Colophon属

現在まで16種1亜種が記載されている。南アフリカの山塊に生息し、飛べないということから近くに住む種同士は進化の過程で近縁であるといわれている。幼虫は土食い、成虫は徘徊性をもつ。1992年、南アフリカのケープ州条例でこの属を保護生物に登録され、一切の採集、国外流失を禁止、2000年9月にはワシントン条約第3種に指定、流通に関して許可書を要することとなった。

Colophon primosi Barnard,1929
  プリモスマルガタクワガタ

分布・南アフリカケープ州スワルトベルグ山脈

体長・26〜35mm

写真のデータ・Swartberg Mts.RSA Mar.1991

特徴・ この属の最大種である。オレンジの大顎、頭部、脚が
    特徴である。交尾器は左右非対称。スワルトベルグ山
    脈の西端に分布し、他のコロフォンとは少し離れた場
    所に分布しているため独自の進化を遂げたと考えら
    れる。次種と近縁とされている。

流通・ この属の人気種である。以前は多少入荷あったもの
    の、現地では採集をやめてしまった。

Colophon neli Barnard,1932
  ネールマルガタクワガタ

分布・南アフリカケープ州スワルトベルグ山脈

体長・14〜21mm

写真のデータ・Swartberg Pass,RSA Mar.1991

特徴・ この属の最小種である。大顎はC字型のゆるい湾曲
    を示し、基部に前方を向く内歯が見られる。同じ山脈
    に生息するsp cassoni,berrisfordi,whitei,montisatris
    似た大顎をもつ。

流通・ 国内ではもっとも入手しやすい。

Colophon westwoodi Gray,1832
     マルガタクワガタ

分布・南アフリカケープ州テーブルマウンテン

体長・21〜25mm

写真のデータ・Table Mountain,Cape Town Dec.1993

特徴・ この属の基準種。大あごは太く短い。後翅は退化し
    飛ぶことはできず、歩行により移動する。朝夕の涼
    しい時間帯のみ活動を行う。

流通・ もはや見つけるのも困難であろう。生息するテーブ
    ルマウンテンはケープタウンからも近く、観光名所に
    なっているが、道を外れるとレンジャーが飛んでくる
    ほど厳しい警戒態勢がとられているらしい。

Colophon cameroni Barnard,1929
   キャメロンマルガタクワガタ

分布・南アフリカケープ州ヘックスリバー山脈、ウィセンバーク山脈

体長・19〜25mm

写真のデータ・Fonteintsieberg,RSA

特徴・ 大あご内歯は中央に位置し、他のコロフォンより長くなる。

流通・ 多くはないが何度か販売されているものを見た。

Colophon kawaii Mizukami,1996
   カワイマルガタクワガタ

分布・南アフリカケープ州ヘックスリバー山脈

体長・21〜28mm

写真のデータ・Hex River Mts.

特徴・ C.haughtonicameroni の中間のような内歯をもつ。

流通・ 入荷し始めてきた。価格は下落傾向。

Colophon eastmani Barnard,1932
  イーストマンマルガタクワガタ

分布・南アフリカケープ州レンジベルグ山脈キーロムスベルグ山

体長・16〜23mm

写真のデータ・Keeromsberg Mt. 18.Jan.1991

特徴・ 先の尖る大あご内歯が他種より大きい

流通・少々の入荷あり。

Colophon haughtoni Barnardi,1929
   ヒュートンマルガタクワガタ

分布・南アフリカケープ州ヘックスリバー山、ウィンターホック山

体長・20〜26mm

写真のデータ・Hexriver Mts.

特徴・ 前足は鋭い突起が2本あり、大あご内歯は先端に位
    置する。

流通・近年入荷あり。

Colophon whitei Barnaed,1929
  ホワイトマルガタクワガタ

分布・南アフリカケープ州スワルトベルグ山脈

体長・23〜31mm

写真のデータ・Swartberg,RSA

特徴・ 図は小型であるが、大型個体では大あご基部の内
    歯が発達し、前方に伸びてくる。その長さは大あご
    中央付近までに達する。

流通・ C.neli,C.primosi に比べると生息分布は広いが流通量は
    少ない。ここ数年入荷の話しは聞かない。

Colophon cassoni Barnard,1932
   カッソンマルガタクワガタ

分布・南アフリカケープ州スワルトベルグ山脈

体長・16〜24mm

写真のデータ・Mt.Meiringspoort 8.Dec.1990

特徴・ 下の図のように、大あご基部裏側に前を向く鋭い内歯をもつ。

流通・ ほとんど流通がない。

Colophon montisatris Endrödy-Younga,1988
      モンティサトリスマルガタクワガタ

分布・南アフリカケープ州スワルトベルグ山脈

体長・21〜28mm

写真のデータ・Blesberg,Cape,South Africa 31.Dec.1990

特徴・ ストコマルガタクワガタやホワイトマルガタクワガタの
    大あごにと良く似ているが、前足の形が異なる。脛節
    の先端が2本に分かれ、そのすぐ後はくびれる。他の
    種は連続して太い。

流通・ この属の中では最も少ない種のひとつ

Colophon stokoei Barnard,1929
   ストコマルガタクワガタ

分布・南アフリカケープ州ホッテントットホーランド

体長・21〜27mm

写真のデータ・Moodenars Mts.Cape,RSA

特徴・ 前腕(前脛節)の突起が数種あるようで、本個体は
    一般的なタイプ。写真ではわかりづらいが、突起は
    2本が融合している

流通・ 分布している場所はケープタウンに近い山塊である
    が局地的なためか採集は困難らしく流通量は少ない。

Colophon izardi Barnard,1929
  イザルドマルガタクワガタ

分布・南アフリカケープ州レンジベルグ山脈

体長・17〜26mm

写真のデータ・Tradouw's Pass,Langeberg.RSA Mar.1991

特徴・ 湾曲した腕をもち、他種との混合はまずおこらない。
    前胸の赤紋を欠く個体も存在するが、本個体が産す
    るTradouw's Passより西側ではすべて赤紋型であ
    る。

流通・ 手に入れやすいが販売量は少なくなっていくであろう。

コロフォン属はこの他に次の種が記載されている。
C.thunbergi Westwood,1855
C.berrisfordi Barnard,1932
C.barnardi Endrödy-Younga,1988
C.oweni Bartolozzi,1995