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2004年〜現在

<最後まで不安・・・ / パグ太郎 2007年7月22日>

 JOE LYNN TURNER & ALCATRAZZ 5月30日 ON-AIR WEST

観てから2ヶ月近くも更新できなくてすみません。
気がついたら「BURRN」に、もうこのライブのレポートが載ってしまいました。ついに月刊誌に抜かれてしまいました・・・激反省。
で、最初にこのライブの告知を見た時、「すげぇ組合せ。でもさ、アルカトラスって誰が来るの?」という疑問が浮かびました。調べた結果、全員知らないメンバー。その上、キーボーディストがいません・・・こんなんで大丈夫か?と一抹の不安・・・ちなみにジョー・リン・ターナーはイングヴェーの時(ODDESYツアー:89年?)とDeep Pupleの時(91年?)しか観たことないし、グラハム・ボネットもアンセムの時(2000年。このコーナー参照)しか観たことがないので楽しみです。

ライブ当日。朝、家を出る時に「あれ、玄関の小物入れトレーに入れてあったチケットは?」って桃つに訊くと

「え、あれ使用済みじゃなかったの?昨日、家庭訪問だったからゴミだと思って捨てちゃった」

という衝撃の一言・・・・・ええ、マジっすか・・・・
こうなると会社に行っても仕事どころじゃありません。チケットを調べると、完売。当日券も発売予定もなし。僅かな可能性を掛けて、プロモーターに電話をすると、当然「そういうことには対応できません」の一言。(当たり前)
が、いろいろと手を尽くし、何とかチケットをGET。(勿論、代金を払いましたけど) 無事に観ることが出来ました。

会場に到着したのは、開演10分前。スタンディング形式のライブハウスは背広でギチギチ。この組合せでは仕方ない状況ですが、さすがに背広姿の中年男(自分も含む)が汗だくで集まってる姿は異様。何とかステージが見れる(というか、出演者の上半身が見える程度)の場所を確保し、開演を待ちます。
開演は定時(7時)を5分ぐらい過ぎてスタート。勝手に「きっと掴みはレインボーの曲」と思ってたんですが、予想外にソロの曲でした。でもサビがキャッチャーで、なかなか良いかも。二曲目も同じくソロの曲でしたが、これもなかなか良くて、「最近の彼のソロはいいかも?」と思いました。(「スラム」と「ヒューズ・ターナー・プロジェクト」は世間の評判ほど良い印象がない僕)
で、三曲目に待望のレインボーの曲「Death Alley Driver」。イングヴェー&パープルの時もレインボーの曲は歌ってないので、嬉しいんですが、「闇からの一撃」発売当時から「ちょっとハイウェースターの焼き直しみたいな曲だなぁ」といい印象がない曲なので、ちょっとガッカリ。でもその後の「I Surrender」「Street of Dreams」は超感激。特に「アイ・サレ」こと「I Surrender」は高校時代を思い出して、ちょっと感傷的になったり。(笑) ちなみにこの日の観客はジョー・リン・ターナー・ファンが多いのか、僕のようにレインボーの曲だけで爆発的に盛り上がるだけじゃなく、観客はソロの曲でも一緒になって歌ってました。
ここからまたソロの曲が続くんですが、この日の収穫は8曲目の「Blood Red Sky」。いやー、この曲はマジでいいです。これ聴いて、最新のソロアルバム「Second Hand Life」買うことを決めたぐらいです。(まだ買ってないけど)
で、ここからまたレインボータイム。世間的に凄く評判が高く、僕的には「安易なノリ」の「Power」。だけどこれがライブで聴くと、体が勝手にのっちゃうんですよね〜。うん、確かにいい曲かも。で、次の「Can't Let You Go」は文句なしの名曲。ただジョーがサビの高音部を歌うのが苦しそうなのが残念。(だから観客に歌わしてた) で、ノリノリの「Can't Happen Here」で本編終了。
アンコールではいきなり「Over the rainbow」が演奏され、続いてレインボー時代のオープニングナンバー「Sppotlight Kid」に突入。こんなベタなファン・サービスいいのか?と思いつつ、ノっている自分。これでジョーのショウは終了。ダブルヘッドライナーということで70分ぐらいの演奏でしたが、かなり満足のいくものでした。欲を言えば「Stone Cold」やって欲しかったぐらいでしょうか。(アメリカでスマッシュヒットもした曲なんだし・・・)

ここで休憩になり、人が動くのを利用して前の方に移動。何とかステージを全部見渡せる場所を確保しました。

15分程度で休憩(セット交換)が終わると、ステージが暗転し、いよいよアルカトラスのショウがスタート。観客はジョー・リン・ターナーの時より、明らかに熱くなっています。で、聴こえてきたのはキーボードのイントロ。ま、ま、まさか!?というレインボーの超名曲「Eyes Of The World」!!!お約束通り背広でステージに現れるグラハム。会場のボルテージはジョー・リンの時より百倍増しって感じ。グラハムは額が後退し、老けてはいるものの、声はかなりよく出ていて◎。ただメンバーのルックスがイマイチ(明らかに中年太り系) 更に演奏はレインボー&アルカトの曲をやるのにキーボードなし(シーケンサーで代用)でイマイチ冴えない上に、ちょっと演奏が不安定。ギターは自分流のアレンジなのか、ただ単にコピーできなかったのか分からない状態。ドラムも下手じゃないけど、コージー・パウエルに比べれば切れ、パワー共に足りない感があります。
キーボードがない、やや間抜けな「God Blessed Video」が終わった頃には、グラハムは上半身裸。この人、変なアクション(上半身でボディビルのポーズ)、変なMC(自分の裸を指差して「イギー・ポップ、オレを見てみな!)を連発し、会場の笑い(失笑?)を誘います。ま、そこがカリスマ性といえばカリスマ性であり、ジョー・リン・ターナーよりも熱狂的なファンを生んでるんだと思います。(僕の知り合いが「本当のカリスマは笑える」と言ってました。確かにオジーやフレディーはそうだなぁ)
予想外の「Stand In Line」も聴けたのも良かったですが、この日の収穫は「Jet To Jet」。発表当時、「Spotlight Kid」のパクりと言われてましたが、まさか同じライブで「本家」と「パクリ(?)」の両方が聴けるとは思いませんでした。
ともかくアルカトの部は、まさにファンが望んだ通りのヒット曲大会。個人的には「Night Games」も聴きたかったですが、それは贅沢というものでしょう。バンドの演奏も、時間が経つにつれて安定していき、とりあえずバックバンドとしては合格といったところでしょう。プロっていうより、LA界隈のライブハウスのベテランコピーバンドって感じでしたけど・・・ただアンコールの「Lost in Hollywood」のイントロで、ドラムのキレが全然コージーに及ばなかったのはガッカリでした。

最後の最後で、やっぱりジョーも出てきました。
が、彼のステージの時は胸から上しか見えなくて分からなかったんですが、すげーーー太ってる・・・その太鼓腹に愕然・・・おいおい・・・
で、ジョーは、グラハムと二人で歌詞カードを見ながら「Long Live R & R」を熱唱・・・と言いたいところですが、グラハムは歌詞カードを見ても、曲がほとんど思い出せない模様。そんなワケで、曲の途中でなし崩し的に二人がステージ去り、これで全部終了。この日が日本公演初日だってんですが、これ以降、二人でアンコールをすることはなかったそうです・・・(そりゃそうだろ)

Joe Lynn Turner Band

1 Your Love Is Life
2 Devil's Door
3 Death Alley Driver
4 I Surrender
5 Street of Dreams
6 One Day Away
7 Stroke of Midnight
8 Blood Red Sky
9 Power
10 Can't Let You Go
11 Can't Happen Here

■ Encore ■
1 Over The Raainbow 〜 Sppotlight Kid

Alcatrazz

1 Eyes Of The World
2 Too Young To Die,Too Drunk To Live
3 God Blessed Video
4 Stand In Line
5 Big Foot
6 Jet To Jet
7 Sons And Lovers
8 Kree Nakoorie - Hiroshima Mon Amour - Kree Nakoorie
9 Will You Be Home Tonight
10 Island In The Sun
11 Desert Song
12 All Night Long

■ Encore 1 ■
1 Since You've Been Gone
2 Lost In Hollywood

■ Encore 2 ■
3 Long Live R & R (With Joe Lynn Turner)

<最後まで不安・・・ / パグ太郎 2007年3月4日>

 MICHAEl SCHENKER GROUP 2月25日 中野サンプラザ

この日は11月に中止になったマイケル・シェンカー・グループの振り替え公演でした。

集まった人達の大半がマイケル・シェンカーがちゃんとギターを弾き始めるまで、スゴーク不安だったと思います。
「いきなり<夏には会えるのを楽しみにしてるよ>みたいな謝罪ビデオが流れたらどうしよう」
「メンバーが集まらなくて、ずーっとアコースティックギターを弾いてたらどうしよう」
「メンバーはいるけど、この前みたいなヘロヘロの演奏で最後までやられたらどうしよう」
と、心配ばかりが募ります。

会場に入ると場内には何故かBGMで誰の演奏か分からないUFOの曲が流れてます。<開演前にUFOの曲を流すなんてアリ?>と不安増大。一緒に来ているM君は「ビデオコンサートっぽいですよね〜」と、これまた不安を増大させる発言をします。更に「スタッフ、日本人ばっかりですよね」と鋭い指摘も・・・確かにミキシングボードにいるのも、ステージでうろちょろしてるのも日本人。スタッフもローディーも連れずに、バンドだけ来日?ひょっとしたらマイケルだけ来て、バックバンドはみんな日本人?なんて不安が過ぎります。更にステージの後ろにあるMSGのロゴが書かれたバックドロップには塗りムラがあり、明らかに手書き。まるで日本のプロモーターが「後ろに何もなしってワケにはいかないだろう」と急遽若手に作らせたようなシロモノです。なんか高校の学祭バンドみたいです。

予定の5時半を少し回ったところでコンサートがスタート。前回同様に「黙示録」のタイトルチューン Assault Attackで始まります。前回はもうこの時点からヘロヘロだったんですが、この日は早弾きで若干危なっかしいところがありましたが、ちゃんと演奏終了。続く、Ready To Rock も Let It Roll も難なく演奏していきます。メンバーはキーボード兼ギターが、太ったいかついおじさんに変わった以外は全部同じようですが、自分のホームページで前回コンサートを放棄したマイケルへの怒りをぶちまけてたベースの兄ちゃんは、マイケルとお愛想程度にからむ程度で、仲が冷えてるのが分かります。

妙に安っぽいキーボードの音がやたら大きくなっていたミキシングの問題が3-4曲目に解決されると、音的には聞き易くなりました。バンドの演奏もまぁまぁだし、マイケルもそつなく弾いてるし、観客も「マイケルを観に来ている」というより、「マイケルを応援しに来てる」といった感じです。
ちなみに僕は最後までマイケルが曲間でギターを換えるために、アンプの後ろやステージの裾に消えると、「このまま出てこないんじゃないか」っていう不安に駆られました。(笑)
ボーカルはそこそこ上手いし、ハードロック的な力のある歌い方もするんですが、やや1本調子。どの歌を唄っても、同じような唄い方で、表現力が乏しい感じがしました。特に初期の曲では、「ヘタだったけど、ゲーリー・バーデンは味があったなぁ」と思ってしまう程、魅力がなかったです。(ゲーリーを懐かしむなんて日が来ると思ってませんでしたが)

演奏曲は最初のうちに最近のアルバムから3曲やった以外は全てUFOとMSGの最初の3枚からというベストヒット的な構成。But I Want More以外に目新しさはありませんでしたが、改めて初期のMSGには名曲が多かったんだ〜、と感心しました。特にOnAnd Onのイントロは、いつ聞いても最高。もうマイケルがこういう曲は書けないんでしょうか?

さて無事にコンサートが終わり、アンコールはRock Bottom。曲が終わるとマイケルは大ハシャギで、最前列の観客とタッチをしてました。これを見ていたIさん、

「あいつ、影武者なんじゃねーか?」

確かに最初から最後までアポロキャップにサングラスという出で立ちだったんで、そう言われても仕方ないかもしれません・・・

最後のT君がおみやげで買ったTシャツを見せてもらったんですが、背中には去年のツアースケジュールの下に「EXTRA THNAK YOU TOUR」と書かれた今回の日程が入ってました。勝手にコンサート止めたくせに、EXTRA THANK YOUじゃなくて、「ごめんなさい」だろ、と思ったのは僕だけでしょうか?

1. Assaut Attack
2. Ready To Rock
3. Let It Roll
4. Dust To Dust
5. Love Trade
6. Shadow Lady
7. Lights Out
8. Into The Arena
9. But I Want More
10. Too Hot To Handle
11. On And On
12. Only You Can Rock Me
13. Armed And Ready
14. Attack Of The Mad Axeman

■ Encore ■
15. Doctor Doctor
16. Rock Bottom

<やっと会えた! / パグ太郎 2006年11月29日>

 BILLY JOEL 11月28日 東京ドーム

中学から大学に掛けてハードロックにドップリと漬かりつつも、ずーっとビリー・ジョエルが好きでした。勿論、社会人になっても好きでした。でもコンサートはやっぱりノリがいいメタル系ばかりに行って。ビリー・ジョエルのコンサートには一度も足を運びませんでした。そのうち(っていうかInnocent Manぐらいから)、彼の書く曲に魅力を感じなくなって、新しいアルバムを追いかけるのを止めました。僕にとってビリー・ジョエルは「The Nylon Curtain」までで、ここ15年は「過去の人」でした。
今回ビリー・ジョエルに行ったのは、たまたま知り合いのYさんが「パグさん、マドンナ行きません?」と声を掛けてくれたのがきっかけでした。その時点でマドンナのチケットは既に発売済みで、良い席を取るのはネットオークション以外は不可能でした。そしたらYさんが「だったらもうすぐチケット発売になるビリー・ジョエル、行きません?」となったんです。

会場である東京ドームに来ると、マイケル・シェンカーの時以上に観客がオヤジばかり。っていうかマイケル・シェンカーの時は「僕らぐらいの世代」が多かったんですが、今回は僕より明らかに上の世代ばかりです。
会場に入るとまず自分の座席にびっくり。なんとアリーナ、ステージ正面、前から20-30列目。東京ドームでこんないい席は今まで一度もありませんでした。超感動・・・と思ったのもつかの間。僕の前には「レスラー?」といった巨体&オールバックのおじさんが座ってます。当然、みんなが総立ちになったらちびっ子の僕は彼の背中を見てビリー・ジョエルの曲を聴くことになります。それは余りに悲しい・・・・と思ったら、開演直前に彼の連れと思われる女性二人が登場。彼は彼女達に席を譲ると、自分は一番端っこに移動しました。なんだ、彼っていい人じゃん!反対に彼が目の前に来てしまったおじさんは苦笑いをしてました。(でも結局、彼はビリー・ジョエルが好きではないみたいで、ずーっと座ってました)

コンサートは午後7時10分に開演。いきなり Angry Young Man のイントロが流れ場内は沸きます。(ちなみにこの日は2階席に2割ぐらい空席がある程度で、ほぼ満員でした。)
ビリー・ジョエルは8年前にエルトン・ジョンとジョイントコンサートをやった時と同じく太ったジャン・レノって感じ。更に頭はつるつるで、周りに残っている髪も白髪で、「52nd Street」のジャケット写真とは全くの別人です。しかし声は良く出てました。さすがに高音部分に抜けるような感じはなくなりましたが、それでもあの年で、最後までのあの歌唱は素晴らしいとしかいいようがありません。
コンサートは最初から飛ばしまくります。My Life や Honesty を惜しげもなく最初のうちに披露するほどの大ヒット曲大会。個人的には隠れ名曲 Zanzibar が聴けたのが嬉しかったですね。ビリー・ジョエルのややお笑いの入ったMCを交えながら会場を盛り上げまくります。しかしさすがに12曲目の Movin' Out が終わり、アルバム「An Innocent Man」以降の曲が続くと、明らかにダレ始めます。悪い曲じゃないんですけど、やっぱりアルバム「Grass House」までの曲と比べて没個性的なのが致命傷。この曲だったらビリー・ジョエルじゃなくてもいいのでは?という感じです。そんなやや緩んだ雰囲気の中、ビリー・ジョエルが「長年付き合ってくれているギターテクに歌うチャンスをあげてくれ」と言って、始めた曲は何とAC/DCの Highway To Hell !!! 何で彼のコンサートでAC/DC!?っていうのはありますが、会場はノリまくってます。そして終盤に再び往年のヒット曲で盛り上げて本編は終了。アンコールは渋い Scenes From An Italian Restaurant。(これはいい曲だ!) そして Piano Manで全て終了になりました。
個人的にはSay Good-bye to Hollywood や She's got a way を期待したんですが、ここまでやってくれれば大満足です。とにかく何よりビリー・ジョエルがちゃんと歌えていたことが嬉しかったですね。あの年ぐらいのアーティストになると声も衰えて、高いチケット代払って「老いの悲しさ」を見せられたりすることが常ですが、彼は現役を感じさせてくれました。(この前まで引退してたけどね) 是非、次回も見て観たいです。

そう言えば今回の来日メンバーのうちキーボードはデイヴィッド・ローゼンタール、ドラムはチャック・バーギでした。あのレインボーのメンバーで、「Bent Out of Shap」をリッチーと一緒に作ったメンバーです。彼らを見れてちょっと嬉しかったです。

で、会場を出て、地下鉄の駅に向かう途中に見慣れた姿が・・・何とマイケル・シェンカーも一緒に行った(ってか、いつもメタルのコンサートに一緒に行ってる)T君とS君でした。

1. Angry Young Man
2. My Life
3. Miami 2017
4. Honesty
5. The Entertainer
6. Zanzibar
7. New York State Of Mind
8. Allentown
9. Don't Ask Me Why
10. The Stranger
11. Just The Way You Are
12. Movin' Out
13. An Innocent Man
14. Keeping The Faith
15. She's Always A Woman
16. I Got To Extremes
17. The River Of Dreams
18. Highway To Hell (AC/DC)
19. We Didn't Start The Fire
20. Big Shot
21. It's Still Rock & Roll To Me
22. You May Be Right

■ ENCORE ■
23. Scenes From An Italian Restaurant
24. Piano Man

<冗談だったのに・・・ / パグ太郎 2006年11月19日>

 MICHAEl SCHENKER GROUP 11月17日 中野サンプラザ

8年前、マイケル・シェンカーがUFOで来日した時、演奏の途中で「I can't remenber, I can't play」と言って、ギターを投げ出して中止になった事件がありました。(この時の様子は海賊盤CDで聴けるようです) それ以来、マイケル・シェンカーのことが話題になると「いやー、当日いた人は散々だったけど、貴重な体験だなぁ。見てみたかったなぁ。」と笑い話にしてました。どうも、今回、そのバチが当りました。

マイケル・シェンカーを最後に見たのは、97年ですから、ほぼ10年ぶりです。実は数年前に来日公演のチケットを買って「久々のマイケル、燃えるぜ〜」って思ってたんですが、あっさり来日中止。その時から呪われてたと言えば、そうなのかもしれません。
今回同行した3人は、いつもの筋金入りの同世代。メタル・ギタリスト兼ディーラーのIさん、16年来のメタル仲間のT君、T君の学生時代の友人で2年前からメタル仲間のS君。この中でIさんは「実はマイケルを見るのが今回が初めて」だそうです。
さて僕はIさんと一緒に会場に向かったんですが、一番の話題は「今更、中野サンプラでコンサートやる外タレなんているんだねぇ」ということ。確かに中野サンプラは7-8年前にアラン・パーソンズ・プロジェクトを見て以来かも。ちなみに初めて中野サンプラに行ったのは85年のRATT(INVASION OF YOUR  PROVACY TOUR)でした。

会場に辿り着くと、案の定、観客はオヤジばかり。それも後姿で「オヤジ」と分かるほど、オヤジ度の高いオヤジばかり。編みタイツのオネーさんもいますが、前から見ると「元オネーさん」って感じ人が8割以上を占めてました。(ごめんなさい) そのせいか、開演前の入り口は背広の人だかり。誰が客で、誰が係員か分かりません。
場内にはマイケル・シェンカーのアコースティック曲(多分「THANK YOU」シリーズだと思うけど)が流れて、ちょっともメタルな雰囲気はありません。やがてS君が遅れてやってきて、「T君は今、電車に乗るってメールが来ました」とのこと。これでT君の30分遅れは決定。T君のことを考えると、少しでも開演が遅れるといいんですけど。

7時9分に場内が暗転し、コンサートが始まりました。出てきたマイケルは野球帽を深めに被りmサングラスをしています。体型も最近痩せたハズなのに、ちょっと太ってる模様。
一曲目は「黙示録」の名曲ASSAUT ATTACK。おおおおお、とみんな、盛り上がります。・・・・が、マイケルのギターが変。音は外すし、リズムもずれてます。あれ?僕の耳がおかしいのかな?と思いました。で、ギターソロに入ったんですが、やっぱり音が外れてる上に、後半のリズミカルなピッキングが全くできず、適当に誤魔化してます。完璧に高校生以下の演奏。でもマイケルがそんなワケない、これは変態ギタリスト、スティーブ・ヴァイのような斬新なアレンジかも・・・と思ったんですが、横でメタルギタリストのIさんも首を傾げまくってます。続いて「神話」からREADY TO ROCK。いきなりイントロのリフがリズム感からしてヘロヘロ。バッキングの間もコードを間違えては、すぐに修正する連続で、ギターソロも早弾きのところをスライドで誤魔化しまくります。明らかに弾けてません。昔の目を閉じて音にのめりこんでる姿はなく、ずーっとフレットを食い入るように見ています。曲の最後はギターを弾かず、リズム隊とボーカルでちょっとアカペラちっくになります。これが予定されてたアレンジなのか、それともマイケルが弾けなくなったのか不明。最後は彼も弾いてエンディングになりましたが、曲が終わるや否やローディーにギターを渡して、ステージから去ってしまい、そこでコンサートは中断。体調不良のアナウンスが入り、観客席は最初こそ手拍子をしてマイケルにエールを送ってましたが、それもすぐに止みます。周りには「ここにいる客の方が上手く弾けるんじゃねーの?」「こんな演奏でカネ取るのかよ」という声がいたるところでしています・・・
10分ぐらの中断を経て、バンドが再登場。UFOのLET IT ROLLを演奏し始めます。マイケルはまだヘロヘロっぽものの、リフには切れが戻っちょっと一安心。でも歌の一番が終わって、二番に入る前の短いソロに入ると、チョーキングはしたものの、早弾きが出来ず、やっぱダメかと思った瞬間でした。

マイケルはギターを床に放り投げると、さっさとステージを去ってしまったんです。

そのまま何事もなかったごとく演奏を続けるメンバー達。そのまま中断した方が、「どうせマイケルは戻ってこない」と思ってる観客も辛くなくてすんだんじゃないんでしょうか?(安物臭いキーボードの音も辛かったですけど) 結局、LET IT ROLLが終わると残されたメンバーも去り、再び体調不良のアナウンスが。そこに現れたのがT君。「どうしたんですが。まだ始まってないんですか?」と言ったので、「もう終わったよ。」の一言。一応、マイケルの回復待ちですが、会場にいるのはどう見ても筋金入りのマイケルファンばかり。彼の今までの行動からして、戻ってくる確率がほぼ0%だってことが分かってるのか、みんな意外なほど冷静です。結局、10分後に公演中止が発表され、払い戻しするかどうかというのは後日お知らせとなりました。(僕は3月に来日するフォリナーのチケットと交換でもいいけど) 帰りがけに、たくさんの人が「やっぱりヤクが切れたのかなぁ」と言ってたのが印象的でした。(でも筋金入りのファンならきっとそう思う)
いやー、凄いものを経験しました。でも、やっぱりちゃんとコンサートを見れた方が良かったけど・・・(ま、あのままレロレロの演奏を1時間半も聴かされても困りますが)

1. Assaut Attack
2. Ready To Rock

−中断−中断

3. Let It Roll (1曲目が終わったところでマイケル去る。残りはマイケル抜きで完奏)

公演中止決定

<メタルだけとメタルじゃない / パグ太郎 2006年10月30日>

 IRON MAIDEN 10月18日 武道館

実はアイアインメイデンを観るのは15年ぶりぐらいです。前回は平日の横浜文化体育館だったですが、仕事の関係で会場についた時は3曲ぐらい終わってました。で、今回こそはちゃんと最初から見るぞ〜、と思ってたんですが、仕事の関係で会社を出たのが開演時間の7時(涙)。それでも前座(スティーブ・ハリスの娘、ローレン・ハリス)があったので、7時20分に会場に着いた時は丁度一曲目のDIFFERENT WORDの1番が終わった程度で済みました。
しかしビックリしたのはルックス&アクション。いっつも動き回って、ポーズを決めるヤニック・ガースはいいですが(バッキングのプレーはその分、いい加減そうですけど)、デイブ・マーレイとエイドリアン・スミスは時々動く程度で、ちょっとヘビーメタルからはほど遠いです。スティーブ・ハリスは動き回ってますが、短パン穿いてるし、ブルース・デッキンソンにいたっては短髪にジャケット・綿パンという姿・・・若い頃のように黒い革ジャンの鉄鋲とは言いませんが、昔からのファンとすればもうちょっと昔のイメージを大切にして欲しいなぁ、と思いました。
さて今回は何と最新アルバム「A Matter Of Life And Death」を全曲収録された順番通りに演奏するという型破りなもの。ま、今回は確かに僕もなかなかいい出来だと思いますし、本人達も自信作のようですから、その気持ちは分からでもないです。しかし結果は・・・あまり成功したとは言えません。まず今回のアルバムは一曲一曲の質は高いのですが、「アルペジオで始まって、中盤でアップテンポになる」みたいな構成が似通っているため、ライブとしての起伏に欠けた気がします。ただ個人的には「新曲をまとめて演奏する」というアイディア自体は悪くなかったと思ってます。もし下手に過去の名曲の間に挟んだら、埋もれてしまう可能性だってありました。ですから一番ベストの選択は新しいアルバムからより半分ぐらい選りすぐってやれば良かったんじゃないでしょうか?観客もメイデンマニアが多かったのか(武道館が満員!)、新曲でもずーっと盛り上がってましたが、終焉後あちこちで「やっぱり昔の曲の方が盛り上がれたよね」という声が聞こえました。(笑)
で、新しいアルバムからの曲が終わると、Fear Of The Darkと必殺のIron Maiden。どちらも「さっきまでの盛り上がりはなんだったの?」というぐらい異常な盛り上がりでした。特にテーマ曲Iron Maidenはあのイントロが流れると、「これだよ、やっぱこれ」と思わず口走ってしまいました。

アンコールは2 Minutes to Midnight、The Evil that Men Do、Hallowed Be Thy Name。特に今回久々にThe Evil that Men Doを聞いたんですが、改めていい曲だなぁ、と溜息が出ました。僕的にはこの日の目玉はこの曲だったと思います。ただやはり「えー、もっとやって欲しい曲がいっぱいあるのに〜」という食い足りなさが残ったのも事実です。特にブルース・デッキンソン(この人のアクションは本当に笑える)が、まだまだ超人的な歌を披露出来るだけに、もっとキレキレ系の曲(Aces HighやKiller)を聞きたいと思いました。
そう言えばFear Of The Dark 以降の曲が演奏されなかったことからも、メイデン自身が最近のアルバムに納得がいってない気がします。だからこそ自信の最新作全曲演奏なんてことになったのかもしれませんが・・・

1  Different World
2  These Colours Don't Run
3  Brighter Than a Thousand Suns
4  Pilgrim
5  Longest Day
6  Out of the Shadows
7  Reincarnation of Benjamin Breeg
8  For the Greater Good of God
9  Lord of Light
10 Legacy
11 Fear of the Dark
12 Iron Maiden

■ ENCORE ■

13 2 Minutes to Midnight
14 The Evil that Men Do
15 Hallowed Be Thy Name

<kISSと並ぶ伝統芸能? / パグ太郎 2006年5月29日>

 WHITESNAKE 5月21日 東京国際フォーラム

今回は友人数名と行ってきました。WHITESNAKEのコンサートに誰かと一緒に行くなんて、大学4年(1988年)以来、18年ぶりです。
さて今回は直前にライブDVDが発売されたので、そのプロモーションツアーです。(ちなみにDVDに収録されたライブは2年前にモノ。発売が一度中止になったように、めちゃめちゃ紆余曲折があったみたいです。)
しかしWHITESNAKEは前回もベストアルバム発売に合わせたプロモーションツアーと、ここのところ新譜を伴わないツアーが多過ぎです。ま、それでもデビ・カバは曲をいろいろと入れ替えて、飽きられないようにしてましたが、何せついつい「米国で売れた」ものを中心にするため、変化に乏しいのが現実です。米国で何枚も売れてればいいんですが、実際はSlide It In / 1987 / Slip of the Tangueの3枚だけ。BON JOVIのような何枚も売れてれば、意外な選曲が出来るんでしょうが、アメリカ成功以前とアメリカ成功以後にファンが分かれがちなWHITESNAKEには、過去に埋もれてる曲を演奏するのはなかなか出来ないでしょう。
そんなワケで、じゃどうするか?と言われて今回のオープニングは何と「紫の炎」。前回も開演前に「紫の炎」を前フリの曲として流してたので布石はありました。が、正直、あんまり興奮しません。普通に考えればデビ・カバの歌う「紫の炎」や「嵐の使者」は感動モンだと思いますが、デビ・カバ+バックバンドみたいになってる現状では、何かカラオケみたいです。デビ・カバはやたら高音を出しまくる悪癖が出てるだけでなく、その高音で上手くメロディが歌えてません。おいおい、またかよ・・・その上、何故かマラカス登場。ギランみたいに曲に合わせて振るんですが・・・・似合ってないです。(涙)

次の意外なGuilty Of Love。DVDにも収録されてない、僕が大好きな曲です。これは個人的にめちゃめちゃ盛り上がりました。続いて同じく「Slide It In」アルバムからLove Ain't No Stranger。これも名曲だと思います。ホント、「Slide It In」アルバムには良い曲がいっぱい詰まってます。
その後は何とWalking In The Shadow Of The Blues。いやー、数回前のコンサートのようにオープニングに持ってこられた解きのような衝撃はないですけど、やっぱり日本とヨーロッパでしか売れてない頃の彼らの曲は胸を熱くします。でもデビ・カバ、叫んでばかりでメロディが歌えてないぞ・・・・ギターソロからメドレー形式でLove Hunter と Slow an' Easyに繋がります。もうこの頃は「歌ってる自分が幸せ」状態。この辺りの曲は高音で歌うのに無理が出てきたのか、デビ・カバは昔ながらの中低音で歌います。うーん、やっぱそっちの方がセクシーでカッコいいぞ、デビ・カバ!!!
Is This Love も盛り上がると、「サプライズがあるんだ」とデビ・カバ。丁度、同じ頃、DEEP PURPLEが来日してるので、「ひょっとしてギランでも出てくるのか?」と思ったら、何と新曲を演奏。ま、それはそれでいいんですけど・・・曲自体はアップテンポのロックでカッコ良さそうですが、如何せんデビ・カバの高音シャウトのボーカルのお陰でメロディラインがイマイチ分かりません・・・ブリッジぐらいまではかっこいいメロだった気がします。
新曲の後、突然、「Come 'n' Get It」に入ってるHit An' Runのイントロを演奏。えーーーー、こんなマイナーな曲やってくれたら死んでもいい・・・・と思ったんですが、やっぱりイントロだけで、お決まりの「Are you ready an' willing ?」の呼びかけから、Ready An' Willingに突入。浪人生の時、英語の勉強もせず、Whitesnakeの歌詞ばっかり覚えてたお陰で、今回も難なく最初から最後まで歌えました。

この後、ダグ・アルドリッジがギターソロ弾くんですが、正直、これといった個性は感じられず、フツーの早弾き大会でした。ギターを叩きつけるパフォーマンスもやってましたが、ふーんって感じ。会場も結構冷めてたと思います。この人、上手いんでしょうけど、このバンドではあまりにもスター性が足りません。デビ・カバのパートナーと見なすにはキャリアも不足してるし、プラスアルファがないです。
その点からすればもう1人のギタリストで、ウィンガーで一世を風靡したレブ・ビーチの方が華があります。ただ今回はソロの時間は前回より増えたものの、切れたような早弾きが多く、ちょっとがっかり。僕はWingerのHeading For A Heartbreakで彼が弾いてる感情豊かなギターソロを期待してるんですけどね・・・(でも道を踏み外すとスティーブ・ヴァイ化するかも?!)

Crying In The Rainも曲自体が好きなので文句なし。でも今やドラムソロの定番曲になってしまいましたが、やっぱり僕としてはギターソロが似合う曲のような気がします。
で、そのトミー・アルドリッジのソロですが、周りから「おー、まだ素手でやってるなぁ」の声がちらほら・・・年齢層から察するにオジー・オジボーンの頃から彼のドラムソロを知ってる人たちと思われます。
さてその後はお決まりのAin't No Love In The Heart Of The City、Give Me All Your Love、Here I Go Again で本編終了。それなりの選曲で楽しませてくれました。

アンコールの一曲目は、この日の個人的な目玉であるTake Me With You。DVDにも収録されてるので、予想はしてましたが、やはりファーストアルバムの曲というのは感慨深いもの。デビ・カバのマラカスを振る姿さえなければ、最高でした。(泣)
で、最後はお約束のStill Of The Night。もうこれはKISSのRock 'n' Roll All Nightと同じで、「これでオシマイ」というサインです。彼らが去って、We Wish You Wellがテープで流れると、場内にはポツポツと「えーーー」って声が上がってましたが、大半の人は、ちゃんとこれで終わりと分かってたようで、文句も言わず出口に向かってました。

正直言えばDVDで演奏されてたDon't Break My Heart Again や Fool For Your Loving が聴けなかったのは残念ですが、ま、今回は飽きないように頑張った選曲だったと思います。(東京以外では新曲の代わりにSlide It Inをやったようです)

しかし最初にも書きましたが、ベストやライブDVDだけで来日を繰り返す様はKISSと同じです。もはや新しいモノを求められない伝統芸能になってしまった気がします・・・

1  BURN(Incl STORMBRINGER)
2  GUILTY OF LOVE
3  LOVE AIN'T NO STRANGER
4  WALKING IN THE SHADOW OF THE BLUES 〜 LOVE HUNTER 〜 SLOW AN' EASY
5  IS THIS LOVE
6  新曲
7  READY AN' WILLING
8  Doug Aldridge Solo〜SNAKE DANCE
9  CRYING IN THE RAIN 〜 Tommy Aldridge Solo
10 AIN'T NO LOVE IN THE HEART OF THE CITY
11 GIVE ME ALL YOUR LOVE
12 HERE I GO AGAIN

■ Encore ■

13 TAKE ME WITH YOU
14 STILL OF THE NIGHT
15 WE WISH YOU WELL (Tape)

<鋼鉄カラオケ / パグ太郎 2006年4月10日>

先週の金曜に業界のメタル好き(30後半〜40前半)を集めて鋼鉄カラオケをやりました。
最初は照れてた面々ですが、途中から「マイクを持ってる奴が歌えなくても、他の全員がマイクなしで歌う」コンサート状態。結局、最初3時間だったんですが、場所を移動して更に3時間となりました。(僕は終電の都合で12時過ぎに帰りましたが、みんなは2時過ぎまで歌ってたそうです)
で、鋼鉄カラオケで歌われた曲のリスト(うる覚え)を載せます。

Whitesnake / Fool For Your Loving, Bad Boys, Still Of The Night
Rainbow / Long Live Rock 'n' Roll, I Surrender, Kill The King
Deep Purple / Strange Kind Of Woman, Highway Star
Black Sabbath / Paranoid, Die Young
Metallica / Battery
Scorpions / Big City Night
UFO / Doctor Doctor
Bon Jovi / Wanted Dead Or Alive, Have A Nice Day, It's My Life, Lay Your Hands On Me, Keep The Faith
Ozzy Osboune / I Don't Know, Crazy Train, Bark At The Moon
Ratt / Round And Round
Motoly Clue / Don't Go Away Mad (Just Go Away)
TNT / Tonight I'm fallin'
Deff Leppard / Pour Some Surger On Me, Photograph
Quiet Riot / Cum On Fell The Noize
Thin Lizzy / Waiting For An Alibi
Motorhead / Ace Of Spades
Dokken / Kiss Of Death
Queen / Bohemian Rahpsody
Toto / Africa
The Knack / My Scherona
Van Halen / You Really Got Me
Firehouse / All She Wrote
AC/DC / You Shook Me All Night Long
Guns 'N' Roses / Sweet Child 'O' Mine, Welcome To The Jangle, Paradise City
Europe / Final Countdown
Journey / Anyway You Want It
Night Ranger / Don't Tell Me You Love Me
Anthem / Night By Night
Loudness / Crazy Night
Earthskaer / More
Show-Ya / 限界Lover
Judas Priest / Breaking The Law
Iron Maiden / Aces High, The Number Of The Beast
Luna Sea / Rosier, Stormy
U2 / Sunday Bloody Sunday
Kiss / Loving You Baby
Accept / Metal Heart

<リッチーの左肩 / パグ太郎 2006年4月10日>

 BON JOVI 4月9日 東京ドーム

「リッチー・サンボラ、自宅の浴室で転倒し、左肩骨折」
というニュースがあったにも関わらず、ボン・ジョヴィが来日しました。
ストラップを右肩に掛けて演奏するようですが、やはり不安がめちゃくちゃつのります。今更、中止にするワケにはいかないから来たんでしょうが、僕の頭には第四期ディープパープルの来日公演が過ぎりました。(トミー・ボーリンが左腕を怪我したまま来日し、ヘロヘロなプレーでヒンシュクを買った事件。古すぎるって?)

会場に着いたのは開演15分前の4時45分。BGMはお約束のAC/DC。席はアリーナでステージ左端にかかるブロックの前から7列目。やや横からになりますが、ちびっ子な僕でもなかなか良く見える席です。
東京ドームは屋根が布状なので、まだ外の明かりで白くなってます。このまま客電落としても、絶対に暗くなりません。その影響か、お客さんがいっぱいいるにも関わらず、騒ぐ人もいなくて静かです。観客の年齢層が高めなのが「大人しい」理由かもしれません。

公演は予定を15分過ぎた5時15分にスタート。アルバム「Have A Nice Day」の中で、一番カッコいいLast Man Standingでスタート。ジョンだけがアリーナの後ろから登場し、後方にあるミニステージで唄います。心配してたリッチーも、ちゃんとギターを弾いています。怪我のことを知らなければ、ギターを右に掛けてる以外、違和感はありません。ただ今回、見慣れないサイドギタリストやサポートギーボーディストがいるのは、やっぱり「リッチーのサポートなのかな?」と思いました。(実際に「Have A Nice Day」のソロはサイドギタリストが弾いてました。でもメンバー紹介なしです)
そこから続くYou Give Love A Bad Nameから4曲目までノリノリ系の曲をノンストップで演奏します。ただ曲間にギターを替えたりするために暗転するんですが、ドーム自体が明るいため、ステージでごそごそやってるのが見えてしまうのが、やや拍子抜けです。
最初の5曲終わった時点で、新作から3曲も演奏してます。この日、演奏された新曲は全部で8曲ですが、ここ10年で新作から演奏された数は一番多かったことからも、ここ数枚のアルバムの中では一番の自信作ということなんでしょう。(実際、今回のアルバムはアップテンポの曲が充実していて、まったり感の強かったCrush や Bounceより全然出来がいいと思います)

いい調子で5曲目まできて、6曲目でCRUSHからCaptain Crash & The Beauty Queen From Marsを演奏。個人的には「そんなにいい曲か?」と思う曲ですが、こうして聴くとBON JOVIには珍しいブリティッシュなノリが際立っています。(でもやっぱり別の曲を演奏した方がいいのでは・・・)
さすがに会場もテンションが下がりましたが、次のI'd Die For Youでめちゃくちゃ盛り上がります。この曲は大好きな曲だったので、僕もサビを大合唱。僕としてはこの曲やLiving in Sin のような隠れた名曲の方が盛り上がれます。
で、前半の個人的なハイライトは In These Arms。BURRN誌でも「BON JOVI最高の曲」と言われてますが、僕もベスト3に入る出来だと思います。この日はやや遅めのテンポだったのが、ちょっと残念。

さてジョンはそれなりに声は出ているものの、高音を出すのが辛いのか、高い声のパートは一音低く、メロディを崩して歌うことが多く、そのせいかサビになると、ちょっと「????」になるシーンが目立ちました。

アコースティックセット(といってもベタのアコースティックではなく、アコースティックっぽいアレンジという程度)でジョンとリッチーがデュエットでI'll Be There For Youを歌い、会場はすごーく盛り上がったんですが、前回のリッチー1人でボーカルを取った時の感動には及びません。うむー、今回もリッチー1人で歌って欲しかったなぁ・・・
で、続くアコースティックはパグの大、大、大、大好きなBed Of Roses。もうこのバラードはBON JOVIだけでなく、洋楽の中で一番好きなバラードです。それも僕が見た93年の来日公演(代々木体育館)のオープニングを飾ったピアノとジョンのボーカルだけで始まるバージョン!!!!僕は今まで見た彼らのコンサートで一番感動したのは、この意表を突いたBed Of Rosesで始まった時のモノだったので、またこれが聴けたのは涙モノでした。
(後日談ですが、そのコンサートの数ヵ月後、ウィーンをブラブラ歩いてたらリッチー・サンボラとデビッド・ブライアンにばったり会って、「あの東京公演のオープニングに感動したよー」と感動を伝えたことがあります。ちなみにデビッドの話だとBed Of Rosesで始まるのはホント特別だったようです)

続く Bad Medicineでは「またか・・・」と盛り下がったんですが、何と次がRaise Your Hands !!!! 貧乏で「Slippely When Wet」と「New Jersey」ツアーだけ見てない僕は、この曲を聴くのが多分初めて。何でこんな曲で?と周りに思われるぐらい馬鹿みたいに盛り上がってました。
(反対に本編最後の Livin' On A Prayerは、冷静に見てました。)

アンコールもいつものI'll Sleep When I'm Deadで「またかー」と思いつつも、大好きなLast CigaretteとノリノリのKeep The Faithで「やっぱこうじゃないと!」と1人でノリノリ。2回目のアンコールは「何故、ジョンはこの曲にこだわる?」という Someday I'll Be Saturday Night(嫌いな曲じゃないんですけどね)と、「もう最後はこれしかないでしょ」とWanted Dead Or Alive。さすがにリッチーが肩を怪我してるせいか、いつものダブルネックギターではなく、アコースティックギターで演奏。それでも握力が入らないのか、演奏がやや不安定だったのが、ちょっぴり残念でした。(この曲の2番はリッチーがボーカルを取ったんですが、会場は異様に盛り上がってました)

終わってみれば、いつもの「BON JOVI」印のコンサート。さすがに美味しい曲の多いバンドは強い、そう実感させられました。

01 Last Man Standing
02 You Give Love A Bad Name
03 Complicated
04 Born To Be My Baby
05 Story Of My Life
06 Captain Crash & The Beauty Queen From Mars
07 I'd Die For You
08 The Radio Saved My Life Tonight
09 Everyday
10 In These Arms
11 Welcome To Wherever You Are
12 I Won't Back Down (トム・ペティ)
13 Have A Nice Day
14 Who Says You Can't Go Home
15 It's My Life
16 I'll Be There For You
17 Bed Of Roses
18 Bad Medicine
19 Raise Your Hands
20 Livin' On A Prayer

■ Encore ■
21 Bells Of Freedom
22 Last Cigarette
23 I'll Sleep When I'm Dead
24 Runaway
25 Keep The Faith

■ Encore ■
26 Someday I'll Be Saturday Night
27 Wanted Dead Or Alive

<ハイテンション / パグ太郎 2006年1月16日>

 DREAM THEATER 1月13日 東京国際フォーラム

東京国際フォーラムに着くと、やはりメタル・メタルした人は少なく、どちらかというとサラリーマンが大半といった感じでした。得てしてそういう時は、「緩んだ」雰囲気になりがちなんですが、この日はサラリーマンの中にコアなファンが多いのか、ちゃんと盛り上がってました。

7時を少し回るとBGMがロックから「時計仕掛けのオレンジ」のテーマ曲へ。個人的に大好きな映画なので、気分が盛り上がります。
そして客電が落ち、コンサートがスタート。一曲目からThe Glass Prisonと長い曲ですが、演奏の凄さに全然テンションが下がりません。この日はボーカルのジェームス・ラブリエも調子が良いようで、声が通ってます。
実はこのボーカルの存在が、ライブでの隠し味でした。ギターのジョン・ペトルーシを初め、他のフロントマンは演奏最優先で、派手なアクションで観客を煽ったりしません。その分、ボーカルのラブリエがステージを動き回り、「動き」を演出します。彼は長身・長髪、シンプルな衣装がという70年代のボーカリストを彷彿させる出で立ちがとっても似合っていて、古いロックのファンである僕なんかは「カッコいい」と思ってしまいました。
この後はNever Enoughみたいなポップな曲を挟んで、クライマックスの大曲Homeへ。どれも鳥肌が経つぐらいハイテンション・高性能の演奏は言うまでもありませんが、このHomeはまさに「痺れる」ぐらい凄まじく、曲が終わった後は爽快感さえありました。ここで15分間の休憩になったんですが、ずーーーっと緊張と続いたため、1時間半の前半が終わってぐったりと疲れてました。(オジー・オズボーンだったら1時間半でアンコールも全部終わってるなぁ)
僕なんかはコアなファンじゃないんで、「この曲、何だっけ?」ということもありましたが、JAZZのように「曲を知らなくても演奏を見てるだけで、十分満足」でした。

さてドリームシアターと言えば、「同じ会場で2回公演をする時は、二日目の方で有名なロックアルバムを丸々演奏する」というお楽しみがあります。
以前も大阪公演でアイアンメイデンの「魔力の刻印」(The Number of TheBeast)を全部演奏したことがあるそうです。
今回もディープ・パープルの「マシンヘッド」か「ライブ・イン・ジャパン」、ピンク・フロイドの「狂気」(Dark Side of Moon)のどれかをやるらしいという噂が流れてました。
休息が終わって客電が落ちると、メンバーがぞろぞろステージに登場。何やるんだろう?と思ったら、キーボードがいきなりハモンドオルガンの音で数節メロディを弾いたんです。このハモンドオルガンの音はまさにジョン・ロード(ディープ・パープル)!そしたら案の定、ドラムがリズムを刻み始め、ギターが有名なコードを鳴らします。すぐに会場はディープ・パープルの「Highway Star」だと分かり、大盛り上がり。メンバーも自分達の持ち歌のように難易度超A級ではないので、余裕の再現ですが、演奏水準だけでなく迫力度合いはまさに最盛期のパープル級。黒いベストを着て、長髪をなびかせてシャウトするラブリエの姿は昔のイアン・ギランを彷彿させます。
曲が終わると、ジョン・ペトルーシはギターを替えず、その場でチューニング。まさに「昔のライブ」って感じで、「ライブ・イン・ジャパン」の完全再現っぽいです。
この後、Child In Timeでは例のハイトーンシャウトが聴け、Smoke On The Waterではイントロの変則リフもちゃんと再現されてました。
ただ完全なコピーかというと、そうではなく、それぞれが「ツボ」は押さえつつも、オリジナルでプレーしていました。
ただSmoke On The Waterが終わった辺りから、ちょっとダレてきたのは確か。前半の自分達の曲の時のような緊張感はさすがになく、それがややダレに繋がったようです。
ただしThe MuleとSpace Truckin'は絶品でした。The Muleではドラムのマイク・ポートノイが「ライブ・イン・ジャパン」同様にイアン・ペイス(ディープ・パープル)風ドラムソロを披露するんですが、これを含めてインスト部分のバトルが凄く面白かったです。特にSpace Truckin'のエンディングは最高。まさに当時のディープ・パープルを再現したようなパフォーマンスは忘れられません。最後はジョン・ペトルーシがリッチー・ブラックモアのようにギターのネックを平手で叩き、アンプの前でフィードバックさせて、そのままステージ中央にギターを放置して、演奏終了⇒後半終演というディープパープル「成り切り」展開は、圧巻でした。
一緒に行ったT君は「これで5月の本物パープルは見なくてもいいですね」と言ってました。ま、今のパープルは昔の曲に関しては緊張のカケラもない伝統芸能的演奏ですから、こっちの方が100倍本来のパープルらしい気がします。


アンコールのThe Spirit Carries Onで観客を歌わせると、しめは名曲Pull MeUnder。ハイテンションな演奏で観客を盛り上げました。
結局休憩を入れて3時間半という長丁場。ま、2枚組の「ライブ・イン・ジャパン」を再現したんだから仕方ありません。

帰り道で「ドリームシアターのパープルが見れてラッキー」という声と「ディープパープルなんてやらずに、自分達の曲をやれよー」という声が至るところで聞こえてきました。
あとでファンの掲示板を見たら、やはり賛否両論だったようです。(意外にもファンの中に「2連続公演の二日目はカバーの日」というのを知らない人が多かったみたいです)
僕としては確かに持ち歌にもいっぱいいい曲があるんだから、何もカバーなんてやらなくても、という意見は分かります。でもドリームシアターが自分達の曲を演奏するのはまた見る機会はあるでしょうが、彼らがパープルをやる機会をお目にするのはもうないので、僕は幸せでした。

コンサートが終わると場内に「雨に歌えば」が流れました。映画「時計仕掛けのオレンジ」で主人公が暴力を振るう時に口ずさむのがこの歌。最初と最後を「時計仕掛けのオレンジ」でしめたのは、映画ファンとしてはちょっと嬉しかったりしました。

1. The Glass Prison
2. This Dying Soul
3. Never Enough
4. Panic Attack
5. Just Let Me Breathe
6. Raise the Knife
7. Home

▼intermission▼

8. Highway Star (Deep Purple)
9. Child In Time (Deep Purple)
10. Smoke On The Water (Deep Purple)
11. The Mule (Deep Purple)
12. Strange Kind Of Woman (Deep Purple)
13. Lazy (Deep Purple)
14. Space Truckin' (Deep Purple)

■ encore ■

15. The Spirit Carries On
16. Pull Me Under

<痩せたね、インギー / パグ太郎 2005年12月16日>

 YNGWIE J MALMSTEEN'S RISING FORCE 12月14日 新宿厚生年金会館

40歳になったから、ここのタイトルもHard Rock for 40's に変えなきゃなぁ、と思ってるパグ太郎です。

さて友人のT君、メタルブラザーIさん、同じくOさんとメタル道に生きる業界の仲間と十数年ぶりにインギーを観に行きました。(あと先輩のゴルフ大王も別の席で見てました)
会場に着くとメタルメタルした格好をした人はほとんどいません。みんな、背広のオヤジばっかり。なんか新しいファンが獲得できてないなぁ、と妙に悲しくなりました。
さてコンサートは予定を15分過ぎてスタート。客電が点いているうちに、ギターがどこからともなく「ギュワーン、ピロピロピロ〜」と聞こえ、さっと電気が消えると、聞き覚えのあるイントロが・・・おおお、ベタなオープニング「Rising Force」です。当然、盛り上がります。インギーは一時期の激太りからは痩せて、2階席からは昔の体型に戻ってるように見えます。相変わらずアクションは派手で、「なんか、こいつ変わんないな〜」と苦笑いしてしまいます。
しかし曲が進むに従って、お客のノリが悪くなってきます。1階席を見ても立って盛り上がってる人が少なく、結構静観してる人が多そう。ま、一言で言えばかなりマッタリした状態です。昔はこんなことなかったんですけどね・・・・で、原因を考えると

@ ボーカルのドゥギー・ホワイトが今イチ。アグレッシブな曲はいいんだけど、下手じゃないけど、しっとりと歌うのが全然ダメみたい。バラードとか聴いてるこっちのテンションが下がります。それとアクションがダサい。レインボーの頃はそんなこと思わなかったんだけど・・・

A ベース、キーボード、ドラムが明らかに「僕ら雇われバンドマンです」といった感じで興醒め。昔のベーシスト(バリー・スパーク?)なんてインギーと並んでギター回しをやったりしてたんだけど、今回のベーシストはインギーに絡むことなく、端っこで終始大人しく弾いてるだけ。

B インギーが弾き倒しし過ぎ。なんでもピロピロピロの早弾きばかりで、昔のよに美しい旋律を聞かせる部分が激減したような気がします。ま、曲自体もアルカトラス〜ECLPISEまでの「考え込まれた」曲に比べて、新しい曲は指癖&弾き倒しが目立って、同じに聞こえます。

ってなところでしょうか?特にBは本編最後のYou Don't Remember, I'll Never Forgetやアンコールの Hiroshima Mon'Amour(これが聴けたのはラッキー!でもボーカルは・・・・)の、かっこいい&美しい展開が際立ってしまう程、他の曲が「おんなじ」に聞こえてしまいました。
正直、僕的には、期待の方が高過ぎたかな?というコンサートでした。
それにしてもギターを振り回すアクション・・・やっぱりあれはリッチー・ブラックモア・・・

(実は一番印象的だったのはコンサート会場に貼られてたオリビア・ニュートンジョン来日のポスターです。あの写真は綺麗に修正し過ぎじゃないですか?本人、もう60ぐらいのハズですよ・・・)

1. Rising Force
2. Never Die
3. Locked & Loaded
4. パガニーニ〜アルビノーニ・アダージオ〜Far Beyound The Sun〜アメリカ国歌
5. Prelude To April〜バッハ管弦楽組曲「バディヌリー」〜Dreaming (Tell Me)
6. Demon Driver
7. Winds Of War(Invasion)
8. Barogue & Roll
9. Exile
10.Revolution
11.Trilogy Suite Op:5 - Krakatau - Guitar Solo
12.Cherokee Warrior
13.Fugue - Guitar Solo
14.Drum Solo
15.You Don't Remember, I'll Never Forget(inc:Demon's Eye)

■ Encore ■
16. Crown Of Thorns
17. Hiroshima Mon'Amour
18. I'll See The Light,Tonight

<華麗なる復活?! / パグ太郎 2005年10月31日>

 QUEEN + PAUL ROGERS 10月29日 横浜アリーナ

来日が決定した時、関東圏は「平日の埼玉スーパーアリーナのみ」だったので、「さすがに行けないか・・・」と諦めてました。
ところが後日、「週末の横浜アリーナ」が追加で発売されました。実はその追加公演の発売を今月初めまで知らなかったんですが、運良く(?)チケットはソールドアウトにはならず、YAHOOオークションでも、それなりの席であれば定価で落札することが出来るようでした。

そこで僕は大胆にも桃太を連れてくことを決意。YAHOOオークションで、子供でも見やすい席を選んで落札(勿論、定価)。QUEENが桃太の初コンサートに決定しました。

横浜アリーナに着くと、待っている観客の年齢層の高さに驚きました。予想してたとは言え、やっぱりオヤジ&オバサン・ロッカーの集団は壮観です。更に子連れは僕らだけではなく、他に結構いました。僕の席の周りにも小学生や中学生の子供を連れた夫婦が二組もいました。

まず最初に印象に残ったのはポール・ロジャースって本当に上手いボーカリストだな、ってこと。今回、僕の目的は7割が生ポール・ロジャースを見ることだったので、感動はヒトシオでした。特にBAD COMPNAYやFREEの曲を唄う彼は鳥肌モノ。次回は是非単独で来日して欲しいです。

で、次の印象は「あのポール・ロジャースでさえ、フレディ・マーキュリーの替わりは無理だった」ということ。あれだけ自分の持ち歌では、人を惚れ惚れさせるのに、QUEENの曲にはかなり手こずっていて、大半の曲で「何とかメロディを唄ってるだけ」という状況でした。(I want it all や Tie Your Mother Down、Bohemian Rhapsodyのエンディングは良かったですけど)
ただそれじゃ無名でもフレディのように唄えるボーカルを連れてこれば良かったかというと、それはもっとダメだったと思います。もしそんなことをしたら、「フレディの偽者を入れたバンド」という見方しかされず、一部のファンには評価されるでしょうが、ショウとしては盛り上がらなかったのではないでしょうか?
また「QUEENの名前を使うから酷評される」(ヨーロッパやイギリスでは酷評も多かったとか)という意見もあり、ポール、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラーの新バンドとしてツアーをする方法もあったでしょうが、それだとやっぱり集客出来なかったと思います。
結局、ポール・ロジャースという大物ボーカリストをゲストに迎えたことで、QUEENとしての威厳が保てたのではないでしょうか?最初のうちはQUEEN Feturing ポール・ロジャースという形態でしたが、現在はQUEEN+ポール・ロジャースと互角になり、QUEENの曲もロジャーやブライアンが歌うことが多く、「スターのジョイントコンサート」になったことで、印象が随分良くなった気がします。僕なんかはポール・ロジャースがQUEENの曲に合わなくても、「あのポール・ロジャースがQUEENの曲を歌ってる」だけで、ある種満足しました。(同様にブライアンとロジャーがFREEやBADCOMPANYの曲を演奏するのは興味深かったです)

セットリストは基本的に欧州と同じですが、Break Free や Under Pressureが外れて、「手を取り合って」とBorn to Love You(これは感動的だった)が入ってました。またFREEのWishing Wellがなくなって、替わりにBAD COMPANY
のBad Companyになったのはちょっと残念。(埼玉では両方ともやったそうです・・・)

全般的に飽きのこない構成でした。
特に盛り上がったところで、アコースティックに移り、そこで何気なくフレディのことを絡めて感動させるのはさすが。
Love of My Lifeでは「フレディに捧げる」と言って始め、観客の涙を誘い(実際、泣いてる人は多かったみたい)、「輝ける日々」ではデビューした頃の彼らの来日の模様が流れました。
で、極めつけはBohemian Rhapsody。この曲をポールがどうやって唄うのかな?と思ってったら、いきなり過去のライブ映像からフレディのボーカルとピアノだけ抜き出したものが流れ、それに合わせてバンドが演奏したんです。文字で書くとベタベタで、「ちょっとあざとくないか〜」と思うんですが、生で見るとやっぱり「分かっちゃいるけど」的に感動するんですよ。ポールは後半のハードなパートとラストのNothing really matter to me〜を唄ったんですが、このNothing really matter to me〜が、ポールのブルージーな唄い方が良く合うんですよ。これは最高でした。

アンコールはアコースティックのBorn to love youでスタート。その後、All Right Now, We Will Rock You, We Are The Championsと定番が演奏されたんですが、このBorn to love youが最高。ブライアンとロジャーの2人だけで演奏したんですが、やっぱりポールが唄うより、「フレディの曲(Born to love youのオリジナルは彼のソロ)をQUEENのメンバーが唄う」方がジーンと来ました。

ともかく僕的には「面白かったなぁ」と言えるコンサートでした。確かに問題点は多いですが、ショウとしは良かったんじゃないんでしょうか?
息子ですか??アンコールのWe Will Rock You(彼が唄える唯一の曲)まで、「まだ終わらないの?」の連発でした・・・・

Reaching Out
Tie Your Mother Down
Fat Bottomed Girl
Another One Bites The Dust
Crazy Little Things Called Love
Bad Company
Say It's Not True
'39
Love Of My Life
Te Wo TOriatte
Hammer To Fall
Feel Like Makin' Love
Drum Soro
I'm In Love With My Car
Guiter Solo
Last Holizon
These Are The Days Of Our Lives
Radio Ga Ga
Can't Get Enogh
I Want It All
Bohemian Rahpsody

-Encore-

Born To Love You
Show Must Go On
All Right Now
We Will Rock You
We Are The Champions
God Save The Queen

<男気 / パグ太郎 2005年8月1日>

 ACCEPT 7月29日 SHIBUYA-AX

僕はACCEPTのコアなファンではありませんが、好きな曲が結構あります。でも最盛期と言われる80年代(「メタルハート」ツアー)は勿論のこと、90年代の再結成の時も生で彼らを見たことがないので、このライブを楽しみにしてました。

今回の面子は昔からのメタル仲間T君、同じく様式美王Iさん、そしてT君の知り合いのOさんです。職場が近いIさんと最寄の駅で合流。原宿駅で降りるとネットで印刷した地図を手に「こっちですよ」と誘導する僕。しかし行けども行けども、それらしい場所はありません。Iさんが会社に電話して「SHIBUYA−AXって知ってる?」と尋ねると、全然見当違いの場所であることが発覚。(地図上でライブハウスのロゴがある場所ではなく、SHIBUYA−AXという文字の横にある●がその場所だった)

既にこのとき、時間は開演時間の7時。急いでタクシーを拾って、会場に辿り着くと、当たり前ですが誰もいません。会場の中に入ると、ドコドコドコドコというツーバスの音が・・・時間は7時15分・・・一体、何曲終わっちゃったんだろう?オープニングは僕が大好きなRestless & Wild や Metal Heartだったらどうしよう・・・気分がかなりどんよりしてしまいました。 で、2階席に向かう階段を上がってると、何とT君がいるじゃないですか。更にOさんも遅れてる模様。これじゃ一曲目見た人はいないってことです。更にどんより・・・

席に着くとすぐにLiving For Tonightが始まります。ステージには、あのウド・ダークシュナイダーがいます。おおお、イメージ通り。その隣には先日BURRNのイナビューで散々ウドの悪口を言ってたギターのウルフ・ホフマンが、「仲良さそう」にしてます。ベースは唯一僕が見たこともあるピータ・バルテス。(ドン・ドッケンのコンサートで見た) ギターは昔ACCEPTにいたハーマン・フランクらしいんですが、80年代に雑誌で見た頃と、全然違う容姿にビックリ。完全に「寂れたおじさん」です。その上、ウド、ピーター、ウルフの3人がステージ中央で絡むシーンは多いんですが、ハーマンは右手奥のアンプの前でじーっとしてます。30分に一回ぐらいステージの真ん中にきてウルフと、ヘッドバンキングしますが、どう考えても、サポートメンバーの扱い。あれは見ていてちょっと可哀想でした。(ドラマーはUDOのメンバーがサポート)
Living For Tonightに続いて、London Leatherboysで盛り上がります。今回は「昔からのファンに楽しんでもらうため」に、再結成後の曲は外してるようです。続いて名曲Metal Heartが炸裂。さすがに会場は大盛り上がり大会です。特にギターソロの有名なフレーズは観客みんなで口ずさんでます。決めのフレーズはクラシックをアレンジしたものが多く、そういうところが日本人の琴線に触れるんでしょう。

「Metal Heartをやった、ってことは幻の一曲目はRestless & Wildだったのか?と涙が出そうになりました。その後、Love Childなど続いて、ウドが「Restless & what ?」って観客を煽り、Restless & Wildがスタート!おおおおお、最高。観に来て良かった!と今度は感涙に咽びます。でも残念ながらRestless & Wildは一番・二番が終わるとギターソロに入らず、Son Of A Bicthへ。めちゃくちゃ不満です。(ちなみにAcceptにハマり切れない理由の一つに、Son Of A Bicthのような陳腐なタイトルの曲があることがあります)

今回、僕らは一階のオールスタンディングではなく、「若くない」ので二階の座席指定で観てました。それでも回りは妖しい中年でいっぱい。背広を着れば、どこにでもいるサラリーマンっぽい人(短髪・眼鏡)が「ACCEPT」と書いたTシャツを着て、目を閉じてヘッドバンキングし、時折こぶしを握り締めてる姿は、このバンドの持つ男気を感じさせました。Judas Priestの宗教とは違う、一種「あにき、ついてきますぜ」の世界です。(AC/DCと観客は巨大な魔神を崇拝する土着民といったところ) ちなみに僕の隣に、すげー地味な女性(推定40歳)だったんですが、彼女はコンサートの間中、ずーっと目を閉じて、曲に合わせて体を微妙にゆらゆらさせてました。<凄い不気味

その後、「Russian Roulet」の曲を幾つかやって、最後は「こんな感じで始まる曲なんだ」とウドが言った瞬間、観客席が一斉に「ハイリーハイホー」と大合唱。勿論、曲はFast As A Shark ! 当然、観客は感情炸裂状態。そしてここで本編を終了すると、一回目のアンコールはパグが好きなPrincess Of The Dawn。二回目のアンコールは、これまで男臭いBalls To The Wall。(ジャケット写真がゲイをイメージさせるため、米国で売れなかったとか。そりゃスネ毛の男が皮のブリーフパンツで、ボールを握ってる写真はマズいでしょう) 最後はBurningで終了しました。結局、僕がコンサートで聞きたいと思った曲は無事に全部聞けました。LivingFor Tonightより前にやったのはUp To The Limitか、または、僕らが聞いたドコドコドコはオープニングを飾るイントロの演奏で、Living For Tonightが一曲目だったのかな?と思いました。 (Burrnで調べたら、一曲目はStarlightで、Living For Tonightは二曲目だったようです)

とにかくJudas Priestとは違った、メタルの王道ライブでした。これは、このバンドに命を捧げる(?)ファンの気持ちも分かります。
特に印象的だったのは、やっぱりボーカルのウド・ダークシュナイダーの存在感。見た目の異様さ、ハイトーンの攻撃的な歌を除けば、結構大人しかったりします。(その二つで十分だって気がしますけど) ACCEPTが一度、彼を外して、デビッド・リー・ロスもどきのアメリカ人ボーカリスト(デビッド・リース<爆)を入れましたが、見事に失敗しましたが、このステージを観れば、一目瞭然。ウドがいるから、このバンドが個性的でいられるワケで、彼がいないと、ただの「曲がいいメタルバンド」に成り下がってしまうと思います。

ウルフ・ホフマンの話では、今回の再結成は当面「欧州のフェスティバルのための、一時的なもの」らしいですが、もう一回来日したら、その時も観ようと思わせるだけの、「昔ながらのメタル魂」がありました。VIVA、80年代メタル!

1. Starlight
2. Living For Tonight
3. London Laetherboys
4. Metal Heart
5. Love Child
6. Breaker
7. Bass Soro
8. Neon Nights
9. Wolf Hoffman Guitar Solo
10. Restlss and Wild - Love Child
11. Turn Me On
12. TV War
13. Monsterman
14. Flash Rockin' Man
15. Fast As Shark

■ Encore 1 ■
16. Princess Of The Dawn

■ Encore 2 ■
17. Balls To The Wall
18. Burnin'

<のほほんと楽しく / パグ太郎 2005年7月6日>

 JEFF BECK 7月5日 東京国際フォーラム

予想よりは平均年齢は若かったものの、予想通り年齢がやたら高い人が目立つ客席でした。最近見たJudas Priestのような殺気立った雰囲気とは無縁の、とても落ち着いた雰囲気。何か「ジェフ君、元気かな〜」みたいな、和んだ感じさえあります。
始まる前にこの日のコンサートは二部構成で、途中に休憩が挟まれるという説明があったそうです。(先に来ていたNさんが教えてくれた) 何かロックっぽくないなぁ・・・とステージを見ると、左手にアンプが幾つか並んでいて、真ん中にドラム、右手に同じくアンプとキーボードがあるだけ。大きなステージの真ん中に、集落のようにこじんまりと集められてます。まるで学祭のようなステージセット・・・ま、ここ来てる人の8割は「ジェフ・ベックが見られれば、あとは何でもいいや」系なので、気にしてる素振りはありません。

定刻の7時ちょい前に「もうすぐ始まります」というアナウンスが入り、7時をちょい回ったところでコンサートはスタート。ジェフ・ベックが登場して、ギターを弾き始めたぐらいで、観客がよいしょ、よいしょと立ち始めます。ジェフ・ベックも初めて見た1990年の来日公演のようなオーラーはありません。(まぁ、僕も今回で3回目なので、ちょっとベック慣れしてたのかもしれません) 本人はとってもリラックスして楽しそう。僕としても3曲目に大好きな「哀しみの恋人達」やってくれて満足。ただ一緒にいたNさんはバンドのアンサンブルがなってないのと、音が悪い(これは僕も感じてた)のが、すっごく気になるみたい。更に彼の横にいる変な兄ちゃん(アキバ系ヲタク外見)が、リズムの合わない手拍子をしながら、「じぇ〜ふ、じぇ〜ふ」「さいこー!」を連呼する、そのイッテる姿の方に興味がいてったようです。(ちなみに同じような人が他にもいたみたいで、「いちばーん!」とか「ありがとー!」という掛け声もしてました)

実は僕がいった過去2回の公演はどちらもボーカルなしのインストだけで構成されてたので、今回初めてボーカルと一緒に演奏するジェフ・ベックを見ました。で、思ったのは、この人、本当にメロディセンスがいいな、ってこと。ボーカルの邪魔をしないように、あれだけメロディアスなフレーズを次々と引き続けられるギタリストってそんなにいないんじゃないでしょうか?あと噂はかねがね耳にしていたジミー・ホールのボーカルは良かったですね。とにかく上手い!せっかくこの人が来てるんだから、パグ太郎の大好きな It gets us all in the end をやってもらいたかったです。(今回の選曲を見てるとアルバム「FLASH」の曲はモダン過ぎて、避けられてたのかも?)

第一部がほぼ1時間で終了して、休憩へ。でもこれが5分しかないんです。ホント、一緒にいるNさんとちょこちょこと雑談したら終わりです。で、後半が始まると、Nさんの横にいる「アキバ君」は一リットルのビール缶をガブ飲み開始。おいおい・・・

第二部といっても、一部と極端に演奏が変るとか、選曲の趣旨が変るとかいうことはありません。はっきり言えば、第一部の続き・・・でも、アンサンブルが格段によくなり、音もかなり改善されました。きっとツアーを始めてから問題噴出だったんで、休憩=修正時間なのかもしれません。

最初のアンコールはPeople Get ReadyとGoing Down(ゲストで以前ジェフのツアーでサイドギターを引いていたお姉ちゃん登場)、二度目のアンコールはキーボーディストと二人でOver The Rainbowを演奏して終了しました。Over The Raindowってちょっと前のクラプトンと同じじゃん・・・)

意外にアルバム「ギターショップ」の曲が多かったり、ジミ・ヘンのカバーがあったりしたため、思ったより古い曲が少なかったのはやや残念。でもぶるさんが書いてたように、彼にとっては「昔も今も変わらないよ」ってことなんでしょう。しかし御大はリラックスして楽しそうでした。演奏も今の激ウマ達に比べれば、決してスーパーテクと言えるワケではありませんが、あの音色、あのチョーキング、あの微妙な指使いはまさに国宝モノ。この夜は「ギターのカリスマが、和やかに楽しく音楽を聞かせる」夜、そんな感じでした。

<宗教 / パグ太郎 2005年5月24日>

 JUDAS PRIEST 5月18日 日本武道館

会場の日本武道館に入ると、そこは異様な雰囲気でした。
いつもの雑然としたザワザワ感ではなく、会場全体に緊迫感が満ちてたんです。至る所で「Judas、Judas」というコールが自然に沸き上がったりします。まるで低音でゴゴゴォ〜」という音がしてるかのような緊迫感・・・「今からコンサートを楽しもう」といった軽いノリではなく、ある種「殺気立った」ような感じです。こんな雰囲気を感じたのは数年前に見たAC/DCぐらいしかありません。それはJudas Priestの登場を待ちわびてる、というのではなく、待機してるといった趣です。

会場が暗転したのは、予定時刻の7時を5分ぐらい回ったところでしょうか。欧州ツアーと同じくThe Hellionがテープで流れ出すと、会場は怒号に。前列にいる女の子がガンガン頭を振ってます。そして名作「復讐の叫び」通りElectric Eyeへ。Deep PurpleのHighway Starのようなベタな始まり方ですが、これぐらいベタでOKでしょう。会場は大合唱大会。決めのギターソロまで歌ってます。(ビックリした・・・) ロブ・ハルフォードは歌舞伎の奈落のようなせり上がる装置(3ヶ所)を使って、ステージを出たり入ったりします。これがやたら上下するスピードが早くて、ちょっと可笑しかったです。(ちなみに僕的にはこの形式だったらThe Hellionを生演奏でやって欲しかったです。)

この日は新曲と代表曲を上手く織り交ぜた構成だったように思います。新作「Angel of retribution」からは比較的ライブ映えのする曲が選ばれており、「え?何でこんな曲をやるの?」っていうのが少なかったです。また欧州ツアーではやっていなかったWorth Fighting Forをやってくれたのは良かったです。
しかし演奏された新曲がどれもなかなか良かったとは言え、やはり名曲群には敵いません。前半、一番盛り上がったのはBreaking The Low。この盛り上がりは凄かったです。また発表当時は「ポップ過ぎる」と叩かれたTurbo Loverもかなり受けてました。マニアにすれば今回の選曲には異論もあるでしょうが、僕のような普通のファンには、かなり美味しい選曲だったと言えます。

実は見ている間中、「あれだけ高音で歌い続けるロブ・ハルフォードの声が途中でダメになるんじゃないか」って心配してました。元MSGのゲーリー・バーデンみたいに、枯れきった声で、変な裏声を使って歌いだしたらどうしようと・・・(ゲーリーの場合、調子の良し悪しは関係なかったですけど。笑) が、さすがロブ・ハルフォード。2時間を越えるコンサートの最後まで、しっかり出てました。さすがに超高音部をメロディアスに歌うパートを誤魔化すことはありましたが、声の出ないパートを観客に歌わせたり、シャウトしたりしてお茶を濁すようなことは皆無でした。反対に中盤のDiamond and lustでは情感たっぷりに歌い上げ、「全然喉が衰えてない」と驚かされました。

凄く印象的だったのはロブハルフォードのアクション。ほとんど立ったままで、動かないんですよ。得意のマイクを両手で握って、屈むように歌うポーズや、機械のようにゆっくりと腕を動かすポーズは健在でしたが、全体的に「動かない」と言っても過言ではないほど、棒立ち状態でした。しかし以前より恰幅の良くなった体を鋲付のロングコートで包み、スキンヘッドに髯+サングラスのいでたちは、まさに教祖。動かないことでかえって、教祖的な雰囲気を高め、まさにコンサートは「ハルフォード教による宗教儀式」っぽかったです。

選曲は前述のWorth fighting forが増えたぐらいで、欧州ツアーと同じなんですが、日本では伝統的な(?)Green Manalishiに換えて、Exciterが演奏されました。既に横浜や福岡で演奏されたことはインターネットで広まってたようですが、ロブが「Stand by for EXCITER!」と曲を紹介すると、凄まじい歓声が上がりました。当然、サビは大合唱。一部では日本公演を収録したライブ「Unleashed inthe east」のオープニングを飾った曲だから、日本で演奏された、という話もあったようです。僕個人としてはGreen Manalishも好きなので、I'm A Rocker辺りと交換して欲しかったです。

当然ラストのPain killerもめちゃくちゃ盛り上がり、アンコールも「お約束の曲」とは言え、Hell bend for leatherの開始を告げるバイクの爆音は感動モノでした。結局2時間を越えるコンサートはタルミらしいタルミもなく、全力疾走で終了。久々に「メタル聴いてて良かった」と思わせる出来でした。

僕は大学時代に一度だけJudas Priestを見たことがありましす。アルバム「Turbo」に伴うツアーで、同じ武道館だったんですが、既に彼らの人気は前作「背信の掟」でピークを迎えており、既にその頃には陰りが見えてました。僕は当日券で行ったんですが、二階席は半分も埋まっておらず、メンバーの演奏も「お仕事」的で、ダラっとした感じだった印象があります。とにかく僕はその時、「Judas Priestってこの程度か」という印象しかありませんでした。
しかし今回のコンサートはそれに比べれば緊張感も高く、内容も全然良かったです。勿論、それにひっぱられて観客側のテンションも高かく、素晴らしい一体感でした。二つのコンサートを比較すると、今回のJudas Priestは力が入ってるなぁ、と感じました。

Intro  The Hellion (テープ)
1 Electric Eye
2 Metal Gods
3 Riding On The Wind
4 The Ripper
5 A Touch Of Evil
6 Judas Rising
7 Revolution
8 Hot Rockin'
9 Breaking The Law
10 I'm A Rocker
11 Diamonds And Rust (Acoustic)
12 Worth Fighting For
13 Deal With The Devil
14 Beyond The Realms Of Death
15 Turbo Lover
16 Hellrider
17 Victim Of Changes
18 Exciter
19 Painkiller

■ Encore ■

20 Hell Bent For Leather
21 Living After Midnight
22 You've Got Another Thing Comin'

<カリスマ・ボケ ヌーノ / パグ太郎 2005年1月25日>

 EXTREME 1月19日 渋谷公会堂

行ってきました、EXTREMEの再結成コンサート。
正直に告白します。僕は彼らが一番売れてた十数年前は、それほどファンじゃありませんでした。「More than words」が入っている二枚目のアルバムはテープで持っていましたが、あとはほとんど聞いたことがありませんでした。
そんな僕をEXTREMEの再結成コンサートに足を向けさせたのは、昨年ブルーノートであったスティーブ・ルカサー(TOTO)とヌーノ(元EXTREME)のジョイントコンサートが最高だったから。そこでヌーノの本業(?)であるEXTREMEをどうしても観たくなったのです。

席は前から9列目の真中。もう10年以上前のバンドですから、ファンも当然社会人ばかり・・・と思ったら、周りがやたら若者ばかりでびっくり。周りには僕以外に背広姿はいません。一緒に来た友人達(ブルーノートにも一緒に行った人達)も、みんなカジュアルです。なんかめちゃくちゃ場違いな感じが・・・ちなみに前フリの音楽はずーっとAC/DC。ファンクメタルなのに、ゴリゴリたてノリがBGMというのは、ちょっと不思議。

予定を15分ほど過ぎて7時15分にスタート。ステージの真中にはボーカルのゲリー・シェローネが背を向けて立ってます。彼が歌い出しと同時に振り返ったんですが、何故か大きなサングラスの左眼の部分にバンドエイドでバッテンが・・・そしてサングラスを取ると、ゲーリーの左眼にはアザがありました。思わず「ひょっとしてヌーノと喧嘩でもしたのでは?」と考えてしまいました。そんな風にステージを見ると、二人で絡むシーンがほとんどありません。ちょっと心配です。

最初に書いたように僕はそれほど熱心なファンではないので、「この曲は!」といった思い入れはありません。ただ思ったのは、EXTREMEの曲はリズムやリフは格好いいものの、サビを始めとするボーカルのメロディラインが今一つ耳に残りません。そういう意味ではレッドツェッペリンっぽいです。(でもゲーリーのボーカルはパワフルで、パフォーマンスとしては合格です)

曲が進むにつれて、正直、ちょっと飽きてきました。ファンクのノリはそれはそれで良いんですが、僕のようにオーソドックスなハードロック好きは,どちらかと言うとコンサートにもバラードあり、ハードな曲あり、キャッチャーな曲あり、と起伏を求めるので、飽きてくるんだと思います。またステージングもゲーリーが動きまくって頑張ってますが(彼はVAN HALENの時より、生き生きとしてて◎)、それに対して期待してたヌーノのアクションは「普通のギタリスト」といった感じで、ブルーノートで観た時のオーラはありません。EXTREMEは彼のバンドなので、あのオーダーがビシバシ楽しめると期待してた分、裏切られた気になりました。

しかしそれが変ったのが中盤のアコースティックセットから。ステージにはゲーリーとヌーノだけになったんですが、ここから二人が漫才のように喋り始めます。特にゲーリーの突っ込み、ヌーノのボケと役割がめちゃくちゃはっきりしていていいんです。二人で「この曲は覚えてる?」と何フレーズか弾いてては「ダメだ、覚えてない」とやりとりしてる様は面白かったです。ここからヌーノはブルーノートの時のようなオーラを放ち始めます。ブルーノートの時はスティーブ・ルカサー、このバンドではゲーリーとエネルギッシュなキャラと組んで、掛け合いをさせるとこの人は本当に映えます。そう考えると、反対にソロでやってる時は地味になってそうで、ちょっと興味薄です。
このアコースティックセットでビックリしたのは「More than words」。ゲーリーが観客に唄わせるんですが、観客は全員しっかり歌えるんですよ。ヒット曲とはいえ、これにはビックリ。いつまでも「Ain't no love in the heart of the city」のサビさえ唄えないホワイトスネイクのファンとは違います。<僕のこと?

アコースティックで気分が盛り上がったところで、そのまま後半はノリノリ。本編最後はバンドの代名詞的な「Get the Funk Out」で終了。アンコールでも二人は喋り捲って、場を盛り上げまくってました。(ちょっと長すぎることもありましたが・・・) 超アグレッシブ&高速バージョンのMutha(Don't Wanna Go to SchoolToday) でアンコールも終わり、客電が点いて、みんなが帰り支度をしていると、いきなり会場右手にあるスポットライトのコーナー(舞台脇、二階の高さ)にヌーノとゲーリーが登場。最後の最後まで盛り上げた二人でした。

観ていて思ったのは、このバンドの魅力は、やはりフロントの二人の掛け合いだと思います。ちょっとDJっぽくなりますが、二人が話して、その間にノリのいい曲を聞くと滅茶苦茶盛り上がるので、ぜひ次回は最初から二人には喋り捲ってもらいたいものです。
ちなみにゲーリーは途中、「You really got me」のイントロを鼻歌で唄うと「Wrong band」って自虐的ギャグを飛ばしてました。僕にはそれが「違うバンドだった」という意味と「間違ったバンドだった」という二重の意味があるように聞こえました。VAN HALENはイヤだったんだっろうなぁ、きっと。

Warhead
Little Girls
Rest In Peace
Tell me something I don't know
It('s A Monster)
Our Father
There is No God
Play With Me
Midnight Express
Song For Love(一番だけ演奏) − Rise'n'Shine(ヌーノが思い出せず) − Tragic Comic(ゲーリーが思い出せず) − Stop The World(一番だけ演奏)
More Than Words
Cupid's Dead
Am I Ever Gonna Change?
He-Man Woman Hater
Get The Funk Out

■ Encore ■
Decadence Dance
Hole Hearted

■ Encore ■
Mutha(Don't Wanna Go to School Today)

<ブルーノートの暑い夜 / パグ太郎 2004年11月14日>

 STEVE LUKATHER & NUNO BETTINCOUT 11月9日 ブルーノート東京

TOTOのスティーブ・ルカサーと元エクストリームのヌーノ・ベッティンコート(以下ヌーノ)という不思議な組み合わせのライブがブルーノート東京でありました。この二人、今まで一緒にやったこともないはずだし、世代も、ジャンルも、住んでる地域(スティーブはLA、ヌーノはボストン)も違うのに何故?って気がします。ま、そんなこと関係なく、ロックファンとしては見に行くしかありません。11月8-10日の三日間(7時の回と9時30分の回があるので計6ステージ)だったんですが、前売り発売当日全然電話がつながりません。結局発売日は繋がらず、翌日一番にかけて何とか繋がったんですが、やはり最終日は売り切れ。二日目の9時半の回で取りました。後から聞いたんですが、大人気で前売りを押さえるのは大変だったようです。
ブルーノートは指定席ではないんですが、当日整理券を出すという話だったんです。いつ取りに行ったらいいんですかって尋ねたら、お店の人が
「整理券は3時から出るんですが、この公演は大人気ですから、4人様が同じテーブルでお座りになるんだったら3時の発券の時にいらした方がいいと思います。」
という無情な説明が・・・平日の3時に整理券なんて取りに行けるかよ・・・と思ったら、一緒に行くIさんが
「じゃ、僕、取りに行きますよ。」
とあっさり引き受けてくれました。Iさん、仕事はいいの?

で、当日。12時ごろに僕の携帯が鳴ったんです。発信者はIさん。
「今、ブルーノートに来てるんですが、もう20人ぐらい並んでるんで、これから並びます。」
どうやら半休を取った模様。そのままIさんは3時間並んで、9時半の回12番の整理券を入手してくれました。

一緒に行く友達と7時過ぎに合流して食事を済ませ、9時にブルーノートへ。さすが12番だけあって、ステージから5mぐらいの正面やや左のテーブルに着席。もう最高です。実は食事をしてる時に「ブルーノートだから、2人だけがアコースティックギターを持って延々と演奏するかもしれない・・・」と心配してたんですが、ステージを見るとドラムキットもキーボードもあり、両横にはエレキギターが並んでます。一安心。
9時40分に照明が落ち、メンバーが続々と登場。髭を生やし、やたら太って、かなり顔つきがチンピラっぽくなったスティーブ・ルカサーと、美男子ブリブリのヌーノは好対照。そしてまずは激しいインストをプレー。マイペースで演奏し続けるルカサーに対し、ヌーノはかなりルカサーを見て、合わせてます。ソロの時間もルカサーの方が多いところを見ると、これは「スティーブ・ルカサー・バンド+スペシャルゲスト・ヌーノ」のような感じです。
この一曲目のインストでも十分にカッコ良かったんですが、2曲目のFREEDOM(ジミー・ヘンドリックス)は絶品。すげーーーーの一言です。もうこの時点で頭は真っ白。その後、インストやルカサーのソロアルバムに入ってる「Hero with 1000 eyes」が演奏されましたが、とにかくエネルギッシュで絶品。また演奏の間にルカサーが下らない話をするんですが、これがまためちゃくちゃ面白かったりします。(昔、ネバーランドという国があって、そこは大きな手が小さな手に触れる場所で・・・) シモネタも多く、ヌーノはそれに相槌を打つ係。とにかく時間が経つにつれてルカサーは悪ノリしてきます。最後の方はベースとドラムとキーボードに演奏させて、ヌーノとルカサーは観客席をウロウロ。いろんな席に座ってはビールを飲んだり、談笑したりするルカサーに対し、ヌーノは女性ばかりのテーブルにずーっと居座ってます・・おいおい。最後はルカサー、ヌーノ&ベースが一番前のテーブルに上がって演奏するという、まさにJAZZではなく、ロックのパフォーマンスを見せてくれました。終わってみれば1時間半。世の中にこんな幸せな時間があるのか、と思わせてくれるような、凄いライブでした。あ〜、幸せ。

DISMEMBERMENT
FREEDOM
I'M BUZZED
HERO WITH A THOUSAND EYES
INTERLUDE
LED BOOTS
JOY TO THE WORLD

<マニア泣かせ / パグ太郎 2004年10月19日>

 JOURNEY 10月16日 東京国際フォーラム

映画「海猿」の主題歌に「OPEN ARMS」が、TVのCMで「DON'T STOP BELIEVIN’」が使われ、ニューアルバムが出てないにも関わらず、人気が盛り上がってるJOURNEY。そんなワケで日本公演が実現、チケットは即売り切れだったそうです。でも、アルバムも出てないのに来るのは、集金ツアーっぽくて気にはなりました。前回のコンサート(2001年1月31日)と同じようなセットリストだったらどーしよー、と心配してました。

相変わらず年齢層が高い観客ですが、今回は土曜日ということもあって前回に比べ、集まりもいいし、背広も少ないです。その代わりに30代前半〜後半のアベックがいっぱい。(ちなみに僕はロックコンサート仲間の悪友K君と一緒) JOURNEYを聴いたことない彼女にベストアルバムを渡して「これ、いいでしょ? これだけ聴いtれば、コンサートもばっちり」と言ってるヤツばっかりのようにも見えるのは、僕のやっかみでしょうか?

さてコンサートはピッタリ5時にスタート。一曲目はノリのいいBe Good To Yourself。うぉー、と盛り上がって、二曲目はOnly The Young。確か映画「Vision Quest」のサントラにしか入ってない曲なんだけど、コンサートの定番。これはパグがJOURNEYのベストを作る時、欠かさず入れる曲です。その後、何故かすぐにギターソロ(星条旗yp永遠に)になり、Stone in Loveへ。その次は、いきなりWheel In The Skyへ。おお、もうこの曲、やっちゃうのか〜、さすがベストヒットツアー。ちなみにボーカルのスティーブ・オウジェリーの歌いっぷりは相変わらずスティーブ・ペリーそっくり。でもフロントマンとしての魅力は正直、イマイチ。喋りもアクションも「月並み」で、観客の盛り上げ方が上手くないのが残念。
次のKeep On Runnin'では、そのスティーブ・オウジェリーがいなくなっちゃうんだけど、歌声はしっかり聞こえてるんです。あれ?バックで歌ってるのかな?でも歌声はスティーブ・ペリーに似てるっていうレベルじゃなくて、そっくり。途中でスティーブ・オウジェリーが出てくるんだけど、やっぱり歌ってません。え?ボーカリストがいるのにスティーブ・ペリーのテープを流してるの?と思ったら、何とドラマーのディーン・カストロノヴァが歌ってました。上手すぎ〜。これだったら、スティーブ・オウジェリーいらないんじゃないの?っていうレベル。この後、イントロ以外とてもつまらないHigher Placeが終わると、再びディーン・カストロノヴァがボーカルをとってSuzaneをやったんですが、もう目を閉じてるとスティーブ・ペリーのテープなんじゃないの?っていうくらい歌い回しがそっくり。特にサビの「Oh、Suzane」のところなんてソックリ!ホントはドラムの後ろでスティーブ・ペリーが歌ってんじゃないの?って思いました。しかしアルバム「Raised On The Radio」が出た時は、「ソフト過ぎて、何だかなぁ〜」と、あまり印象が良くないんですが、Be Good To YourselfやこのSuzaneを改めて聴くといい曲なんですよね〜。

続いてLightsとWalks Like A Ladyという渋い曲(Walks Like A Ladyはベースのヴァレリー・ロスがボーカル。曲調もブルース風にアレンジされてました)が演奏されんですが、この後から雲行きが怪しくなってきました。

まず演奏されたのが「Frontires」に入ってるハードな曲Chain Reaction。確かに昔は演奏されてたし、2枚組のベスト盤には入ってますが、はっきり言って知名度は今一つの曲。でも僕としては「この曲、好きだけど、ライブで演奏なんかしてくれないだろうな〜」って思ってたので、狂喜乱舞!その後、ギターのニール・ショーンがボーカルで何故かジミ・ヘンドリックスのVoodoo Child。(だったらWho's crying nowやってくれ・・・) Send Her My LoveとOpen Arms(一番の盛り上がり。やっぱりいい曲だね〜)は順当として、Mother Fartherにはビックリ。おお、ドラマチックなこの曲を聴けるとは・・・今回もディーンのボーカルが映えます。ギターを弾く姿が全くさまにならないジョナサン・ケインの歌うJust The Same Wayを挟むと、何とまたまた「Frontires」に入ってる、マイナーな曲Rubicon。げー、こんな曲までやるのか〜。だったら同じ「Frontires」に入ってる、超ハードなナンバーEdge Of The Bladeをやってほしかったなぁ・・・と思ったら、何とRubiconが終わると、間髪入れずにEdge Of The Bladeのリフが・・・感涙・・・もう絶対演奏してくれないと思ってたこの曲を聴けるなんて幸せ過ぎ・・・
Edge Of The Bladeの後は定番のESCAPE、ヒット曲の Faithfully、Don't Stop Beliein'、Separate Ways、Anyway You Want Itの連続ワザで本編終了。で、アンコールはLovin',Touchin',Squeezin'という、これまた昔の曲だけという、ちょっと尻切れトンボっぽい終わり方でした。個人的には Paty is overとか、Who's crying nowとかをやって欲しかったですが、Egdge of the blade や Rubicon、 Chain Reaction を聴けたのはラッキーです。でもそんなラッキーを感じられるのは、やっぱり僕がJOURNEYマニアだからでしょう。

Be Good To Yourself
Only The Young
Guitar solo
Stone In Love
Wheel In The Sky
Keep On Runnin'(Deen)
Higher Place
Suzane(Deen)
Lights
Walks Like A Lady(Ross)
Chain Reaction
Voodoo Child(Neal)
Key Solo
Send Her My Love
Open Arms
桜、桜〜Mother Farther(Deen)
Just The Same Way(jonathan)
Rubicon
Edge Of The Blade
Escape
Faithfully
Don't Stop Beliein'
Separate Ways
Anyway You Want It

■ Encore ■

Lovin',Touchin',Squeezin'

<祝・回帰 / パグ太郎 2004年9月23日>

 SCORPIONS 9月20日 新宿厚生年金会館

古くからのロック仲間Kが、「パグさん、スコーピオンズ来るんだけど、一緒に行かない?」って声をかけてくれました。
スコーピオンズと言えば7-8年ぐらい前にマイケル・シェンカーと一緒に武道館でやったのを見て以来。その時のライブはベテランの味はあったものの、「スコーピオンズも柔になっちまったなぁ〜」という印象しかありません。(当時流行のアコースティックセットが目玉になってたりしたからかもしれません。)

さて今回も誘われたものの、その時点で既にチケットは何故か完売。しょーがないのでネットオークションでペアチケットを落札しました。ちなみに落札価格は定価以下、そのクセ、席は前から11列目のやや真中より左寄りと、かなり良い席。ラッキーです。
(それにしてもオークションの説明が「友人と行くつもりだったんですが、事情により行けなくなりました。是非ファンの方に!」となっていたんですが、送り主は四国の人でした。本当に東京まで友達と観に来る気だったの?)

当日は祝日ということで、同じ横浜在住の友人Kと車で新宿まで出撃。1時間前に会場に着いたんですが、入り口はガラガラ。会場が30分前ということもあるんですが、普通ならもっと人がいてもよさそうです。まぁ、新しいアルバムが出てるとはいえ、明らかに日本のSCORPIONS人気はとうの昔にピークを過ぎてます。ホント、今回の完売だって怪しいもの。実際に会場に入ったら、結構ガラガラなんじゃないかって疑ってました。仕方なく時間つぶしに近くの喫茶店へ・・・

中でグッズでも買ったり、騒いだりして待ってればいいや、ということで会場時間の4時30分に戻ると、何と長蛇の列。どうやら売り切れは本当のようです。で、並んでる人を観察すると、やっぱり中心は30代後半から40代。ま、最近、僕の行くコンサートって、どれもこの年齢層なんですけどね・・・ でもさすが休日だけあって、日頃なら絶対背広やOL服の人が、古ぼけたTシャツ(勿論、黒)を着て、キメてます。中にはウリ・ロート時代のTシャツを着てる人も・・・

コンサートは5時を5分過ぎてスタート。暗闇の中にメンバーが登場し、ライトが点いてビックリ。ルドルフ・シェンカーの体。もうバリバリの筋肉体型で、「え?これが50代のオヤジの体?」っていうぐらい見事です。その上、元気一杯に動き回る姿に、「おお、やっぱりハードロックはこうでなきゃ!」と痛感しました。
一曲目は「掴み」でノリの良い有名な曲をやるかと思ったら、何と新曲。でもこれがめっちゃくちゃカッコ良いです。二曲目もやっぱり新曲。でもやっぱりカッコいいんです。それも80年代前半の「ブラックアウト」や「禁断の刺青」の頃のカッカ良さ。どちらもアップテンポでマイナー調のキレのいいリフが中心という、往年の名曲を彷彿させる出来です。その後は新曲と過去のヒット曲を織り交ぜながら進んでくんですが、新しい曲は前述のようにリフ中心の硬派な曲ばかりだし、過去の曲も80年半ばからの低迷期の曲は「TEASE ME PLEASE ME」のみ、という、まさに原点回帰宣言のようなセット構成でした。当然、この日、集まってるファンはコアなファンばかりなので、会場は盛り上がりまくり。以前は結構怪しかった「荒城の月」も、この日の観客はしっかり歌えてるし、それだけでなく新曲・旧曲どちらも、ほとんどの観客がちゃんと歌えるのは驚きでした。個人的にこの日のハイライトは「BLACK OUT」。いやー、この曲は名曲中の名曲です。惜しむらくはそのままアルバムのように「Can't live without you」に繋げてもらいたかったことでしょうか?
勿論、良い曲を良い順番で並べるだけでは、観客を盛り上げることは出来ません。それだったら多くのベテランバンドなら簡単やれるでしょう。しかしこの日のスコーピオンズは、それら凡百のベテランバンドのライブとは一線を画してました。それは演奏&ステージングの勢いです。「さすがに昔みたいに動けないだろう」と思ってたんですが、筋肉男ルドルフ・シェンカーを始め、みんな、激しく動くこと、動くこと。その中で中心メンバーの3人は勿論ですが、新メンバーの二人(ドラムのジェイムス・コタックとベースのお兄ちゃん)もかなり貢献してました。特にジェームス・コタックは一歩間違えばキ○ガイだと思われても、仕方ないキレぶり。ドラムソロの尋常ではない煽り方もそうですが、演奏中もスティックをクルクル回したり、頭を振りまくてったりと、この人見てるだけでも十分楽しめました。とにかくメンバー全員のキャラクターが良い意味で目立つのが、このバンドのライブの強みではないでしょうか?ベテランバンドだと、ついつい「バンドの和」に傾いて、渋くて、大人しいライブになりがちですが、スコーピオンズは新人バンドでさえ及ばない勢い+ベテランの盛り上げが上手くブレンドされてました。

アンコールでは海外では演奏されてない「Wind of Change」まで披露し(僕的にはどうでもいい曲だけど)、最後はバラード「When smoke is going down」という渋い終わり方でした。時間にして1時間半ちょっとでしたが、ハードロックという基準で見たら、ここ数年で最高のライブだったと思います。演奏された新曲も良かったので、新作「Unbreakable」を買う気にさせました。とにかくスコーピオンズが、あの僕らが望んでいたスコーピオンズに戻ってくれたことが何よりも嬉しかった、そんなライブです。もう一回観たいな〜

1. NEW GENERATION
2. LOVE’EM OR LEAVE’EM
3. BAD BOYS RUNNING WILD
4. THE ZOO
5. WE’LL BURN THE SKY
6. DEEP AND DARK
7. COAST TO COAST
8. ALWAYS SOMEWHERE
9. HOLIDAY
10. 荒城の月
11. THROUGH MY EYES
12. TEASE ME PLEASE ME 〜 DRUM SOLO
13. BLACKOUT
14. BLOOD TOO HOT 〜 MATTHIAS JABS GUITAR SOLO
15.BIG CITY NIGHTS

■ ENCORE ■

16 STILL LOVING YOU
17. WIND OF CHANGE
18. ROCK YOU LIKE A HURRICANE

■ ENCORE U ■

19. WHEN THE SMOKE IS GOIN DOWN

<ONE MORE KISS / パグ太郎 2004年5月29日>

 KISS 5月28日 日本武道館

昨年の3月公演に引き続き、今回もKISSに行ってきました。一緒に行ったのは、70−80年代ロックでは妙にウマの合う、同業界の勇心さん。実は前回公演も一緒に行くハズだったんですが、土壇場で勇心さんの出張は入り、なくなく知り合いに譲ったという経緯があります。ちなみに勇心さんのKISSに対する思い入れは僕の450倍ぐらいだと思うので、その悔しさは計り知れないものがあったのではないでしょうか?
さて今回は「定例」出張も無事コンサート前に終わり、もう朝から二人で盛り上がってました。とりあえず会社は別々なので現地集合になりました。前回は1階席の正面、中段だったため、ジーン・シモンズがステージの櫓にワイヤーで上昇して「GOD OF THUNDER」を歌った時、2階スタンドの屋根で見れなかったという辛い思いがありましたが、今回はアリーナ席。ちなみに武道館のアリーナは「ペイジ・プラント」以来です。久々に入場するとまずアリーナの狭さにびっくり。20年前に上京して、初めて武道館で見たコンサートは再結成DEEP PURPLEの初来日コンサートだったんですが、そのデカさに驚いたものです。(2階席だったせいもあるけど) 更に自分の席を見つけてビックリ。何とステージ正面、ど真ん中、前から15列目(ぐらい)だったんです。すぐ斜め後ろにはポール・スタンレーがコンサートの後半で踊るミニステージがあります。とにかくめちゃくちゃいい席で、勇心さんも「今まで武道館で、こんな良い席で見たことはない」と感激してました。同感。(その上、僕の前の席は、ちょっと小柄な女の子だったため、ちびっ子の僕はとっても助かりました。)

ちなみに予想通りですが、今回も「まんまKISS」というメイク&服装をした4人組や、自分は勿論のこと、うちの桃太ぐらいの子にまでジーン・シモンズのメイクをさせて連れてきてる親も結構いました。

場内は公演予定時間の7時を過ぎ、THE WHOの「Won't get fooled again」が爆音で流れ出す頃から盛り上がりまくり。(まぁ、僕と勇心さんがTHE WHOが好きなこともあるんだけど) その後、サミー・ヘイガー(モントローズ?)の曲が流れ、遂に暗転。前フリの曲が終わると、いつもの「YOU WANT THE BEST! YOU GOT THE BEST!」が流れるかと思ったら、何と両脇上部にあるスクリーンに控え室からステージに向かうメンバーが映し出されるじゃないですか。もう場内騒然。そして彼らがステージ入り口に入ったところで映像が切れると、お約束の

You want the best, You got the best ! The hottest band in the world, KISS!!!

が流れ、ステージ幕が落ち、一曲からいきなり「LOVE GUN」が炸裂。あー、ドラマーのエリック・シンガーが金髪を黒髪に染めて、ちゃんと「なんちゃってピーター・クリス」になってます。反対に「なんちゃってエース・フレーリー」のトミー・セイヤーは加入以来、かなりの数のライブをこなしたせいか、前回ほど「エースのコピー」っぽい動作は減ってました。
LOVE GUNが終わるとポール・スタンレーが挨拶。そこで何故か観客と一緒に「上を向いて歩こう」を合唱。ま、確かに全米でNo1になった曲ですから、アメリカ人のKISSにとっては「昔のスタンダードナンバー」かもしれませんが、やっぱりちょっと違和感あります。
さてDeuceの辺りまでは良かった(?)ですが、そこからは「今日は特別だから、昨日(初日)にはやらなかった曲をやるよ」とMakin' Loveがスタート。この後、結構通好み(マニア向け)選曲が続き、びっくり。ジーンの火吹きもお約束の「Firehouse」ではなく、「War Machine」で披露。まぁ、会場は盛り上がりましたが、個人的には「やっぱりFirehouseだろ」と感じました。それを除いても中盤の選曲はマニアの勇心さん曰く「まさにALIVEやALIVEUの再現」のようで、前回と半分以上違う曲が聞けて、僕も凄く得をした気分でした。

あと今回も目を引いたのが炎などのパイロの演出。もうアメリカ並に炎がバンバン燃え上がったり、花火が回転したりするんですよ。正直、昔の日本なら絶対に考えられない演出です。やっぱり消防法って緩くなったんでしょうか?(10年ぐらい前まで炎の代わりに紙ふぶきやクラッカーだった)

とにかく、このバンドはポール・スタンレーが顔。MC(話)も80%がポール。喋って、煽って、歌いまくるんだけど、全然声が衰えないのはビックリ。まさにプロです。(でもこれだけ近くでジーンとポールを見ると、さすがに化粧のノリが昔に比べて悪くなってるのが分かる)

さて「普通のファンはちゃんとついてきてるかな?」と心配になるような、前述のように玄人好みの演出でしたが、I Want Youの時にポールがイントロ部分で「みんな、歌ってくれるよね?」って言ったら、ちゃんとほとんどの人が歌ってるのにはビックリ。20年経っても「Ain't no love in the heart of the city」の掛け合いの部分が覚えられないWHITESNAKEのファンとは大違いです。
(そう言えば、今回は前回なかったスクリーンが設置されていて、メンバーは勿論こと、観客も映るんですが、上半身下着(ブラジャー)だけになってる女性がいたのにはビックリしました。

前回見そびれたジーンの上昇も「GOD OF THUNDER]ではなく、何とUnholy。KISSがメイクをしていなかった時代の一番最後に発売されたアルバム「REVENGE」(要はオリジナルメンバーに戻る前に出た最後のアルバム)のオープニングを飾った曲です。ちょっと意外だけど、そのアルバムだけに参加したドラマーのエリック・シンガー(その前のアルバムまでドラマーだったエリック・カーが急逝したため加入)が、今回「なんちゃってピーター・クリス」をやってるからかもしれません。
で、あとはI Was Made For Lovin' Youでポール・スタンレーが宙を飛んで、アリーナ中央にあるミニステージで会場の後ろの方を盛り上げ、名曲Detroit Rock Cityで本編は幕になりました。(間奏部のギターのハモリは本当に格好いい!)

アンコールの時に勇心さんが不安そうに「やっぱりBethやHard luck womanはやらなかったですね」と寂しそう。彼はKISSのコンサートでこの2曲(どちらもドラマーのピーター・クリスが歌うバラード)を聞いたことがないそうです。確かに今回は前回と異なりエリック・シンガーがドラマーを務めてますが、噂ではちゃんと彼がピーター・クリスの歌ってた曲を歌うこともあるそうなので大丈夫ですよ、と励ましました。(僕もBlack Diamond聞きたかったし)

で、アンコールに登場した彼らが演奏したのが意外や意外、God Gave Rock and Roll To You U。これもノーメイク時代最後のアルバム「REVENGE」に入ってる曲で、更にあのラス・バラード(有名なポップス系のソングライター。レインボーのSince you've been gone  や I Surrenderが有名。)のヒット曲のカバーです。あらら・・・良い曲だけど、だったら自分たちの書いた曲でも、まだ演奏してない良い曲がいっぱいあるんだから、そっちやってよ、と思うパグ。(これだったら前日にやったらしいTears are fallin'聞きたかったかぁ・・・・)
そしてポール・スタンレーが「神様がロックンロールをくれたんだ!」ってサビを絶叫し、「だから毎晩がロックンロールだ!」と上手く繋げて、代表曲Rock And Roll All Niteへ。ここ十年ぐらいはこの曲がコンサートの締めなにはファンなら誰もが知っていること。勇心さんの「BethやHard luck womanが聞きたい」という、ささやかな願いは見事に打ち砕かれました。
Rock And Roll All Niteが終わると前回同様、マニア過ぎる観客達は「これで幾らアンコールを求めても、コンサートは終わり」と分かってるので、メンバーが去ると拍手がパラパラと起っただけで、周りはみんなテキパキと帰り支度を始めてました。(これは正直、ちょっと寂しい)

さすがに初めて見た前回ほどの新鮮さはありませんでしたが、かなり楽しめるコンサートでした。次回はもうちょっと古くて、ややマイナーな曲も勉強して、もっと周りの人達のように盛り上がりたいと思います。(といっても今回のセットリストの中で、僕が持ってる最盛期のベストアルバム「Double Platinum」に入ってなかったのは5−6曲ぐらいで、そのうち半分は知ってたから、実際分からなかったのは1−2曲だったけど。)

帰りに勇心さんが「やっぱり僕はBethやHard luck womanに縁がないってことですね」と寂しげに言ってました。その気持ち、分かります。僕もDEEP PURPLEに関しては、あれだけSpeed Kingが好きなのに、何故か見に行く日はSpeed Kingを演奏しない日ばかりですから。(3月の時もアンコールはBlack NightかSpeed kingのどちらかで、僕が見た日はBlack Nightでした・・・)


Love Gun
Sukiyaki(上を向いて歩こう)
Deuce
Makin' Love
I Love It Loud
C'mon And Love Me
Cold Gin
Got To Choose
War Machine
Parasite
She
Love Her All I Can
Calling Dr. Love
I Want You
100,000 Years
Unholy
Shout It Out Loud
I Was Made For Lovin' You
Detroit Rock City

■Encore■

God Gave Rock and Roll To You II
Rock And Roll All Nite

<魅力的な普通のバンドと、つまらない異能のバンド / パグ太郎 2004年3月23日>

 DEEP PURPLE 3月22日 渋谷公会堂

会場に入ると案の定、観客には白髪の目立ちます。なんかクラシックのコンサートみたい。でも格好はジージャンとか汚かったりするんですけど。

小さいことで有名な渋谷公会堂の、それも前から6列目の真中ということで、ステージが本当に間近。これは結構楽しみ。

さて7時にブザーがなり、7時15分に客電が落ちると、暗いステージにメンバーがゾロゾロ登場します。彼らの姿を認めるとみんな、一斉に拍手をするんですが、何故か座ったまま・・・あのDEEP PURPLEのコンサートとは思えません。とりあえずドン・エーリーのキーボードが鳴り始めると、ゾロゾロと面倒臭そうに立つ観客・・・あの85年の来日の時の熱狂が遠い昔(実際に19年も前なんだけど)に思えます。

またジジ臭い昔の曲から始めるんだろうなぁ、今更ハイウェイスターはヤだなぁ、と思ってたら、何と一曲目は「BANANAS」に収録されてるSILVER TANGUE。この曲、カッコいいんですよ。こうして新曲から始めてくれると「ああ、PURPLEも現役バンドなんだ」と実感できて嬉しいし、「あー、またハイウェイスターかよ〜」っていう、「仕方ない付き合うか」っていうノリにならなくて良いです。それにしてもイアン・ギラン・・・髪の毛切って、ダボダボの白いシャツを着て、楽しそうに唄う姿は、アメリカのコメディアン、ビル・マーレーそっくり。あの長髪を回転させてシャウトしてた面影はありません。間奏部分で最前列の観客と握手するんですが、それもロックバンドによくある勢いよくタッチしたりするんじゃなく、1人1人丁寧に握手してくんです。なんか杉サマの歌謡ショーみたい。

前半は新曲と古い曲をバランス良く織り交ぜた構成で、バンドは和気あいあいと楽しそうにプレーしてます。特にギっちゃんことイアン・ギランとロジャー・グローバーはリッチー在籍時には見られなかったほどのハシャギぶりです。(この日のギっちゃんは高音シャウトも結構良く出てました) また新加入のドン・エイリーもそれなりに楽しんでるみたいです。(そう言えばこれだけ有名人なのに、僕が彼を見るのは今回が初めて) イアン・ペイスは最初リズムがもたってるように思えましたが、中盤からキレが戻りました。でもあの特有の細かい手数は昔に比べかなり減ってしまてったのが残念です。

新しいアルバム「BANANS」は最近の彼らのアルバムの中ではかなり出来が良い方ですが、更にライブで演奏されるとかなり映えることが判明。特に一曲目に演奏されたSIVER TANGUEやBANANASは下手な古い曲より魅力的です。今回見て思ったのはギっちゃんとロジャーがハードロックという殻が本当にイヤだったんだろうなってこと。特に二人の共同ソロを聞いた時に思った「この人達って本当はオーソドックスなみんなの歌えるポップスをやりたんだろうな」っていうのが、今回も伺えました。

古い曲では久々にKocking at your back doorが聞けたのが収穫。Perfect strangers もスティーブ・モーズがアームを使った大胆なアレンジを聞かせてくれたんですが、これがまた出色のデキ。これを聞きながら」この曲をオープニングに持ってきたらメチャクチャカッコいいのに・・・」と変に悔しくなったりしました。やっぱり下手な70年代の曲よりも再結成後にも良い曲はいっぱいあるので、是非次回以降もやって欲しいです。(Sometime I feel like screaming やって欲しかったナァ)

現在のバンドの本質が見えたのはスティーブ・モーズのソロタイムの時。最初に彼がメロディアスなインストバラード Contact lost を演奏し、続いてロック調のインストwell dressed guiter を演奏するんですが、この人、明らかに普通の「良いギタリスト」。盛り上がるところで早弾きをしたりと、80年半ば以降のギターヒーロー達と何ら変わりません。リッチー・ブラックモアのように観客を煽ったりするようなこともないし・・・・
それよりもリッチーとの決定的な違いはスティーブ・モーズの演奏を他のメンバーが支えてること。そこには

「間違えても、俺達がちゃんと正しい方向に導いてやるから」

といったバンドの友愛が見えました。もしこれがリッチーだったら

「オレが間違えようと、正しかろうとついてこい」

と言われ、バンドが必死に彼にくらいついていく昔日の姿とは全く別物です。ただどちらがいいとは言えません。勿論70年代初期のあのバトルは最高でしたが、再結成以降、リッチーと他のバンドのメンバーの間に昔のような緊張感はなく、リッチーも若い頃のようなプリマドンナぶりがなかったのも事実です。ですから大胆に言えば現段階でリッチーがいるか、いないかは「つまらなくなった異能のバンド」がいいのか、それとも「魅力的な普通のバンド」がいいのか、の違いでしかありません。

僕としてはチームプレーで演奏を聞かせる現在のパープルを支持します。(それに再結成以降、リッチー在籍時はギランと一緒だと演奏曲目に意外性が薄かったし)
ただもう「リング・ザット・ネック」のようなインスト・バトルが聞けないのは残念です。

(余談ですが、サッカーでも「今のように無個性な組織プレー優先じゃなく、個人技バリバリの昔の方が良かったなぁ」っていう似たような議論がありますね。)

さてここまでは魅力的に思えた構成も後半になると僕としては緊張感が下がってしまいました。
それは大懐メロ大会になちゃったから。ステージの構成上古い曲を混ぜた方が起伏があっていいんですが、そればっかりになると食傷気味です。特にどれも何十年も演奏されてる曲ばっかりで、驚きはありません。昔、Pictures of home や When blindman cries をやった時「こんなマイナーな曲をやるのか!!!」と思いましたが、それもここ十年やり続ければ飽きてきます。せっかく前の前のツアー辺りから復活した Fireball や Into the fire をやめちゃったんでしょうかね?
(ちなみに今回は全般的に声も出てたし、ちゃんと唄えていたギっちゃんですが、何故か When blindman cries だけはそれほどキーが高くないのに音程が外れがちでした)
 また Highway star をやるにしても、コンサートの真中でやるのはやっぱり違和感があります。だったらせめてアンコールの一発目でやった方が良かったんじゃないんでしょうか?それとギっちゃんはロジャーは楽しそうでしたが、Space trcukin' はいらないでしょう。
とにかくこの大懐メロ大会のお陰で、せっかく「BANANS」で示した「今のバンド」という姿勢が一気に崩れてしまい、ちょっと残念でした。
そう言えばムーグの使い手であるドン・エイリーが、大半の曲でハモンドオルガンを使ってたんです。勿論、前任者がハモンドの王様ジョン・ロードだったので、「パープルと言えばハモンド」ってことだからでしょうが、僕としてはシンセサイザーで古い曲を聴いてみたかったな、と思いました。

アンコールもほぼ定番の Hush と Black night 。会場は大盛り上がりした割には、電気がつくと拍手で粘らず、さっさと帰るところが観客の年齢層を物語ってました。
ま、いろいろと書きましたが、期待してたよりは全然良かったので、また来日したら行ってもいいかな?と思ってます。(といっても85年以降行かなかったのはこの前の来日ぐらいだけど)

1. Silver Tongue
2. Woman From Tokyo
3. I Got Your Number
4. Strange Kind Of Woman
5. Bananas
6. Knocking At Your Back Door
7. Contact Lost
8. Steve Morse guitar solo
9. Well-Dressed Guitar
10. Don Airey keybord solo - PerfectStrangers
11. Highway Star
12. Doing It Tonight
13. Pictures Of Home
14. Don Airey solo - Lazy
15. When A Blind Man Cries
16. Space Truckin'
17. Smoke On The Water

■ ENCORE ■

18. Hush
19. Black Night

<KISS と DEEP PURPLE / パグ太郎 2004年3月10日>

先日有名プロモーターUDOから会員先行予約のお知らせが来ました。何とDEEP PURPLEとKISS。

DEEP PURPLEは既に発売されているんですが、今回は特別追加公演。実は最初に来日が発表された時、「どーしよーかなー」って迷ってたんです。リッチーがいないだけならまだしも、ジョン・ロードも抜けちゃったパープルってやっぱり魅力薄いでしょ?更に残された看板のイアン・ギランもスアジオアルバムでさえ往年の面影なんか全く見えない情けない唄い方しか出来ないんだから、昔のように「パープルが来たから行くぞー」っていう高揚感はありません。
が、会場を見て、心が動きました。

渋谷公会堂

え?あのDEEP PURPLEが渋谷公会堂ですか?そんなちっちゃなところでやるんですか?これだったら幾ら飛車角落ち(?)でも見て損はなさそうです。早速知り合いのメタラーIさんに連絡すると「是非一緒に行きましょう」という返事が即帰って来ました。

ちなみにIさんに「BANANASとABANDON(パープルの最近2枚のアルバム)、聴きました?」って聞いたら、「持ってますよ」という返事が・・・さすがIさん。僕は持ってないので「どうでした?」って尋ねると

「なかなか良かったですよ。スティーブ・モーズは本当にギター上手いです。ABANDONなんかノリのいいロックンロール・アルバムですよ。」

って言われたんです。「じゃ、コンサートに行く前に買った方がいいですね。」って言うと

「そこまでする必要はないです。」

って言われました。だってなかなか良いっていってたじゃん・・・Iさん、本当にパープルを愛してるんですね・・・

で、一昨日チケットが来たんですが、何と前から1階6列目の真中。ビックリしました。普通真中のブロックは前から5列目ぐらいまで「業界用」に押さえられてますから、一般人が買えるチケットとしては最も良い席だと思います。僕も今までいろいろチケットを取ってきましたが、コネなしでここまで良い席は初めてです。(ちなみに業界チケットは土壇場のキャンセルが出るので、公演一週間前とかにプロモーターの窓口で最前列のチケットとか買えることがあるそうです。)

早速Iさんに連絡すると

「じゃ、僕らの前が業界席ってことは藤原紀香とかがメンバーに向かってパンティーとか投げるかもしれませんね。そしたらステージに上がって取りに行かないと・・・」

あの〜Iさん、藤原紀香は格闘技には来ても、パープルのコンサートに来ないと思うんですが・・・(大体、来てもあんなオヤジ達に下着は投げないと思う)

でもよーく考えたら、僕がそれだけ良い席を取れるということは、当日はガラガラなんじゃないかって心配してます。あー、昔行ったフォリナーの悪夢が・・・

さてKISSも一年ぶりに来日します。解散ツアーといって既に来日四度目。最初と2回目は東京ドーム、前回と今回は武道館、とスケールダウンしてますが、未だに根強いファンがいてチケットは今回も簡単に取れないようです。(本当?)

メンバーですが最初の来日はオリジナルの4人、2度目はドラムがピーター・クリスの代りにエリック・シンガー、3度目はピーター・クリスが復帰するものの、ギターがエース・フレイリーの代りにトミー・セイヤー。そして今回はドラムがエリック・シンガーで、ギターがトミー・セイヤーと、結局昔の「ジーンとポールだけのKISS」に戻っちゃいました。ま、僕のように「オリジナル・メンバーじゃなくても、あのメイクをしたKISSがヒット曲を披露してくれるロックンロールパーティーに参加できればいいや」的な人には問題ありません。(パープルではメンバーにこだわるクセに・・・)

今回、一緒に行くことになったのは我が家の掲示板にもちょくちょくカキコをしてくれる勇心さん。勇心さんこそがKISSのファンで、僕に「パグさん、一生に一度はKISSを見とかなきゃダメだよ。」と強く推した張本人。(この人、「パグさん、仮面ライダー・アギトは絶対見てよ。本当に面白いから。」といって僕にレンタルビデオ代を渡した経緯アリ)

実は勇心さん、昨年の来日公演も一緒に行くハズだったのに、土壇場で出張が入ったため泣く泣く断念した、という経緯がありました。今回こそ、一緒に行けるんでしょうか?