◆流星の絆◆東野圭吾◆
(講談社)



幼い3兄妹が、流星を見に行った時に殺された両親。
両親に内緒で夜中に出かける、そのどきどき、わくわく。
素晴らしい思い出になるはずだったのに。
家に帰ってきて、両親の亡き骸を発見した衝撃は
どれほどのものがあっただろう。

次男が見た、現場から立ち去る男は、
警察の必死の捜査にも見付からない。
幼くして、こんな理不尽な不幸を味わわなければ
ならないなんて、なんて悲しい。

そんな3人が、成長して行っていることには、
もちろん、賛成はできないけれど、
心情的に、責めるのは酷なような気がしてしまう。

そして、出会った1人の男が
3人の運命を、大きく変えてしまう。

過去の罪は長い影を引く

警察の捜査は時効になるとしても、
罪そのものが消えるわけではないから。
ましてや、人の命。
失われてしまえば、どうやっても取り返しがつかないもの。
自分が奪ってしまった命の重さは、消えない。

事件の真相は悲しかったけれど、
3人が出した結論は、温かい。



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