◆雨恋◆松尾由美◆
(新潮社)
ひょんなことから、海外出張の叔母のマンションに住んで
留守番をすることになった渉。
一緒に暮らすのは、2匹の子猫と、そして、、、
そのマンションで死んだのだという女性の幽霊
声はすれども姿は見えず
でも、声も気配も、自己申告どおりの若い女性のもの
猫と仲良く遊ぶ幽霊って、ちょっと不思議なようで、
でも、なんだか似つかわしいような感じ
渉に対するのと、彼女、千波に対するのと
態度を変える猫ちゃんってのがかっわいい!
千波の願いは、彼女を殺した犯人を見付ける事。
そうでないと、彼女はどこにも行けないから。
幽霊と、いつまでも同居したくない渉と、
千波の利害が一致(笑)
雨の日だけ現われる千波との不思議な共同生活
雨、猫、幽霊
なんだか、三題噺みたいな組み合わせ
慣れないながら、千波の事件の捜査に動き出す渉
そして、その結果を千波が受け入れるたびに
見えてくるもの
守山の身勝手さには、かなりうんざりさせられた。
身勝手というか、大人になりきれてないお子ちゃま
だって、自分の祖母の世話を妻に押し付けて、
自分はろくに見舞いにも行かず、浮気してるなんて。
妻からの封筒の差出人のところに書かれた数字の意味
妻が、いったいどんな想いだったのか
まったく、バカな男
千波の事件について知るために会いに行った刑事曽我部
なんともユニークで、いい味出していて、笑ってしまう
そして、明らかになる真相
それは、あまりにも、、、
ラストは、あまりにも静かで美しくて、切ない
BookTopへ
Topへ