山梨県

@分布
 県南西部の富士川沿いに集中し、そのまま静岡の産地と繋がっているため似た形質を持つ。特に絶滅した産地などは報告されていないが、小さな発生場所が下草の伸びと共に消滅した所は無数にある。しかし、移動性の蝶であるため、カンアオイさえあれば木が伐採されるととんでもない量の発生があるなど比較的安定している。私も伐採地は必ずチェックしており、これが新産地の発見となったことも多い。温泉も多い地区なので、冬場に入浴がてらドライブ下見という旅も良いと思う。

 上九一色村には一度行ったが、パノラマ台自体にはカンアオイは無い。麓(下部町側)からの吹き上げ個体と思うが、年に数頭という厳しさである。むしろ三方分山のほうが見込みがありそうだ。

 離れた産地として道志村があるが、私も2日がかりで探索したもののカンアオイ、サイシンともに発見には至らなかった。しかし、行けば2〜3頭は採れるという。写真でしか実物を検する機会が無かった。富士川のものとは完全に異なり、かといって神奈川のものとは少し違うような気がする。

  分布の確認がされているのは次の11市町村

     南巨摩郡富沢町   (町指定天然記念物、現在は南部町) 
     南巨摩郡南部町   (町天然記念物) 
     南巨摩郡早川町   (身延山以外にも産地あり)
     南巨摩郡身延町   (住民が採集禁止を呼びかけている) 
     南巨摩郡中富町   (現在は身延町) 
     西八代郡下部町   (現在は身延町)
     西八代郡六郷町   (現在は市川三郷町) 
     西八代郡市川大門町(現在は市川三郷町) 
     西八代郡三珠町   (現在は市川三郷町) 
     西八代郡上九一色村(現在北部は甲府市、南部は富士河口湖町) 
     南都留郡道志村    

A特徴

静岡同様、涙紋と下翅内側縁の黒帯が接する個体が多い

南巨摩郡富沢町 1984年4月3日採集 南巨摩郡南部町 1992年4月3日採集
南巨摩郡早川町 2001年4月5日 南巨摩郡身延町 1999年4月11日採集
南巨摩郡中富町 1990年4月8日 西八代郡下部町 1997年3月28日羽化
西八代郡六郷町  2001年4月11日採集 西八代郡市川大門町 1998年4月21日採集