◆海駆けるライヴァー・バード◆澤見彰◆
(講談社ノベルス)
とにかく、ヴィクターとダルメシアンの
ピリー卿がけなげで可愛い!
父デビッドの仕事(なんと泥棒!)のことを知り、
家出をしてしまった母ヴァイオレット。
ショックで腑抜けのようになってしまった
お人よしで優しい父に代わって、
学校に通いながら、家のことをこなしている。
そんなヴィクターを見守るのが
立派な家族の一員でもあるダルメシアンのピール卿。
その忠誠心は、もう、本当に感涙モノ。
家賃を取り立てに来た大家さんにまでだもの(笑)
そして、今は教会で神父をしているトニー親分。
デビッドの面倒を見て泥棒の腕を仕込んだ人。
面倒見がよくって、気風がいい、まさに<親分>
悪党と対峙した時に見せる迫力も、かっこいい!
やがて、ヴァイオレットが帰って来たのに、
入れ違いのようにデビッドが姿を消してしまう。
唯一の収入の道である盗みを働こうとして、
悪党一家に捕まってしまったのだ。
帰ってこないデビッドを助けに行こうにも、
ロンドンからやってきた毒針スタンレイなんて
警部に目をつけられていて、思うように行動できない。
ヴァイオレットとヴィクターの行動力はさすが!
ヴァイオレットの強さが好き。
そして、決戦の舞台は豪華客船の上に。
3人と1匹の家族と、利害の一致を見た
スタンレイとの共同戦線。
はらはら、どきどきの連続。
な〜んか、こういうのを映画で作ると、
すごく面白そう〜。
動物と子供が活躍、しかも豪華客船上って、
それだけでかなりツボだし。
こういう、わくわくと胸躍る冒険モノが
日本で生まれるって本当に嬉しい。
これからも、こういう作品を書いてほしいな。
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