Dorcus bucephalus (Perty,1831)
   ダイオウヒラタクワガタ

分布・ジャワ

体長・51〜88mm

写真のデータ・Jawa

特徴・ 大あごが内側に強く湾曲し、頭盾がヒラタクワガタと比べ
    大きく突起せずなだらかな種である。ジャワ島にはヒラタ
    クワガタ D.titanus は分布せず、代置種として扱われるが
    筆者は亜種関係であると思う。ただし、こちらのほうが記
    載が早い。

流通・生き虫を中心に広く流通する。

Dorcus consentaneus (Albers,1886)
   チョウセンヒラタクワガタ

分布・対馬、朝鮮半島、済州島、珍島、中国北部

体長・24〜54mm

写真のデータ・対馬厳原町 Jul.1994

亜種・ssp akahorii Tsukawaki,1998 中国中部

特徴・ ツシマヒラタと混生し、生殖隔離はある程度成立してい
    る(ミックスの報告はある)ため独立種である。ツシマヒラ
    タとは大あごが緩やかに湾曲し、小型個体においてもそ
    れが確認できるため混乱の恐れは少ない。対馬では時
    間によるすみわけがツシマヒラタとの間に成立している
    らしい。

流通・生き虫も標本も見かける。以前は大珍品であった。

ssp akahorii 中国遼寧省大連 5.Aug.1993
Dorcus metacostatus Kikuta,1985
   スジブトヒラタクワガタ

分布・奄美大島、加計呂麻島、請島、徳之島

体長・24〜70mm

写真のデータ・奄美大島湯湾岳 1.Jul.1985

特徴・ 背中に光沢のある隆起スジがある。アマミヒラタにも
    同様の薄いスジが見られるが後者ははっきりしない。
    奄美や徳之島にはこのようなスジのあるドルクスが多
    い。地理的、遺伝的に何かの原因がありそうで大変
    興味深い。

流通・ 生き虫、標本ともに出まわるが大型は大変すくない。飼
    育も難しい。

Dorcus kyanranensis (Miwa,1934)
    ミヤマヒラタクワガタ

分布・台湾

体長・27〜56mm

写真のデータ・台湾獅仔頭 19.Jul.1989

特徴・ 台湾特産種で、タイワンヒラタと混生する。この種は小型
    になっても内歯がはっきりとしている。内歯より先端はノ
    コギリ状にはならず、はっきりした小歯をもつ。

流通・普通。

Dorcus rama (Boileau,1897)
   ラマヒラタクワガタ

分布・スマトラ

体長・24〜78mm

写真のデータ・Sumatra

特徴・ 次種の大型個体に似るが、全体は著しく太く、頭盾は
    直角三角形を向かい合わせた形となる。

流通・標本はサイズによるが普通〜やや少ない。

Dorcus reichei Hope,1842
   ライヒヒラタクワガタ

分布・インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、タイ、ラオス、ベトナム

体長・18〜66mm

写真のデータ・Sumatra 27.Jun.1993(ssp hansteini )

亜種・ssp hirticornis (Jakowlew,1896)  中国
    ssp prosti (Boileau,1901)      マレー半島、ボルネオ
    ssp clypeatus Benesh,1950    台湾
    ssp hansteini (Albers,1889)    スマトラ

特徴・ 和名にヨツバヒラタと名付けられ、内歯が二分し、先端
    に小突起を有する。

流通・ 普通種。生き虫も出まわっている。

ssp prosti (Boileau,1901)Sabah,Borneo 7.May.1993
ssp clypeatus Benesh,1950 台湾松崗 24.Jul.1987
ssp reichei Hope,1842 Sapa,Vietnam 20.Aug.2001
Dorcus affinis (Pouillaude,1913)
   アフィニスヒラタクワガタ

分布・ベトナムサパ周辺

体長・28〜65mm

写真のデータ・Mt.Fang,Thailand Jun.1998 (ssp kenichii )

亜種・ssp kenichii Tsukawaki,1998 タイ
    ssp ohtai H.Ikeda,1998 ベトナムカオバン

特徴・ 次種ティティウスヒラタの亜種とされていたが、混生が
    確認され種への昇格がされた。小型では図のようにオ
    オクワ型でよく専門誌ではDorcus sp 不明種となってい
    る。大型では内歯が2本出ており、ラマヒラタやティティ
    ウスヒラタに似てくる。

流通・少ない。

ssp ohtai H.Ikeda,1998 Mt.Pia Oac,Cao Bang Jul.2001

Dorcus sawaii Tsukawaki,1999
   サワイヒラタクワガタ

分布・中国浙江省、福建省

体長・22〜36mm

写真のデータ・福建省 Aug.2003(♀は初記録と思われる)

特徴・ 大あご内歯は太く、薄い。包丁のエッジのようである。頭盾
    は五角形。

流通・2003年9月に初めて生き虫ともに入荷した。

Dorcus tityus Hope,1842
ティティウスヒラタクワガタ

分布・インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、タイ、ベトナム

体長・30〜71mm

写真のデータ・雲南省紅河 Jun.1994

特徴・ 大あごは3分の1部分にそれぞれ内歯を持つ。

流通・普通。

Dorcus submolaris (Hope et Westwood,1845) 
     スブモラリスヒラタクワガタ

分布・パキスタン〜アッサム

体長・28〜34mm

写真のデータ・N.India,Himachal Pradesh,W.Himarayas 15.Jul.2003

特徴・ 頭盾は長方形で大あご内歯は2歯状。前胸側縁は突起せず
    滑らか。上翅は点刻少なくやや艶あり。

流通・皆無。日本初入荷か?

Dorcus miwai Benesh,1936
   ミワヒラタクワガタ

分布・台湾

体長・25〜67mm

写真のデータ・台湾南投縣本部渓 4.Jul.1988

特徴・ ヒラタと異なり内歯より前の小歯を欠く。

流通・やや少ない。生き虫も見かける。

Dorcus meeki Boileau,1906
   ミークヒラタクワガタ

分布・ニューギニア東部

体長・27〜68mm

写真のデータ・Kapiro vil. Morobe 29.Jul.1995

亜種・ssp delislei Nagai et Tsukawaki,1999イリアンアルファク山
    ssp jasmini Nagai et Tsukawaki,1999イリアンワメナ周辺

特徴・ 図の個体は奇形で左右の大あごの形状が異なる。オオク
    ワガタとは先端内側の小突起を欠く事で区別できる。    

流通・生き虫も入荷。