◆ガール◆奥田英朗◆
(講談社)
収録::ヒロくん、マンション、ガール、ワーキング・マザー、ひと回り
「ヒロくん」
うん、ほんと、<女>張ってくのって大変なのだ。
女が強くなったなんて言われて久しいけれど、なんだかんだで
やっぱり、男社会だもの。
特に、仕事の場では。
エライ人は、たいてい男だものなぁ。
なんだか、がんばって一生懸命仕事するより、上手に甘えて
可愛い女やる方がお得みたいに社会はできちゃってる。
そうじゃないのって、やっぱり、例外って感じだもの、まだまだ。
だからこそ、ヒロくんのような存在は、ものすごく貴重。
そういう男の人が、もっと増えれば、働く女も、もっと
生きやすくなるのにな。
あの、今井って男は、本当に腹が立つ。
女の敵の代表選手。
ヒロくんという素敵な夫がついているんだもの、
負けるな〜。
「マンション」
分かるな〜。
マンションを買うのでなくても、その会社を辞めるわけにいかない
ような事情ができちゃうと、守りに入っちゃう気持ち。
いつでも辞めてやるって思っているうちは、自分の信念は信念として、
どんな相手にも主張できていたのに、いろいろ考えるようになると、つい。
気持ちは分かっても、やっぱりもどかしくて、それだけに、
あのラストは痛快で嬉しかった♪
「ひと回り」
就職して10数年も立つと、新人クンって、ひと回りぐらい
年下って、珍しくもなくなっちゃうのよねぇ。
そんな新人クンへのどきどきするような気持ちとか、
近付いてくる若い女の子へのもやもやっとした気持ち。
分かっちゃうなぁ。
なんだか、いいなぁ、と思う男性がいても、けっこう年下だったりするし。
まじ惚れってわけじゃなくても、どきどきするような気持ちって
あったりして、そうすると、若くて可愛いお嬢さんと話してるのを見るって
ちょっと、心中穏やかじゃない気持ちになったり、ね(笑)
あのラストも、そうそう!って思いっきり頷いちゃう。
奥田英朗って、どうして、こんな女心が分かっちゃうんだろ。
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