◆女たちのジハード◆篠田節子◆
(集英社 ISBN4-08-774239)
康子、みどり、リサ、紗織、紀子。
損保会社に勤める、年齢も生き方も違う5人の女たち。
でも、思いは同じ。
「幸せになりたい」
三十路を越えた康子とみどり。
みどりは既婚ですが、康子は、独身。
結婚に色気を残しているせいか、年下のシナリオ・ライターに口説かれちゃう。
でも、それは一筋縄では行かず。
マンション購入を決心しての一波乱。
それを乗り越えた度胸は、年の功かしら。
あの気迫には、思わず唖然。いや、さすが。
その後の、トマトのエピソードは、何か、そんな映画あったよなぁって
思っちゃいました。
話としては面白いけど、オリジナリティはないかな(笑)
とは言いつつ、ああいう展開は、かなり好き。
結婚相手を選ぶのに、1番シビアというか、打算が大きいのがリサ。
仕事もてきぱきこなす有能なOLだけど、一般職。
総合職に移る気はなく、結婚して退職して幸せをつかむのが何より大事。
その気合たるや、まったく、たいしたもの。
その生き方に共感はできないものの、結婚にかける意気込みはお見事。
いい相手をGetするために、努力は惜しまないし、同僚を思いやる
気配りだってある。
ただ、あんまりやりすぎて、職場の同性にひんしゅくをかう場面も
あるみたいですが。
1番、頼りないのが紀子。
う〜ん、そのはかなげで頼りないところに惹かれる男性もいるかもですが、
ものには限度ってものがないかなぁ。
もちろん、だからって、やっていいことと悪いことがあるのに。
許さんよ、そんなのは。
もちろん、紀子が、相手の悪いところを引き出すという、最悪の相性でも
あったのでしょうが。
でも、そんな紀子だって、本人なりに一生懸命。
自分のできるやり方で、幸せをつかもうとしてる。
側にはいてほしくない子だけどね。
康子の辛抱強さには脱帽だわ。
5人の中で、1番早くに自分の道を見付けていたのはみどりかな。
夫と同じ職場ということからぶつかった壁を、確実に自分の糧にしてる。
ああ、かっこいいな〜。
英語を活かす道に進みたくて悪戦苦闘の紗織。
あっちにぶつかり、こっちにぶつかり、また1年、先に進めなかったと
自分にあせりを覚え。
そんな彼女への職場の男性の認識は、冷たすぎます。
そんなのって、あり?!
人には、いろんな生き方があって、それぞれに都合があって、
どれが正しくて、どれが間違っているなんて、簡単に、決め付けることは
できないけれど、自分の生き方を見据えて一生懸命やっていれば、きっと、
いいことがある。
元気を、ださなきゃね。
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