◆駆けこみ交番◆乃南アサ◆
(新潮社)
『ボクの町』の頃よりちょっと成長して、
交番勤務をがんばる聖大くん。
ま、ちょっとC調で頼りない感じなのは
あいかわらずだけど(笑)
交番の先輩藤枝は、本当にしょうもない人間。
まったく、そんな奴が、なんで警察官なわけ?
あったまにきちゃう。
でも、いる、いる。こういう奴。
いい年して、幼児性の抜けない奴。
対応に苦慮して、うんざりしながらも
なんとか毎日を過ごす聖大。
彼の勤務する交番に、早朝訪れる
上品な老婦人。
早朝に目が覚めてしまうから、と。
この文恵さん、本当に素敵。
女優さんなら、八千草薫さんみたいな感じ。
文恵さんの取り巻き連中の爺さんたち。
典型的な江戸っ子という感じ。
彼らの名乗る<とどろきセブン>って名前、
気が利いていて粋。
時折、自分たちの集まりに聖大を招待してくれたり、
事件の情報を流してくれたり。
お年よりは、地域の情報に詳しいのね。
聖大は、派手な事件に関わりたいようだけれど、
実際に交番勤務で関わるのは、関係者には
重大でも、聖大には、地味に思える事件たち。
でも、聖大は、確実に成長しているはず。
それにしても、後半の<とどろきセブン>の
生まれたきっかけや、その活躍ときたら!
文恵さんも、幼馴染のナヲさんも、
いろいろな人生を過ごして来た。
その上で、今がある。
懐かしい人が、ちょっとだけでも顔を出して
嬉しかったな♪
ガンさんもすごく魅力的。
ああいう爺さん、いいよなぁって思う。
彼らのこれからも、ぜひぜひ読んでみたい。
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