Lucanus maculifemoratus Motschulsky,1861
         ミヤマクワガタ

分布・ 日本北海道〜九州、佐渡島、飛島、壱岐、五島列島、
    黒島、国後島 Japan
体長・40〜78.6mm
写真のデータ・左 栃木県藤原町 20.AUG.1998
         左下 秦嶺山脈甘粛省 ssp dybowskii
         下 Mts.Wuanyuan,Sichuan,China ssp boileaui
亜種・ssp dybowskii Parry,1873 中国、朝鮮半島、ロシア極東部
                    China,Korea,Far east Russia
    ssp boileaui Planet,1897 中国湖南省、四川省、陝西省、
                   雲南省、チベット China,Tibet
    ssp taiwanus Miwa,1936 台湾 Taiwan
    ssp adachii Tsukawaki,1995 伊豆諸島大島、三宅島、
                     神津島、利島、新島 Japan
シノニム・syn.cantori Motschulsky,1861
      syn.sericans Vollenhoven,1861
      syn.hopei Parry,1862
      syn.elegans Planet,1898
      syn.montivagus Möllenkamp,1912
      syn.validus Möllenkamp,1912
      syn.balachowskyi Lacroix,1968

特徴・ 原名亜種は頭のおでこの部分に突起が見られる。ssp
    dybowskiiはこの突起を欠く。ssp boileaui はこの突起が
    なだらかな丘陵状になる。ssp taiwanusは大顎の湾曲
    が直線的であり、ssp adachii は島によって、また、個
    体によって微妙な差異があり、これらの変異は個人的
    には「型」の枠を出ていない気がする。
    原名亜種の「型」であるが、図示したものは基本型、基
    部の内歯が長い。エゾミヤマと呼ばれる型は寒地で見
    られ、福島県檜枝岐村ではほぼすべての個体がこのタ
    イプである。「フジ型」と呼ばれるものもあるが特徴が微
    妙で、取り扱っている書は少ない。
流通・ いずれの亜種も標本商のリストにアップされており、入
    手に苦戦を強いられることは少ないと思われる。

Lucanus kanoi Y.Kurosawa,1966
   クリイロミヤマクワガタ

分布・台湾南投県、花連県、竹東県、宜蘭縣 Taiwan

体長・30〜57mm

写真のデータ・竹東県竹東鎮大鹿林道 1.Jun.1995

亜種・ssp piceus Y.Kurosawa,1966 台湾桃園県

特徴・ 図の写真は小型個体。前種ミヤマクワガタによく似る。
    体毛が極端に少なく、特にタイワンミヤマ(ミヤマの台湾
    亜種)とは本種の大顎の湾曲が強いことで見分けられる。

流通・ 台湾でも採集しづらい種であるが入荷量は少なくはない。

Lucanus kurosawai Sakaino,1995
   ホウライミヤマクワガタ

分布・ 台湾台中縣鞍馬山、武陵、南投縣松崗、松泉崗、日月潭
    合望山、石山工作站 Taiwan

体長・30〜44mm

写真のデータ・台中縣鞍馬山 13.Jun.1996

特徴・ sp kanoi に酷似するが、全身に毛が多いこと、頭盾が幅
    広く先端が尖らない、全身褐色を帯びる点で区別できる。
    また、鞍馬山の個体は全てこの種とされているが、sp
    kanoi とは同種かもしれない。日本のミヤマのように温度
    の変化で形態の変わる可能性も否定できない。

流通・ sp kanoi よりも珍品。近年は入荷少ない。

Lucanus ogakii Imanishi,1990
  クロアシミヤマクワガタ

分布・台湾(花連県碧緑、高雄縣渓南山)Taiwan

体長・30〜42mm

写真のデータ・碧緑神木 13.Jun.1996

亜種・ssp chuyunshanus Sakaino et Yu,1993 高雄県出雲山

シノニム・syn.masumotoi Hirasawa et Akiyama,1990

特徴・ 体表面の金毛を欠く、上翅に不明瞭な5〜8本の縦ライ
    ンを有する。体は黒色〜暗褐色。

流通・ 少ない。碧緑は採集禁止地域である。

Lucanus ludivinae Boucher,1998
   ルディビナミヤマクワガタ

分布・中国雲南省、ミャンマー China,Myanmer

体長・37〜39mm

写真のデータ・Chudo Razi,Myanmer May.2005

特徴・ 大あご基部付近に大きな内歯をもち、それより前方はほぼ
    均一に小歯がある。

流通・ 少ない

Lucanus dohertyi Boileau,1911
  ドハティーミヤマクワガタ

分布・ネパール、インドアッサム周辺、ミャンマー
    Nepal,India(Assam),Myanmer

体長・30〜56mm

写真のデータ・Naga Hill,NW.India May.1985

シノニム・minor Waterhouse,1890

特徴・ 大顎先端はフタマタに分かれ、その後に小さな内歯、大
    きな内歯が見られる。頭部、胸部には多少の金毛を認め
    るが、胸部中央、上翅部分にはほとんど消失する。

流通・ 今までほとんど見かけることが無かった。場所柄標本
    を得るのは厳しい。

Lucanus smithi Parry,1862
  スミスミヤマクワガタ

分布・インド、ブータン India,Bouthan

体長・29〜47mm

写真のデータ・Darjeeling,India Jun.1995

シノニム・syn.vicinus Planet,1900

特徴・ 大歯型は大顎がくの字に湾曲し、内歯が「山」型になる。
    図は小歯型で一内歯が認められる。

流通・ 少ない。近年生き虫の入荷あり。

Lucanus westermanii Hope et Westwood,1845
    ウエスターマンミヤマクワガタ

分布・インドダージリン周辺、ネパール India,Nepal

体長・31〜56mm

写真のデータ・Darjeeling,NW.India Sep.1992

シノニム・syn.mniszechi Planet,1900

特徴・ 体毛は少なく、黒色〜暗褐色。大顎中央付近に一本の
    内歯をもつ。

流通・ 最近は見なくなってきた。

Lucanus villosus Hope,1831
 ビロサスミヤマクワガタ

分布・ネパール Nepal

体長・47〜69mm

写真のデータ・near Kathmandu Jun.1997

特徴・ 図の個体は小型で特徴がよく出ていないが、ウエスターマ
    ン、フライ、ピロサス各ミヤマと共に大顎先端が二叉に分か
    れ、内歯が中央より前に位置、小歯を欠くグループを形成
    する。この種は頭盾が二又に分かれるがフライ、ビロサス
    のように突出しない。

流通・少ない。

Lucanus brivoi Zilioli,2003
  ブリボミヤマクワガタ

分布・中国 China

体長・40mm

写真のデータ・Wu s he,Hanyuan Country,Sichuan,China 10-19.Jun.2004

特徴・ 大あご前方に内歯を持ち、以降は存在しない。

流通・ 少ないが、価格はさほど高くはない。

Lucanus sericeus Didier,1925
 セリケウスミヤマクワガタ

分布・ベトナム、タイ Vietnam,Thailand

体長・37〜80mm

写真のデータ・Chaing Mai Jun.1990

特徴・ 前の4種と異なり、内歯を基部側にもうひとつ備える。

流通・普通。

Lucanus nangsarae Nagai,2000
ナンサーミヤマクワガタ 

分布・ミャンマー Myanmer

体長・59mm

写真のデータ・nearChina,NE.Kachin,Myanmer May.2000

特徴・ 前方の内歯が前種より大きく、基部側の内歯が小さい。
    前種と同種か亜種程度の差しかない。

流通・少ない。この個体はフセツ2本なしの格安ボロ。

Lucanus hayashii Nagai,2000
  ハヤシミヤマクワガタ

分布・ミャンマー Myanmer

体長・44〜65mm

写真のデータ・Kachin,Myanmer Jun.2000

特徴・ マナミヤマクワガタL.manai に似る。大あごは基部に近づ
    くにつれて太くなる。

流通・ミャンマーに強い業者なら在庫あり。

Lucanus nosei Nagai,2000 
   ノセミヤマクワガタ

分布・ミャンマー Myanmer

体長・26〜35mm

写真のデータ・Chudu Razi,Kachin Jun.2003

特徴・ L.manai に似るが、大あごが左右対称に近い。

流通・ 近年入荷有り。

Lucanus mearesii Hope,1842
 メアレースミヤマクワガタ

分布・インドダージリン周辺、ネパール、ブータン India,Nepal,Bouthan

体長・40〜73mm

写真のデータ・Mt.Sandakphu,Sikkim May.1990

シノニム・syn.mearesii Hope et Westwood,1845
      syn.nigripes Hope et Westwood,1845
      syn.lunifer Burmeister,1847

特徴・ 大顎がまっすぐに細く伸び、大きく開いた先端、基部
    に後へ向く小歯を備える。耳状突起は大きく発達する。
    体表面はムカシミヤマのように金属光沢をもつ。

流通・ まだ若干みかけるものの将来的には入手困難になっ
    てくるはず。