくなった◆
あまりに有名で、何度も映画化されているこの作品。
1番緊張感が漂っているのは、やはり、原作であるのかもしれません。
1人、また1人と歌に合わせて命を奪われ、人形が1つ、また1つと減っていく。
映画とは違って、被害者1人1人の過去が克明に描かれているのが、
その原因なのでしょうね。
中には、その罪状に、情状酌量が充分にある人もいて、そういう人まで、
悪質な、法の裁きを逃れたのが間違いという人間と同列に扱われるのは
なんとも気の毒でした。
ラスト、明らかになる犯人も、その動機も、論理的に見えて、やはり狂信的と
言わざるを得ません。
人の心とは恐ろしいものです。