◆一瞬の風になれ◆佐藤多佳子◆
(講談社)



ああああ、いいなぁ。
すごくいい!
こんなに直球ストレートな青春ものって、すごく好き。

高校の陸上部が舞台なのだけど、
読み始めたのは、それが大きなきっかけではあったのだけど、
自分が、ジョギングをしていなくても、きっと、
好きになったと思う。


天才的なサッカープレイヤーを兄に持ち、
自分も中学まではサッカーをやっていた新二。
同級生で、天才的なスプリンターの連。
彼らを中心とした、春高陸上部員たちの
成長ぶりが、本当にすがすがしい。

最初は、試合の前になると緊張でトイレに
駆け込み通しの新二。
天性のものを持ちながら、どこかやる気のなさそうな連。
どんどん変わっていく。
顧問の先生みっちゃんや、素晴らしい先輩に囲まれて。

同期の部員たちも、ナイス。
みんな、走るのが好きで、仲間が大好きで。
なんて、いいチームなんだろう。
まさに青春だ〜。

やがて、先輩が卒業していき、後輩が入ってくる。
後輩たちに指導することも、彼らを大きく
成長させていく。

レースや合宿での他校の選手や先生との出会い。
プロ入りした兄を襲ったできごと。

思うように力を出せない悔しいレースもある。
リレーって、自分だけのことでないから、
難しいし、でも、それ以上に喜びがある。


私は、もっと長い距離での勝負だけど、
走ることが、読む前よりも、もっと、ずっと
好きになった気がする。



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