Dorcus amamianus (Nomura,1964)
      アマミコクワガタ

分布・奄美大島、加計呂間島

体長・20〜35.3mm

写真のデータ・左、奄美大島中央林道 7.Jun.1988
         左下、沖縄県国頭村 Jul.1995(ssp nomurai)
         下、徳之島三京 25.Jun.1988(ssp kubotai)

亜種・ssp nomurai Mizunuma,1994 沖縄本島
    ssp kubotai (Fujita et Ichikawa,1985) 徳之島
    ssp yaeyamaensis (Hori,1991) 西表島

特徴・ もともとはオキナワコクワガタとされていた種であるが
    種名okinawanus がヒラタクワガタ沖縄亜種と同じであ
    り、別学名を与えられた。沖縄亜種を基本として比較
    すると、奄美亜種は光沢が弱く縦条が発達する。徳之
    島亜種は奄美産に似るが点刻が弱い。西表産は全身
    褐色で前胸の幅が上翅と同じ幅になる。

流通・西表産以外は簡単に入手できる。

Dorcus rectus (Motschulsky,1857)
       コクワガタ

分布・ 北海道〜九州、奥尻島、佐渡、伊豆大島、利島、新島、
    式根島、神津島、三宅島、御蔵島、隠岐、対馬、壱岐、
    甑島諸島、熊毛諸島、種子島、屋久島、口永良部島、
    福江島、粟島、朝鮮半島、済州島、鬱陵島、中国、台
    湾

体長・22〜54mm

写真のデータ・左、福島県伊南村 16.Aug.1994
         左下、鹿児島県悪石島 1995 (ssp kobayashii)
         下、八丈島樫立、27.Mar.1995(ssp miekoae)

亜種・ssp miekoae (Yoshida,1991) 八丈島
    ssp kobayashii (Fujita et Ichikawa,1985)トカラ中之島、
                 諏訪瀬島、悪石島、

特徴・ 日本では最も普通の種として馴染み深い。トカラ亜種
    は全体の光沢が強い。八丈亜種は褐色で細身。これ
    とは別に九州南部の島嶼ではいろいろな型が見られる。

流通・ トカラ、八丈亜種は少なめ。

Dorcus striatipennis (Motschulsky,1861)
        スジクワガタ

分布・ 北海道〜九州、利尻島、焼尻島、松前小島、御蔵島、
    八丈島?、粟島、佐渡、対馬、隠岐、朝鮮半島
    

体長・15〜37.8mm

写真のデータ・左、群馬県子持村 19.Sep.1993

亜種・ssp koyamai (Nakane,1978) 屋久島
    ssp continentalis Sakaino,1997 中国四川省、湖北省
    ssp yushiroi Sakaino,1997 台湾

特徴・ 図の原名亜種と比べ屋久島亜種は二つの内歯の間
    隔が広がり、大顎は湾曲、頭部、胸部の幅が広い。
    中国亜種は体表に艶があり、後方の内歯が発達。台
    湾亜種は複眼突起が発達、角張る。頭盾は両端が突
    出しない。

流通・ 各亜種とも結構出まわっている。

ssp continentalis 中国四川省 1998
ssp koyamai 上屋久町白谷 Jul.2003
Dorcus uruslae(Schenk,1996)
  ウルスラエコクワガタ

分布・中国四川省

体長・24〜33mm

写真のデータ・四川省 3〜9.Jul.1998

特徴・ スジクワガタに似るが、基部側の内歯が突出し基部側
    に寄る。

流通・近年少量入荷している。

Dorcus intricatus (Lacroix,1981)
   イントリカトゥスコクワガタ
 

分布・中国 China

体長・25〜28mm

写真のデータ・湖北省神農架、中国 Jun.2001

特徴・ スジクワガタの内歯が大きくなったような種。先端は
    内側に強く曲がる。

流通・一部標本商で少量入荷した。

Dorcus mochizukii (Miwa,1937)
   モチヅキコクワガタ

分布・台湾

体長・19〜34mm

写真のデータ・拉々山 Jun.1998

特徴・ スジクワガタのように大顎にふたつの内歯を持つ。
    前胸が前種のようにえぐれる部分が無くスムーズな
    ため同所に産しても区別が可能。

流通・ よく見かけるが実際に採集とすると意外に取れない。

Dorcus semenowi (Jakowleff,1900)
     セメノウコクワガタ
 

分布・中国

体長・37〜47mm

写真のデータ・Lao Cai,Sapa Jun.2001(ssp kentai )

亜種・ssp kentai Tsukawaki,1999 ベトナム・サパ州

特徴・ 水沼氏のコレクションシリーズではD.sinensis のシノニム
    とされている。前胸の前方がえぐれる。これはアカアシ、
    ヤマダ、チュウゴクコクワと同様の特徴である。

流通・ ベトナム産の入荷は少ない。中国産はさらに珍品。

Dorcus sinensis (Boileau,1899)
   チュウゴクコクワガタ

分布・中国、ミャンマー

体長・30〜54mm

写真のデータ・Chudo Razi,Kachin,Myanmer Aug.2004

特徴・ D.semenowi と同種として扱う文献もあるが、ここでは結
    論を先送りして別種として扱う。大あごの湾曲があり、複
    眼部分の頭部の張り出しが弱いような気もするが・・・

流通・ 少ない。

Dorcus bisignatus (Parry,1862)
  ビシグナトゥスコクワガタ

分布・インドダージリン周辺

体長・25〜36mm

写真のデータ・Tam Dao,VietNam Jun.1996 (ssp elsiledis)

亜種・ssp giselae (Bomans,1991) タイ
    ssp elsiledis (Séguy,1954) ベトナム(TamDao)、中国
    ssp rufonotatus (Pouillaude,1914) ベトナム(Sapa)

特徴・ 内歯が前種と比べ3ないし数本で、近縁と思われる。
    上翅後縁に橙色の一対の紋様をもつがベトナム、中
    国亜種(左図)にはそれを欠く。

流通・ 普通に流通している。

Dorcus tanakai Nagai,2002
   タナカコクワガタ

分布・中国広西壮族自治区、海南島

体長・29〜38mm

写真のデータ・Hainan Dao Jun.2001(初記録)

特徴・ 月刊むしNO.372 Feb,2002で永井氏が記載した種。前
    種に似るが、大あごが長く小歯を多く備える、前胸背
    板の後角が鋭く尖ることで区別可能。

流通・ 生き虫も流通。

Dorcus fulvonotatus (Parry,1862)
 フルボノタトゥスコクワガタ

分布・インドダージリン周辺、ネパール、ブータン

体長・19〜31mm

写真のデータ・Darjeeling,India 10.Sep.1994

特徴・ 上翅と前胸の縁に対の橙色紋様をもつ。前胸は前の
    ほうで最も幅広いためモチヅキコクワガタとの区別も
    容易。

流通・ 入手困難。

Dorcus mellianus (Kriesche,1920)
    メリアヌスコクワガタ

分布・ベトナム、中国広東省

体長・22〜34mm

写真のデータ・TamDao,VietNam Jul.1997

特徴・ 大顎に体毛を持つため同定はたやすい。全身褐色で
    鋭く前方を向く内歯が特徴的である。

流通・ ベトナム産は普通。

Dorcus virginiae (Bomans,1991)
   バージニアコクワガタ

分布・タイ

体長・17〜32mm

写真のデータ・Doi Saket,Chaing Mai,Thailand 11.Oct.1997

特徴・ モチヅキコクワガタに似るが、全身が褐色、内歯の間
    隔が狭い等の点で区別できる。ネグレコクワガタとは
    前胸の幅が後になるにつれ幅広くならない点で区別で
    きる。

流通・流通量はやや少ない。

Dorcus negrei (Lacroix,1978)
    ネグレコクワガタ

分布・ベトナム

体長・21〜33mm

写真のデータ・Tam Dao,VietNamAug.1998

特徴・ 前胸は後でもっとも幅広い。

流通・ 少ない。

Dorcus seguyi (DeLisle,1955)
   セグーコクワガタ

分布・ベトナム

体長・16〜31mm

写真のデータ・Tam Dao,VietNam 6.Jul.1997

特徴・ この属の中では内歯が非常に発達する種である。大
    型ではフタマタクワガタのように大きく先端が二分す
    る。前胸は中央で最も幅広いが、前部にかけてえぐ
    れる。    

流通・やや少ない。