O小学校火事事件 後編
2000.4.2
Aさんが戻ってきて、事情を説明すると俺達二人は閃光のように突っ走った。O小学校が近づいてくる。校庭に消防車が4,5台止まっているのが見える。野次馬が群がっている。おそるおそる校舎を見てみるが、校舎が火事ではないことがわかり、ある程度気分が和らいだ。するとプールが火事!まさかそんなはずはない。更衣室か機械室のどちらかだ!
それにしても消防車が多すぎるではないか。俺はいてもたってもいられなくなり、消防隊員に怒気を含んだ調子で「O小学校が火事なんですか!!」といささか興奮気味にたずねた。消防隊員は「いやっ、この小学校の隣の隣の家が火事なんですよ」と答えてくれた。それを聴いて俺とAさんは、他人の家が火事にもかかわらず喜び合い、安堵感が血管の中を通って身体のあちこちに伝わった。消防車は、水の補給のためにプールの水を使っていたのだった。
次の日は、悲惨だった。プールの水は半分ぐらいに減ってるし、おまけに昨日の火事のおかげで灰やら燃えかすが水面に浮いている。俺は、プールに水を入れ、必死になってそれらを取る作業を行った。ガキんちょ達は「せんせい〜 まだぁ〜 はやく泳ぎたいようー」と俺の苦労も知らないで無邪気に叫んでいる。
完