◆異譚・千早振る◆鯨統一郎◆
(実業之日本社)
お馴染みの古典落語が、鯨氏の手にかかると、
なんとも斬新な物語に大変身♪
初っ端は「粗忽長屋」
粗忽な男八っあんが、行き倒れを見て、同じ長屋の熊だと
とんでもない勘違いをするわけだけど、
そこに至るまでのドラマに、ついニヤリ。
そっか〜、熊さんと、そっくりさんの正体って、
そうだったのね。
その熊さんと八さんを含む長屋の面々の
なんともとぼけた味わいがおかしくって。
しかも、彼らのやることが、とんでもないことを
巻き起こしたなんていう、ありえないような
歴史の裏が描かれてる!(笑)
「時そば」に、「饅頭怖い」に、表題作の「千早振る」。
「道具屋」などなど。
有名な古典落語が、なにやら壮大な陰謀モノみたいに
なっちゃってるんだけど(笑)
展開はパターン化していくから、
オチを知っていれば、先が読めてはしまうんだけど、
それでも面白いものは面白い♪
本筋を、ちょこっと外れたところのやりとりが、
すっとぼけていて笑えるし。
時事ねたが盛り込まれているから、
旬の時期に読むほうがいいかもではあるけど。
鯨さん、次は、どんな手法で楽しませてくれるのか、
次が待ち遠しい。
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