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伊万里焼と佐里温泉・1

(作成日99.5.08)
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「古伊万里は、伊万里焼とは違う」、陶磁器博士のチカはいうのですが、関心のうすい私はあまり気にとめることなく、聞き流していました。しかし、今回伊万里の里、大川内山を訪れて初めてその意味がわかりました。

17世紀の初めから、有田で焼かれた磁器は、有田川を下って伊万里の港から世界各地へ運ばれました。その積み出し港が、伊万里だったために世界では、有田焼のことを「イマリ」と呼ばれるようになり、それが現在では「古伊万里」といわれています。

というと、伊万里焼というのは、存在しないのかというとこれが、立派にあります。それが、今回尋ねた、大川内山というところです。JRの伊万里駅から、車で20分ぐらいのところにあります。

ここは、江戸時代、鍋島藩の藩窯だったところで、最初有田にあった藩窯を、技術がよそに漏れることを防ぐ意味で、山奥の大川内山に移したそうです。将軍への献上品とかを焼いていたとのことです。

かつては、人里離れた山奥だったのでしょうが、今では、田園風景の広がる気持ちいい道をすいすい走ると、橋の欄干に大きな壷の乗っているのが、目に付くようになってきます。伝統産業会館の広い駐車場に車をとめ、まずはここで予備知識と代表的なものを頭にいれます。

町は、石畳がきれいに整備され、歩きやすくなっています。痴陶人という有名な作家の店では、片岡鶴太郎の絵付けしたものが売られていました。いいのか悪いのかよくわかりませんが、忙しいのに多才な人です。

全体に表面のつるつるとした磁器は、なかなか美しいものがあります。生活雑器専門のわれわれからするとちょっとゴージャスな雰囲気のものが多いです。

食器洗いも楽そうです。ざらっとしている土モノは、きちんと洗えているかどうか不安なときがありますが、これなら、大丈夫です。

博士は、ニ段重ねの四角いお重のような器、1万8千円の3割引に心を動かされている様子でしたが、結局、私の守備範囲ではないからと買いませんでした。(ホーと胸をなでおろす、荷物運び担当)

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