◆あなたにここにいてほしい◆新井素子◆
(講談社文庫 ISBN4-06-184036-3)
二卵性双生児、あるいは親子のように仲の良い真実と祥子。
それは、美しい友情に見えました。
天才的に頭がいいのに、日常生活をまともに営めない祥子をフォローする真実
という構図。
「あたしが祥子を守ってあげる」
もちろん、2人の間にある友情は、本物に違いありません。
でも、そこに、それ以外のものがないと、誰に言えるでしょう。
突然現われた綾子は、そんな2人のバランスを大きく揺るがします。
祥子が持っているとある能力をめぐって。
祥子の能力の正体は?
綾子はいったい何者?
彼女を探す宇野という男の、綾子との関係は?
「あなたにここにいてほしい」
wish you were here
強くてせつない想い。
誰かに、どうしようもなく焦がれる想い。
それは、恋とは限らない。
真実と祥子のように、友情のこともある。
綾子。
生れつき持っている能力のために、傷つき、傷つき、また傷ついて。
憎しみでしか感情を動かせなくなってしまう。
綾子には、なんの罪もないのに。
彼女たちの想いは、爆発的なクライマックスに向かって動き出して行く・・・。
そして・・・。
大事なことは
「あなたにここにいてほしい」
ということ。
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