◆ヴィラ・マグノリアの殺人◆若竹七海◆
(カッパノベルズ ISBN4-334-07341-7)


海に臨む小さな住宅街ヴィラ葉崎マグノリア。
こぎれいな10棟の住宅。
交通の便が恐ろしく悪いせいで、なかなか人が
いつかなかったりするけれど、住人たちは、
実に個性豊か(笑)

ファミリー・レストランの経営者とその妻
古本屋を経営する女性とその母親
翻訳家に塾の講師
双子を育てるシングルマザー

そんな中、空き家の1つで身元不明の男の死体
捜査にあたるのが地元警察の駒持警部補と部下の一ツ橋。
駒持のキャラが、また、ぶっとんでいて、一ツ橋の
苦労が偲ばれる(^^;
でも、ま、上司ということ抜きにしても、
太刀打ちするには10年は早いようで(笑)

そういう小さなコミュニティであっても、
トラブル・メーカーとなる方はいるものなんですね。
思い込みと被害者意識で頭はいっぱい。
要領を得ない空想話を既定の事実みたいに
しゃべりちらす松村朱実
でも、その、見事なまでの状況粉砕能力は、
あれは、ちょっと頭が悪いふうを装った、
思いっきりの悪意に基づいているのじゃないかと
疑ってしまいたくなるほど。
こういうキャラ、クリスティの作品にも、
何度か顔を出してるような気がします。

殺人事件の捜査って、容赦のないものですね。
それによって、事件に関係のないはずの、
隠しておきたい過去までもが暴かれてしまう。

そんな中、素人探偵をすることになったのが、
翻訳家の入江菖子とホテルを経営する牧野セリナ
2人とも、なかなか男前な性格で、いかしてる。
セリナのホテルのレストランのご馳走、ぜひぜひ
1度、食べてみたい!

刑事の事情聴取を煙にまいちゃうおしゃまな双子たちを始め、
全編、ユーモアにあふれていて、思わず笑ってしまいます。
そして、事件の真相は、、、

皮肉な結末。でも、きっと、それでよかった、、、
そして、再び、平和な日々。


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