◆クリスティー記念祭の殺人◆byキャロリン・G・ハート(訳:山本俊子)◆
(THE CHRISTIE CAPER)
(ハヤカワ・ミステリアス・プレス文庫)


アニーは、<デス・オン・ディマンド>という書店の経営者。
そして、最愛の夫マックス。
そして、今、彼女は、とてもご機嫌、のはず、、、でした。
自分が企画した「クリスティー記念祭の殺人」が実現するから。
なのに、そのせっかくのイベントに、招かれざる客が闖入。
ついに、殺人事件まで。
ということで、アニー&マックスのカップル探偵が事件の解決に乗り出すのです。
この2人、まさに、クリスティの生み出したカップル探偵トミー&タペンスの現代版。
この2人が、この物語の魅力の中核をなしています。
(もちろん、それは、謎解きそのものがつまらないということではありません。)
そして、魅力的な登場人物といえば、マックスの母親のローレル。
彼女は、とても自由な、というか奔放な女性。
それは、決して人をいやな気持ちにさせるものではなくて、クリスティの作品
『ホロー荘の殺人』に出てくるルーシーのような、魅力的な奔放さ。
そして、恋多き女性。
この作品を映像化するなら、ぜひとも、この役はシャーリー・マクレーンにやって
ほしいです。それとも、これは、決して実現しませんが、「オールウェイズ」の頃の
オードリー・ヘプバーンとか。アニーにはキャメロン・ディアスかな。日本人なら、
小泉今日子か渡辺満里奈。マックスには、うーん、誰かな。
それから、<デス・オン・ディマンド>にやってくる客たちも、なかなかにユニーク。
アニーとミステリの知識を競っているヘニーは特に強敵(笑)

作者がいかにミステリを愛しているかが分かるのは、文中に限りなく散りばめられた
過去の名作ミステリや、ミステリ作家、そして登場人物たちの名前。
知識の乏しい私は、巻末に編集部でつけてくれたミニ・ガイドを、大いに
活用させていただきました。
とにかく、それが本当にすごい量で、担当の方の深い知識と、努力とがしのばれます。
そして、作中で、アニーがお客にクイズとして出している5枚のイラスト。
その説明から、どもミステリのどのシーンのイラストなのかを考えるもの
この作品の楽しみの1つです。

このシリーズは、『舞台裏の殺人』『ハネムーンの殺人』『ミステリ講座の殺人』
『ヴァレンタイン・デイの殺人』『幽霊屋敷の殺人』『ブック・フェスティバルの殺人』
『独立記念日の殺人』とあり、どれも、同じように面白いです。


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