◆あしたのロボット◆瀬名秀明◆
(文芸春秋社)



ロボットとヒトの関わりを描いた連作集。

ロボットって、未来のはずなのに、
この作品、どこか懐かしい気がするのは
なぜだったのだろう。

おそらくは、はるか、はるか遠い未来。
荒廃した世界を、伝説の<アトム>を
求めて旅する少年のロボット。
そこは、ヒトのいない世界。
何が、世界をそんなにしてしまったのか。

彼の旅と交互に語られるのは、ヒトが
ロボットと一緒に生きていた時代。
この、2005年の今よりも、
ちょっとだけ前だったり、後だったり。
時代は重なっていても、別の世界。
パラレル・ワールドみたいに。

別々の物語に見えて、
少しだけ重なり合う彼らの物語。


愛する妻をロボットに写し出した男
ロボットに魂はあるのだろうか。
オリジナルの人間と同じ姿、同じ仕草。
だとしても、そこに、物まね以上の
意味はある?


子供の頃、博物館で出会ったロボット。
そして、先生。
未来から来たかのような彼ら。
幼い心に鮮烈な印象を残した彼ら。


1番好きなのが、「亜季への扉」
ロボット・コンサルタントの良祐と
幼い少女との、ロビイを通じてのふれあい。
優しくて、温かくて、少しだけ切ない。
お父さんのキャラが、すごく味があって好き。
ロビイは可愛いし。


アトムに憧れた男たちの夢見たものは?


そして、旅の終わりに少年ロボットが出会ったのは?


遠い未来のノスタルジー



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