香港
私が、初めて自分で飛行機の手配をして海外に出たのは、中国でした。
一ヶ月で香港、広州、桂林、昆明、北京、上海と回るハードな旅でしたが、この旅行が、バックパック旅行の楽しさを知るきっかけとなったことは間違いありません。
私は、香港が好きです。決してきれいなところではありません。住んでみたいとも思いませんが、たくさんの人種の人がいるにもかかわらず、アジア人が多数をしめているところに、居心地のよさを感じるところかもしれません。
中国へ返還されても香港人のパワーが変わることはないでしょう。
インドは公用語が14もありますが、中国はあの広い国で、大体3つの言葉でやりとりしています。まず、北京語、これが公用語です。つぎに上海語、そして広東語です。この広東語はとてもやかましく聞こえます。頭痛がするときなどは頭にガンガンきます。何を怒っているのかと聞きたくもなりそうな勢いですが、それが、広東語なのです。
そして、世界に散らばる華僑はこの広東語を使っています。英語は、武力で広がっていきましたが、広東語は、香港人、広州人のパワーで広がっていったのです。
私が、香港のなかでも一番好きな風景といえば、九竜半島と香港島をつなぐスターフェリーに夜、乗っているときの眺めです。好きな眺めに出会うこつは、料金の安い二等に乗ることです。一番水面に近いのですが、夜なので水の汚れはあまり気になりません。
水面には、キャノン、ナショナルなど、日本企業の電飾看板がキラキラと映ります。星を見るのが好きな私は、あまり人工的な光が好きではありません。昼のように明るい日本の都市もなんとかしたらとも思っています。しかし、この香港の日本企業の看板だけは、なぜか許してしまえるのです。
SF映画の秀作「ブレードランナー」でビル一面に和服を着た日本女性が「わかまつ製薬」と広告するシーンがでてきます。
今、日本経済の停滞うんぬんがいわれていますが、日本企業の電飾看板は、永遠に不滅のようですね。
私は、香港にいくとまっさきにスターフェリーに乗ります。なぜか、とてもエキゾチックな気分にさせてくれるのです。
水辺の景色には人を穏やかにさせる何かがあるのでしょうか。