その1その2|その3|TOP

屋久島へ行こう

その3




島内一周


四日目は、井原家の車をお借りして、西回りで島を一周することにしました。車で三時間ほどで一周することができます。一日かけてゆっ くり回ることにしました。



尾之間温泉

尾之間は、島の南側で、屋久島のなかでは比較的家がたくさんあるところです。その尾之間に温泉があって、これがなかなかいい温泉でした。木で作った建物を入ると四角いコンクリートの湯船があり、湯船の底には、石が置いてあって歩くと気持ちいいです。お湯は無色ですが、硫黄の香りがほんのりします。温泉担当のテツヤ隊員も大満足の温泉です。


滝

千尋の滝(せんぴろのたき)大口の滝(おおこのたき)

屋久島は、川がたくさんあり、そして滝もたくさんあります。千尋の滝は、滝の左側に大きな一枚岩ががあって、圧倒されます。雨が降ったあとなどは、ここからも水が流れてV字に水が流れるそうです。

大口の滝(左写真)は、南九州一の規模で、日本の滝百選にも選ばれています。高さ八十八メートルの高さから水が流れ落ち、風呂上りでぼんやりしていた頭がすかっとしました。



西部林道と猿


屋久島の南から西にかけては、断崖絶壁が続き、家もありません。がけ崩れでしばらく不通になっていた西部林道を車で走っていると、道端で猿がのみとりをしていたりします。

猿は、観光客が与える食べ物がくせになり、民家の食べ物を盗んだり、観光客の手から食べ物を奪い取ったりします。そう思ってみると、とてもふてぶてしい顔をしていて、ちっとも可愛くありません。
でも、ここは猿たちの島でもあるわけで、必ずしも猿たちが、悪いのじゃないかもしれません。これも難しい問題です。



白谷雲水峡


駐車場に車を停めて、木で作られた階段をあがってせせらぎを上流へ向かうと釣り橋があります。そこは、手すりもついたちゃんとした橋なので、落ち着いて景色を眺めることができます。夕日が水面にはねかえりキラキラしてきれいでした。

縄文杉のちょっと前ということでしょうか、弥生杉という樹齢三千年の杉があります。縄文杉は、保護のため足元までいくことができませんが、弥生杉は木肌に触れることができます。普段見慣れている杉とはまったく違うので、とても同じ杉とは思えません。



カツオのたたき


最後の晩の夕食は、ヒロさんが釣ってきたカツオを食べました。釣りたてのカツオをおろして、わらであぶってたたきにして食べました。

鹿児島のちょっと甘い醤油にだいだいを絞ってポン酢をつくり、新鮮なネギをからめて食べるともう絶品です。少食のテツヤ隊員ですが、日ごろの二倍ぐらいご飯を食べました。



帰途につく


五日目は名残惜しかったのですが、帰りのこともあり午前十時二十分のトッピーに乗りました。鹿児島には、十二時に着きました。その日は、ちょうど「おはら祭り」をやっていて、人が多く出ていてなんだかぐったりしてしまいました。食事をして、みやげものをかって、午後五時の高速バスに乗って九時に福岡に着きました。





さやかちゃんの夢


井原家のお嬢さん、さやかちゃんは、テニスがとてもうまくて屋久島で一番です。今は、中学三年生なので、クラブ活動はお休みです。高校に入ってもテニスを続けるのと聞いたら、高校に入ったらアルバイトをして、お金をためてイギリスに行くのが夢だそうです。英語は得意科目です。

夢は、簡単にかなうことでしょう。でも、高校生のときは、高校生のときしかできないことをやってほしいなあとも思います。


井原家
トヨ子さんの夢


お母さんのトヨ子さんは自分のお店を持つのが夢です。ドームハウスをもうひとつヒロさんに作ってもらい、そこで喫茶店をやろうと考えています。

その夢もすぐ実現するでしょう。そして、そのお店はきっと繁盛すると思います。作ってもらった料理はどれもおいしかったし、明るい性格のトヨ子さんの店はきっとみんなが集まってくるでしょう。



ヒロさんの夢


ヒロさんは、今、夢のなかにいます。毎日、大好きな釣りをして、屋久島の生活を満喫しています。ヒロさんは、スプリンクラー取り付けのプロ中のプロでした。他の人の半分の時間で仕事をして、人の二倍、三倍の仕事量をこなしてきました。ヒロさんはやはりただものではありませんでした。ドームハウスの出来栄えは、やはりプロの仕事です。




おわりに


チカ/屋久島に行けてよかったね。
テツヤ/うん急に出張がはいって、やめようかなとも思ったけど、どうしても行きたかったから、いろいろ行く方法を考えたんだ。でも、その時も結構楽しかったよ。

チカ/縄文杉行きは、九時間も歩いたのにあまり疲れなくて不思議だったよね。私は、仕事でパソコンを使っているから、夕方頃になるといつも目が疲れてくるんけど、全然平気だった。
テツヤ/山歩きはいいよね。歩きながらいろいろ考えて、どうしてこんな苦しい思いをしてまで山に登るのかなと考えたり、でも新鮮な空気を吸っているとだんだん心が洗われていくのがわかって、仕事のことでちまちま考えていることがなんでもないことだと思えるようになったよ。

チカ/私は、ウィルソン株が印象的だったな。あんなに大きな木を切ってそれを運ぶなんて昔の人はすごいなと思った。
テツヤ/今度は、山小屋に泊まって、最高峰の宮之浦岳に登りたいな。行き交う人でおおきなリュックサックで登っている人は、やはり顔つきがよかったよ。
チカ/じゃ来年は体を鍛えて宮之浦岳に登ろう。

テツヤ/ぼくは、縄文杉ツアーもよかったけど、ヒロさんの作ったドームハウスにはびっくりしたよ。自分だけで家を作っちゃうなんていいよね。
チカ/本物の木だけ使ってあって、ビニールクロスなんかもなくて、住んでいるだけで健康になりそうな家だったわ。それに、窓から見える景色は、他の家が一軒も見えなくて、緑ばかりで開放的だった。家は県道沿いのあるけれど、車もあまり通らないからうるさくないし。

テツヤ/ミルもいい犬だったね。放しても呼べばすぐ戻ってくるし、おとなしくて利口な犬だった。都会の犬はあんなに思いっきり走ったりできなくて、ご飯の食べ過ぎでぶくぶく太っているからね。
チカ/ミルはみんなに可愛がられて幸せな犬だよね。
テツヤ/でも、本当に屋久島に行けてよかった。

おわり




その1その2 |その3