もののけ姫
生きろ。そなたは美しい・・・
かつて この国で 神獣シシ神の首をめぐる 人間ともののけの戦いがあった。
惨劇の中で出会う アシタカと少女サン。
サンは人間の子でありながら 深い森に棲む獣に育てられた
「もののけ姫」だったのだ。
この作品には、時代劇に通常登場する武士、領主農民はほとんど顔を出さない。姿を見せても脇役どまりである。
主要な登場人物は歴史の表舞台に出てこない人々や、荒ぶる神々である。
人間達と対する荒ぶる神々とは、山犬神、猪神、そして、この物語の要となる「シシ神」達である。
「シシ神」とは人面と獣の体、樹木の角を持つまったく空想上の動物である。
主要な舞台は、人を寄せつけぬ深い森と、鉄を作る城の如き「タタラ場」である。
とくにシシ神の森とは、「山の奥のまた山奥、人を寄せつけない深〜い森」そこにいる獣たちはみんな大きく、太古のままに生きている。と、言うほどの所である。
時代は室町時代の後期、何の時代、とはっきりしたものはなく、階級もはっきりしない、曖昧な流動期。とある。
このような時代でありながら、人々の生き死にの輪郭ははっきりしていた。人は生き、愛し、憎み、働き、死んで行った。人生は曖昧ではなかったのだ。