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ウブドゥ
変わってしまった バリ・ウブドゥ(1991・1996・2000) 




バリの中でもウブドゥほど旅行者が急激に増えた街はないのではないでしょうか?

1991年に初めて訪れたとき、それはそれは素朴なところでした。メインロードのジャラン・ラヤ・ウブドゥでも車はめったに通らなくて、土産屋もひまそうでした。

ウブドゥはバリ芸能・芸術の中心地。ガムランを練習する音が聞こえてきたり、夜になると村のあちこちの舞台で伝統舞踊が行われています。



これは花月風月を描くプンゴセカンスタイルのバリ絵画


1991.2

ウブドゥのメインロード・ジャラン・ラヤ・ウブドゥをチャンプアン橋方面から眺めたところ。車はめったに通らない。

橋の手前には当時から美味しいと評判だった、レストラン・ムルニーズ・ワルンがあります。




1995.9

中心街から少し離れたチャンプアン地区に高級ホテルの建設ラッシュの頃。

プンゴセカン方面に向かうジャラン・ハヌマンを自転車で走る。まだ、のんびりした風景です。






2000.8

マーケットや観光案内所のある中心部はホテルの送迎ワゴンでごった返しでいます。静かだったチャンプアンやジャラン・ハヌマンも車と人でいっぱいです。店も随分増えました。

篭や布の値段が随分の高くなりました。以前は値段交渉すると、かなり値が下がったのですが、今回はバリにしては法外な値段を下げてくれません。

魅力的な土地には人が集まる…当然のことでしょうが、急激に観光客が増えると、いろんな弊害もでてきます。

暑い昼間はお昼寝して、涼しい朝夕に働くというゆったり暮らしていた人々がそのリズムを否応なく崩されてしまう・…はにかんだ耀きのある笑顔だったウブドゥの人々が今回は少し厳しい顔の人が増えたような気がしました。

その原因をわたしたち旅行者がつくっているような気がしてなりません。今回ウブドゥを訪れて、魅力がなくなったと嘆いたのですが、私も旅行者の一人である以上、後ろめたさはかくせません。

せめて、その土地の魅力にひかれて訪れる先は、こちらからその土地のリズムに合わせていける気持ちと時間のゆとりを持って出かけなければ、やはりその土地にとって失礼だし、魅力が失われていってしまうことに加担する危険性を孕んでいるのではないでしょうか。
 




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