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欧米の文化特論授業連絡版


欧米の文化特論D
(龍大 2001年度後期)


連絡事項
−今年度終了−

 レポート受付終了しました。110名の登録者のうち、60名ほどの提出数でした。
 
 まず我が身を振り返って反省すべき点を挙げると――理由があろうとなかろうと――休講が多かった。もう少し回数を期待していた人には本当に申し訳ありませんでした。しかし事実上、これが限界。

 それと毎度の注意書きですが、龍大には「採点疑義」なる制度があります。過去の講義録にもこのへんの経緯は書いてありますが、安易に疑義を出すのではなく、下記の「採点疑義への疑義」を読んだうえでよく考えること。

 またしばらくしてからレポート講評をサイトにあげる予定です(個別に希望した学生さんにはメールで送ります。ただしこれは先着3名まで。すでに1名希望あり)。時期としては2月末ぐらいになると思います。

 これで龍大での講義はいったん終了となります。
 無職の時代から龍大にはずいぶんとお世話になった
思い出があります。学力低下だとか学級崩壊だとかいうそれこそ思考停止したステレオタイプの言説とは逆に、年々講義に参加し、課題に取り組んでくれる学生の目つきが変わってきてくれたのが、教えていてとても嬉しく思いました。ということで採点に励むことにします。
 

(20010121)


※ 1月7日は休講でした

レポート課題の内容を告知します。よく読みよく考えて準備してください。
またレポートについての質問への回答も随時掲載していきます。要項のすぐ下に掲載していく予定です。

(01年11月)


レポート要項

(テーマ)「芸術と時間」というテーマで、講義中に触れた作品を1作品取りあげ、それに対する比較例も挙げ、あわせて2作品〔以上〕を例に挙げて論じてください。

注意 必ず、論じる作品名をサブタイトルに書き添えること。

  例 「芸術と時間――ゴヤ≪1808年5月3日≫について――」

(説明)

この授業では、いくつかの絵画作品を中心に西洋美術の歴史を概観してきた。講義中に解説したメイン作品のなかからひとつの作品を選び、「芸術と時間」というテーマのもとで論じてください。また、 その作品と比較する別の1作品(講義中に見せた物でもそうでないものでもよい。また必要ならば2作品挙げてもよい)についても論じ、比較を行ったうえで、芸術と時間というテーマについて自分はどのような観点からどのような考えを呈示するのかに注意してなるべく明確に論じてください。

なお、サブタイトルに2つ〔以上〕の作品名を書いても構いません。

 あくまでも作品を論じること。作品以外の伝記的なものを埋草的に書いたものは評価しない。この講義の方針を理解した上で論じること。

(用紙と提出期限)

 提出期限は最終講義日の講義時間中(1月21日(月)10時45分から12時15分)。この日時に予め書いてきたものを提出すること。

※注意 提出遅れは認めない。後から勝手にメイルボックスに入れないこと。書留の送付もしないこと。当日のみ受付ます。 事前にやむを得ない事情のために当日の提出がどうしても無理だとわかっている学生は、その旨を伝え、12月中にこちらに提出をすること。また急病の場合は診断証明書をつけて提出期限日から1週間以内に紫英館非常勤講師控室の前川メイルボックスに入れること。

用紙については、12月中に罫線入りのB4大の答案用紙を配布する。この用紙の表裏の80パーセント以上のスペース(60行中48行以上)を適当な字数(文字の大きさや改行については常識的範囲内にすること)で埋めること。

※注意 無意味なインデント、つまり一行の幅を勝手に狭めないこと。
 紙の紛失に関して、原則的に再配布はしない。保管をきちんとすること。
下書きをしたうえで清書をしてください。暗号のような文字の答案は最初から読みません。答案はメッセージです。

(全体的な注意事項)

文献の丸写しは大幅に減点する。参考文献を自分なりに咀嚼したうえで論述すること。学生間でまったく同じ文面の答案のものは写させた者と写した者双方を落とすことにする。
参考文献は答案の末尾に挙げること。著者名『書名』(出版社名)という形式でつけること。参考文献を利用するのはよいが、丸写しはしないこと。
引用が必要な場合はすればよいがむやみな引用による埋草記述はやめること。
・ただの感想文や印象文に終わらないこと(感想に近いことを書く場合にも、理由、論拠を添えて説明すること。そうすれば感想を一歩踏み越えたものになる。論理的な議論の筋道、分析の方法、例の出し方が重要です。


FAQ
レポート質問への回答コーナー


Q1 ペン書きですか、鉛筆書きですか?

A1 綺麗で読みやすければどちらでもよいです。他にワープロか手書きかとありましたが、いちおう手書きにしてください。どうしてもワープロでなければならないという人は私のところに報告に来てください。


Q2 先にやる作品が決まっているなら教えてほしい。

A2 下に書き出しておきました。マネ、モネ、ミレー、ゴッホです。作品は教科書を見てください。


Q3 メイン作品と比較するもうひとつの作品はどうしても講義で取り上げたものでないと駄目なのでしょうか?

A3 別にとりあげてないものでも構いません。そのように書いておきました。


Q4 比較というのはまったく対照的なもの、似たようなもの、どちらの作品でもよいんでしょうか。またどちらも複数上げてもよいのですか?

A4 軸にするのは一つの作品にしてください。比較する作品は対照的でも類似していても別に構いません。数はあまり挙げると混乱するでしょうし、支離滅裂になる可能性もある。実際には数挙げるのはたいへんだと言い添えておきます。比較例は多くても2つぐらいが適量です。


Q5 「授業で触れた作品」は後期分だけなのか?

A5 後期は後期枠で独立しています。だから軸にする一つの作品は必ず後期にとりあげたものにしてください。


Q6 比較に用いる作品はビデオで一瞬取り上げた作品でもよいのですか。また授業中に取りあげた作品以外のものは比較に使ってはいけないのか。

A6 いいです。


Q7 美術館の資料やパンフレットも参考文献にしていいですか。

A7 いいです。ただパンフレットにもいろいろありまして…じゅうぶん考えてください。


Q8 レポートの作品については同じ画家の作品でも違う画家の作品でもいいのでしょうか。

A8 はい。


Q9 レポートに書くことは先生が講義で話している構図、内容、タッチなどのことなのですか?それを書いた上で意見・感想を書けばよいのでしょうか?

A9 講義で話した内容を下敷きに、別の軸を作って考えてください、ということです。テーマに関わるかぎり講義で話したことは素材にしていいでしょう。 


Q10 「芸術と時間」の「時間」の定義がよくわかりません。自分なりの解釈でいいのでしょうか。

A10 ざっと考えると4種類か5種類の時間を思いつきます。これを教えてしまうと差がつかない。そこを考えるのが課題なのです。

Q

A

 


講義記録

10月15日 1 イントロ 授業の概要

10月22日 2 レンブラント≪夜警≫

10月29日 3 ヴァトー≪シテール島の巡礼≫

11月5日  4 ダヴィッド≪戴冠式≫

11月12日 5 ゴヤ≪1808年5月3日≫ レポートの詳細を発表予定

11月19日 6 ゴヤの続きorミレー≪落穂拾い≫ 

11月26日 休講予定

12月3日  7 マネ≪オランピア≫ 

12月10日 8 モネ≪睡蓮の池(日本の太鼓橋)≫

12月17日 9 ゴッホ≪アルルのゴッホの寝室≫

1月7日 休講予定 (1月14日は祝日)

1月21日 10 まとめ レポート提出

 


●2001年度前期 課題2の作例集

以下は2001年度前期の欧米の文化特論Cのページです。講義記録や課題、課題の公表などについてのメモが蓄積してあります。

 

 


課題3の講評

 課題3の採点終了。コメントをしておきます。
 各種、新聞雑誌の報道写真を素材にして画像と意味の問題から、あるいはキャプションの面からアプローチするという課題でした。いくつか気になった点をあげておきます。
 まず画像をきちんと見ていない人が多い。写真というメディアはすべてを克明に写し取ってしまうという特性があります。細部まで見ていない分析がほとんどでした。あるいはその画像の構成方法についても、焦点がどこに合っているのか、アングルはどうしているのか、被写体をどう画中に配置しているのか、そして同様の被写体を撮影した写真とどこがどう違うのかという分析などが、まだまだ甘い気がしました。
 意味の分析に関しても、画像のそうした構成のどこから意味が引き出されてくるのかという問題への突っ込みが物足りませんでした。とくに、記事の内容を物語って意味を掘り下げていくものをいくつか見かけたのですが、それは画像とどういう関係があるのか、そこらへんがまだまだ。

 「講評依頼」があった学生さんにはコメントを個別にお送りいたしました。
 これで掲示板は役目を終えたと思いますので、一時クローズいたします。9月末に復活させます。
 たいへんきつい授業だったと思いますが、課題をすべて提出した学生方、お疲れ様でした。

 ついでに授業全体について。
 とてもよい環境で講義をすることができました。教室も適度な広さ。昨年のように500人とか600人といった異常事態ではなく、40人くらいの適度な人数の受講者というのもよかったようです。人数が絞れた分だけ、こちらから高い要求を出すことができるようになり、そしてまたそれに応えようとしてくれる学生がちらほら出てきてくれたことを素直に喜んでいます。
 ただし、ここまでの環境整備を学生が引き受けてくれるようになることを期待しています。こちらが外枠をあれこれ設定してふるい落としていかないといけないのは正直言って馬鹿馬鹿しいし時間がもったいない。五月蝿いやつには五月蝿いと自分たちでクレームを言い、自分たちの手で環境をよいものにしてください。


後期「欧米の文化特論D」について

 こんなにしんどい授業はもうコリゴリ、というひとはさておいて…後期の「欧米の文化特論D」をとろうという人々に予告。後期も、セルフポートレートの課題を再び取り入れます。これをたぶん課題1にしますので、時間的に余裕がある人はいろいろ考えておいてください。


「採点疑義」への疑義

 また、いくつか注意事項があります。これは課題を全て提出した人には必要ない注意ですので読む必要はありません。

 ここ数年「採点疑義」なる制度があり、これを利用する学生がいます。採点疑義は課題をすべてこなしたうえで、その採点結果に疑義がある場合に設けられた制度です。つまり、課題をすべてこなすという義務を果たしていない学生には疑義を出す資格はありません。諦めてください。就職活動をしつつ何とか3つの課題を提出し、単位を獲得した学生もいるのですから。こういう但し書きをしないといけないのもここ最近の傾向です。


(20010723)


悲惨さについて
――採点途中経過――

 課題3は採点中。半分ほど眼を通したところです。また余裕があれば講評を載せるでしょう。課題全体についてそれぞれ細かい講評を希望する生徒も何名かいたので、何らかの形で希望に沿えるようにはします。ひとまずセルフポートレートで掲載許可の出たものは縮小して載せます。

 また、いろいろ感想をもらいました。よくある感想=要望なのですが、「教科書との関連性云々…」「教科書の図版がカラーだったら」「教科書の値段が…」というものがいくつかありました。「通販の苦情受付」じゃあるまいし、これほどつまらない感想=要望もない。ま、「無意識の受動的能動性」がこうして大学を最悪の状態にしていくんでしょう。それは「出席したからいい点数を」などと当然のごとく考えている学生についても同様です。

 ついでに言っておけば、
「シラバスの予告どおりに、そして教科書どおりに進んで、しかも出席をこまめにとってくれて、板書をきちんとしてくれて、課題を小刻みに出させてくれる大学の授業」というものは、実に「悲惨」なものだと思います。そんな馬鹿げた約束事がなくても――授業に出ようが出まいが、課題が出ようが出まいが、そして単位を取れようが取れまいが、登録していようがしていまいが――勝手に出席して訳わかんない話を聞いてそこから勝手に考えていくという余地ときっかけの残されている授業環境が一番よいのです。受講―出席―課題提出―採点という余地のない工程は悲惨です。そうせざるをえないという悲惨さ。これを悲惨さと感じていない人々が多いので、これだけは言っておきます。そんなものがなくても済む状態が普通なのです。

(20010720)


課題2採点終了。

 評価基準は、写真そのものの構成度、エッセイと写真との連関性、自己への接近度などが軸。課題1と同様、最低でも6割くらいには達するように「細工」を施す。

 全体的な感想、
 自己というものをカメラという自己ではない他者性を帯びた眼によって表象する場合に、どのような摩擦が起きるのか、という問題にアプローチしてもよいのではないでしょうか。カメラというものをあまりにも素通りして容易に「私の物語」へ移行しているレポートが多かったようです。高校までの感情移入的な、あるいは内面表出的な表現観をなかなか崩せない。他者として自己をまなざすツールとしてのカメラをもう少し活用してもらいたかったというのが印象です。
 そもそもたかが20年(や30年)ほど生きたくらいで自分を物語ることなど無理です。それはどこかから借り受けたステレオタイプ的な枠組みでしかない。私を語らず、写真の上に引きずりだされた=写ってしまった取り消しようのない「ワタシ」の「痕跡」を「いじる」こと、これがひとまずの課題の意図です。

 とはいえお疲れ様でした。
 ちなみにドイツのとある写真クラスでのセルフポートレートのページを発見しました。
 ⇒こちらを参照してください

(20010709)


課題1、採点終了。
 講評。去年よりも人数が減った分、レポートの意図が伝わっているようです。まず画像を「観る」という姿勢が全体に浸透。ただし、観た画像を言葉におこしていき、その作用力を順序だてて説明する技術にはさまざまな熟達度の差があった感じ。もちろん巧いものもいくつか。とはいえ、時代背景に紋切り型で脈絡のない事柄を書いているもの、映画内容の説明に訳の分からないものも多数、閉口。

 採りあげてほしかったいくつかのポイント。映画のポスターとはいわばある種の「編集」技術。映画自体が編集に基づく映像なので、編集の二乗になる。この問題はもう少し考えてほしい。さらにポスターは様々な――文字、写真、イラストなど――複数の要素を統合している。その点についても考えてほしかった。また、写真を使ったものとそうでないもの、字体の印象の差異なども分析が必要。もうひとつ挙げれば、――これはいくつかのレポートは言及していましたが――ポスターの展示される場所について論じてもよいのではないか。

(20010617)

 


 

質問用掲示板

終了。

課題について

終了。

講義記録

終了。

シラバス掲載の講義概要

終了。

 

講義記録

■7月16日  L課題3の提出。

ドゥエイン・マイケルズ、イームズ夫妻のパワーズ・オブ・テン、テレビ番組ショット37、人類学写真などを見せ、自由に論評。

■K7月9日   カラヴァッジョ

・カラヴァッジョ《聖母の死》

教科書どおりに説明。今日見せたビデオは以下のもの。

デレク・ジャーマン《カラヴァッジョ》
ユージン・スミスの写真

紹介したのはゴダールの《パッション》

来週はカラヴァッジョの残りをやって、残り時間は適当に話をします。

本日のクイズの正解 1が右、2も右、3も右。3は、王冠だけおいて休日に入るわけです。正解少なし。



 

 

 

■J7月2日   課題2の提出。

・フェルメール《絵画芸術》2

 ダウやテルボルフとの比較
 カメラオブスクラと17世紀オランダの視覚。
 北方の遠近法作図の仕方。
  アルパース『描写の芸術』(ありな書房)


■I6月25日  

・フェルメール《絵画芸術》1

 17世紀のオランダの社会と絵画、象徴的な読解

・課題3の告知。

・展覧会情報

・課題として、この作品の消失点を探しておくこと。また余裕のある人は《牛乳を注ぐ女》の消失点も探しておくこと。

次回もフェルメール。カメラについてやります。


参考 
・『カメラ・オブスクラ年代記』
・アルパース『描写の芸術』



■H6月18日 


・ベラスケス《ラス・メニーナス》

・ビデオ『プラド美術館 第2回ベラスケス』
 
・ピカソによる《ラス・メニーナス》
・ジョェル・ピーター=ウィトキンのステージド・フォト.
・『人間家族』展 ヒューマニズム写真の例


参考 今日触れたテクスト

 フーコー『言葉と物』(新潮社)
 ジョン・サール「「侍女たち」と絵画的再現のパラドックス」
 S・アルパース「表象のない解釈」(現代思想1988年11月号)
 H・ダミッシュ「疑わしき点」(ユリイカ 1983年9月号)
興味のある人は読んでみてください。

 

■G6月11日
課題1提出。
・レオナルドのビデオ。

ミケランジェロ《最後の審判》。

・システィーナ礼拝堂修復記念番組。フレスコ画の描き方。

またビデオ『聖骸布』を見せます。
⇒またも見せる時間がありませんでした。
 次回以降にまわします。

・レポート提出。受付を終了しました。

※ちなみに今日見せたミケランジェロ以外の画家の作品はフラ・アンジェリコとルーベンス、ジョットの《最後の審判》



授業外連絡になりますが…

 だいたいこの調子で講義を重ねていくと、12〜13回が全講義回数になります。 
 
「3分の1よりも多い欠席数は即、単位不認定」と言っていましたので、すでに5回欠席した学生さんはこの時点で残念ながら諦めてください(ただし登録前に当たる4月9日の回はカウントしません)

 6月4日現在登録者103名中、すでに5回欠席の学生37名。この方々は残念ですがお引取りいただきます。人生あきらめも肝心です。

F6月4日 

・課題2の告知

・レオナルド《最後の晩餐》;構図と主題、時間と絵画、修復の問題。ビデオ『レオナルドの生涯3,4』(BBC?)、『最後の晩餐修復』(NHK)、参考図書『甦る最後の晩餐』

・展覧会紹介

 来週6月11日が課題1の提出日ですので、少々気が早いのですが、課題2の概要を告知しておきました。上の「課題について」を参照してください。課題2についての質問もいくつか出てきました。いつもどおりFAQをしておきます。


 

E5月28日

 

・課題提出について(質問への回答)

・デューラー《1500年の自画像》

※来週か再来週にはビデオ『聖骸布』を見せることにします。

連絡事項はとくになし。課題2については来週までに告知できるようにします。

 今日の質問にレポートの評価を事前に知りたいという希望がありました。何とか希望に沿えるようにしますが…。委細はまた告知します。



■5月21日 休み

■D5月14日

・課題について。上を参照のこと

・ジャンルということ。肖像画の諸側面。北方絵画の特性。パノフスキー、ドキュメントとしての絵画と偽装された象徴。油彩技法の展開。

・アンケート;課題についてと今日の作品について。

※次回は降誕会(?)のため休み。その次はデューラーを扱う予定。


 

 

 

 


■C5月7日

・前回のアンケート講評;
モホイ=ナジの《ベルリン》について。大胆なアングルと奥行きの圧縮、小型カメラの機動性、機械の眼の可能性、対角線構図、ロシア・フォルマリズム、ロトチェンコ。参考『写真のキーワード』(昭和堂)

・ボッティチェッリ《春》の解説:
 ルネサンス以降の評価の変遷とその理由について。構図や様式的特性。ラファエル前派。内容としての古代神話。イコノロジーという方法。フィレンツェ、メディチ家、新プラトン主義。タイポロジーについて(対照例 ヴェロッキオ《キリストの洗礼》、ジョット《最後の審判》など)。ビデオ《フィレンツェ・ルネサンス》。

・アンケート;ファン・エイク《アルノルフィーニ夫妻像》について

※次回に課題を出します。
※次々回は龍大の行事のため休講になるでしょう。

 教室が
21号館の602教室に変更になりました。


■B4月23日の内容

・前回のアンケートの講評:

・ジョット作品の続き;空間表現について。短縮法、衣服の表現、背景の表現、後姿の人物たち、眼差しの誘導、経験的遠近法、さまざまな遠近法(線、大気、色彩)

・ヴィデオ《スクロヴェーニ礼拝堂》;工房というシステム、聖史劇との関係、フレスコ技法の説明。
・アンケート(作品記述);
      ボッティチェッリ《春》
   ラースロー・モホイ=ナジ《ベルリン,1928年》⇒

※次回30日は振替休日のためお休みです。
休みを利用して各美術館で開催される展覧会を見に行くこと。



■A4月16日の内容

前回のアンケートの講評;「何」と「いかに」等。
             (例 アンリ・カルティエ=ブレッソン、
                ゴンザレス=トレスの作品等)

 ・ジョット《キリスト哀悼》
画像の置かれた空間(展示空間)、人物の表現、空間表現
(比較例ドゥッチオ《キリスト埋葬》)

→次回は、空間表現の説明の続き、
       ヴィデオ(スクロヴェーニ礼拝堂関係)、
       フレスコ技法の説明など。

今回のアンケート;ジョットの作品の記述。
           空間表現の様々な手法についての質問。
  (※今回のアンケートについてはまた報告する。)

※次回はジョットの説明の残りと
     
ボッティチェッリの《春》を解説予定。

教室変更の予定
(21号館の教室へ変更)なので、
掲示板やこのページをチェックしておくこと。



■@4月9日の内容

 イントロダクション;

講義の進め方などについて概略を説明。

成績評価は、
 出席点+小課題(複数あり)+大課題(レポートあるいは定期試験)
によって行う。

課題は 登録人数によって判断するため、未定だが、
 小課題は、展覧会についてのレポートや作品についての分析などになる予定。大課題は、レポートないしは定期試験(これも未定)の予定。詳細は追って指示。

出席は毎回とる(来週から可能であれば開始)。
※4回生以上の就職活動中の学生は、まずその旨を予め講師に届けておき、説明会参加
 の証明などを呈示すること。場合によっては考慮することもある。
  それ以外の――特別な事情のない――学生は、3分の1よりも多い欠席数は、
  即単位不認定となるので注意すること。

質問は、
 Eメイル、あるいは
 授業後に受け付ける(12時半前後には紫英館1階非常勤講師控室にて受付)

アンケート:これまで見た展覧会や印象に残った作品について。
       作品記述(5分×3作品)。


次週(4月16日)の予定→ジョット《キリスト哀悼》
               
※ただし、履修登録締切日であるため、イントロを部分的に
                  反復する可能性もある。
                  教科書の該当章を一応読んでおくこと。

以上。アンケート結果についてはまた報告する予定。(0419)


 

 課題について


 課題は全部で3回出してもらいます。
いずれの課題(レポート試験)も提出(受験)することが単位認定の最低条件です。
 
配点
出席   24から26点(=12,13回(全講義回数)×2)
課題1  25点 終了
課題2  25点 終了
課題3  25点     
合計  100点で計算


課題3について

テーマ 新聞・雑誌に掲載された写真(2枚)を分析し、別のキャプションをつける

説明 : 
 この授業では、画像について言葉で説明をしてきました。画像と画像を組み合わせたりしながら言葉によって画像のもつ意味をコントロールしてきました。絵の説明にはこうした次元が欠かせません。
 そこで、今回の課題は新聞や雑誌等に掲載された複製写真、とくに出来事や事実を記録し、伝達するイメージであるニュースや報道用写真を対象にして、以下のような条件に沿ってレポートを作成してください。

条件

@まず新聞や雑誌の写真を、それに併記されている記事やキャプションとともに
 切り抜き(あるいはコピーをして)、それをA4サイズの紙に貼り付けてください。
 また何新聞の何日付の朝刊夕刊かも明記してください。
 ちなみに今回は宣伝や広告のための写真は対象にはしません。これは注意。

Aその写真が視覚的イメージとしていかにして読者の目を惹きこむ仕掛けがあるかを(画面の構成や意味の観点から)分析してください。

Bその写真には文字から成る何らかの説明が併記されてあるはずです。
 そこで新聞や雑誌等に記載されていた文章とは異なる説明文、キャプションをつけてみてください。

分量 写真を貼る最初のA4用紙1枚を除き、A4の400字詰め原稿用紙3枚以内。
    2つの記事で合わせて3枚となります。
    分析は別々に書いてよいですが、比較対照をさせたい人はそれでもよいです。

期限 最終講義の日(7月16日)の講義時間内。
   提出遅れや不都合その他に関しては課題1と同じようにしてください。

課題3のFAQ

Q1 記事+写真ひとつごとに原稿用紙3枚なのか?
  
 記事2つで原稿用紙3枚です。もっと書きたい人は多くなっても構いません。

Q2 課題は多く感じたのだがテストはあるのだろうか?
   
いまさら何を…という感じですが、まだこんな人出席していたんですね。
   答える必要なし。

Q3 条件のBは写真を通してキャプションや説明が伝えたかったこととは別のことを書くということですか?
   そうです。画像の意味の多義性というところに突っ込んでほしい。

Q4 2枚の写真を別に関連させずに、別々に論じるということでいいのですか?
   
はいそうです。どれがどの写真の分析か、新キャプションかが分かるように明記しておいてください。AとBなどというように写真に記号をつけて答えてもよいです。

Q5 分析は自分なりの分析ではなく遠近法などを正しく分析するべきですか。自分の考えなどは入れないのがいいのですか?
   
ええっと…別にすべてに遠近法をあてがう必要はもちろんないのですが、
  講義で画像を解析していくためのメソッドをいくつか呈示したつもりです。例えば、人物の視線の向け方をどのように用いているか、どのような角度からどのような視点から写真を撮影しているのか、等、観察すべきものは無数にあります。これが分析。
 画像の効果によってそれを見ている主観も印象を強めていくのですから、主観的印象も混じるのかもしれませんが、主観的吐露に終わらないようにしてください。それだったら容易な課題になってしまいます。

Q6 条件Bのキャプションとは異なる説明文とは、事実とまったく異なるものでいいんですか。
   はい、構いません。ただし、これは注意しましたが、倫理的なことは最低限守ってください。他にも「写真に即したものでないといけないのですか」、とか、「面白おかしいものでもいいのですか」、という質問がありましたが、同様の答えです。まったく無関係で「?」だと困るのですが、笑いはとっても構いません。ただしハードルは高し。

Q7 写真は大きくても小さくてもいいのですか。
   
大きくても小さくてもいいです。なるべく画像がよく見えるよう配慮してください。

Q8 芸能スクープの写真でもいいのですか。
   
いいです。ただし、予想されるのは――「誰それ結婚」とか「誰それ極秘旅行」だとか――被写体に依存したものや、画像の意味としてステレオタイプ的なものが多いという難点があります。ですから、分析やキャプション追加に困らなければよいのですが、充分に考えてください。
 芸能ネタのなかでも使えるいいネタを選別してください。素材がくだらないとレポートもくだらなくなる可能性高し。しかし、どんなにつまらないものでも観察眼がよければ面白くなる。ただ予想してみると安易なものが多そう――例えば、「松田聖子、腹の底では笑う」、とかね。ひねりがない。そうならないよう。

以上、6月25日現在の応答でした。

課題2も修了。お疲れ様でした。

課題2について

 

 

7月2日受付終了しました。(47名+2=49名提出数)

次のテーマでレポート(写真+テキスト)を提出すること。
テーマ:「セルフ・ポートレート」をフォト+レポートで考えてみる。
説明 :
 この授業では画家が自画像(セルフ・ポートレート)を単独で描いたり、あるいは集団のひとりとして画中に描きこんでいる作品を解説したこともある。そこで、2つめの課題は、ひとまず手軽な手段である写真を用いて、自分自身を表象〔represent〕してみてください。またその写真には、「なぜそのように自らを表象するのか」という問いにたいする自分なりの答えを文章にして添えてください。講義で触れた事柄に直接関係しないかたちでも構いません。

分量 :
 写真は1枚〜何枚まででもよい。
 ただし複数枚の場合は全体としてのまとまりを考慮してください。
  文章は400字詰め原稿用紙1枚以上(ワープロ可)。
 写真とテクストを貼り合わせたり、留めたりしたうえで提出すること。散逸しないよう。
 
提出期限:  2001年7月2日(提出遅れなどの諸事情については課題1と同様。参照のこと。)
  
※注意
   ・写真の技術云々はまったく問わない。
   ・どのような手法を用いてもよい。(写真への加工は可能。)
   ・あくまでも「セルフ・ポートレート」にどのように自分自身の立場からアプローチ
    
しているのかによって評価する。
   ・また費用(カメラ代+現像代)がかかるので何名かで相互に使い捨てカメラを
    共同で使用してもよい。ただし同じ写真や同じコンセプトを使わないように。
    当然、提出時には個々人の写真+テクストとして各人が提出すること。
   ・文章の書き方は自由。じゅうぶんに考えること。
   ・デジカメで撮影したものもプリントして提出すること。
   ・返却を希望する者はその旨を書き添えておくこと。
   ・撮影に失敗した場合も提出遅れの理由にはならない。

以上、業務連絡。胸のすくようなレポートを期待しています。

課題2のFAQ
Q1 例を挙げてほしい。
A1 まず自分自身が被写体になった写真を考えてほしい。証明写真から旅行のスナップにいたるまでいろいろな無数の例があるはずです。例を即座に安易に他人から引き出すよりも、まずは自分自身を表象する視覚的イメージを探すことにしてください。自分を自ら視覚的に表象するということはどのようなことなのか、そのうえでそれに見合った表象方法は何かを考えてください。

Q2 「ポートレート」とはどのように表せばよいのか?
A2 「ポートレート」は肖像写真、「セルフ・ポートレート」は自分自身を被写体にした肖像写真です。課題は「セルフ・ポートレート」。いいでしょうか。

Q3 自分を写した写真でなくてもよいのですか?
A3 だからそれは「ポートレート」。「セルフ・ポートレート」ではないですね。自分を表象した写真とは、基本的には、自分自身が被写体になった写真です。ただし写真1枚を撮るにしてもフレームであるとか、アングルであるとか、背景であるとか、それ以外にもいろいろな変数となる条件があります。

Q4 ポラロイドでも構いませんか。
〈チェキ〉のような小さなものだと分かりにくいので却下。比較的大きさのあるものならいいです。画像の小ささを生かした工夫をするのならば、小さいものでもよいですが、ひねりはいれてください。

Q5 1人で写っていないといけないでしょうか
   自分ひとりだけがいる形でもよいのでしょうか
別にひとりでも二人でもいいですが、セルフポートレートとして見て納得のいくものにしてください。

Q6 写真はすべて自分でとらないといけないのですか?
コンセプトであるとかアングルであるとかの条件は自分で設定してシャッターを別の人に押してもらうのであれば構いません。

Q7 自分を表現する写真であれば何でもオッケーなんですか。
…だ・か・ら、セルフポートレートなんだから被写体は自分です。これは繰り返しになるのでいいですね。Q2を参照のこと。

Q8 試験はレポート試験になるのでしょうか。
はい。レポートになります。来週には告知をします。

Q9 なお、質問はないのですが。彩色をしたり文字を書いたりなどの加工は条件のところにも書いていますが、いっこうに構いません。

こちらのFAQは7月2日まで更新を続けます。なお、課題3は6月25日に告知します。
受付終了しました(47名提出+2=49名)

●課題2の講評

 


課題1は終了。講評など載せれるものは2週間内に(6月25日まで)追加しておきます。


課題1について

(受付終了)


受付終了しました(52名提出)。

次の展覧会に行き、レポートを作成してください。
下記の条件は…きわめて堅苦しいやりかたですがよろしく準拠してください。

 「2001年シネマ・オデッセイ ――映画ポスターの20世紀」
    
サントリー美術館   http://www.suntory.co.jp/culture/smt/
  (美術館のサイトにアクセス方法は掲載されています)

☆レポートの条件;
@フォーマットなど

   A4横書きの400字詰原稿用紙5枚(4枚以上が原則)に龍大のレポート提出用表紙をつけ、その表紙の空きスペースに展覧会の半券を貼り付け、6月11日の授業終了時(12時)に、提出すること。
 ※病気や怪我、就職活動のためにレポート提出が遅れてしまう場合はその旨を事前に告げ、証明を提出時に添えること。毎回言いますが「無理な陳情」はやめましょう。拝まれても困ります。
               
A書き方
以下の6つの問いに答えるかたちでレポート作成すること。
5枚で足りなければ6枚、7枚でも許可しますが、あくまでも簡潔かつ的確に論述すること。なお、下書き→清書という工程を採るほうができはいいようです。

 展覧会の中で最も眼を惹いたポスターは何だったか、その理由は?

 そのポスターのデザインを記述してください(たとえば、文字、図柄、線、色のぐあい。他のポスターと比べてとくに目につく側面は何か、など)。

 そのポスターはどのような映画の宣伝に用いられていたのか? 
 映画の内容を簡潔に説明してください。これだけで長くならないこと。

 映画とその宣伝であるポスターのデザインはどのようなかたちで結びついているか? デザイン上の工夫からおさえてください。

 その映画およびポスターが製作された時代背景はどのようなものか?

 展覧会全体のコンセプトやポスターの配置の仕方について意見を述べてください。その他、気になった事柄、どうしても主張しておきたいこともあれば書いてください。

注意しておきますが、展覧会の説明プレートやカタログの丸写しは認めません。とくにプレートの書き写しは見ていて滑稽です。全作品を一巡して眺めておいて最も眼に引っかかったものを再度見る、という手順を踏む方がよろしいようです。

 自分の眼と調査と考察から「読ませる」レポートを作成してください。これは基本。

課題1についてのQ&Aは以下に挙げておきます。↓

●課題1のFAQ

課題1のレポートの書き方についていくつか質問がありました。
答えておきます。参照してください。6月11日までここに挙げておきます。

Q1 手書きしかだめなのか。
A1 別にワープロでもいいです。ただしその場合は、別紙のA4用紙に読みやすいフォーマットで印刷してください。ワープロを使う学生に多いのですが、答案の字間が妙に詰まっていたり、行間が妙に空いていたり、「ワープロ的」誤字脱字(例えば「サバイバル=鯖威張る」系)も多く、変てこな文章もよくあります。そうならないようにしてください。また、固有名詞を長々と書いたり、わけもなく改行を繰り返したりして読む気の起きないレポートにしないようにしてください。正味の字数はきちんと書いておいてください。たとえば「2000字」などと。

Q2 1つに絞らないといけないのか。2つではどうか。
A2 2つまでオッケーです。ただし何年何月に誰それが製作し…という埋草的な記述を増やすために2つ選ぶのではなく、2つのポスターを比較し、密な議論をしてください。必然的に枚数は増えます。

Q3 提出日に欠席の場合はそれ以前、または他の人に渡しておいてもよいですか。
A3 事前に提出してください。

Q4 条件の4についてもっと詳しく説明して欲しい。
A4 これをあまり説明すると差がつかない。自分で考えること。

Q5 1から6の条件を箇条書きで書いていくのか、それとも…
A5 1から6は皆さんが書きやすいようにこちらで設定した枠です。きちんとした組み立てができるのであれば、それぞれの条件をつなげて書いてもらっても結構です。

Q6 3のどのような映画か…というのはその映画を見ないといけないのですか
A6 当然のことながら、見ていないのなら見てください。「…しないといけないのか」というフレーズは、けっこう質問によくあるフレーズですが、自分で判断してください。レンタルでもツタヤで300円くらいです。

Q7 家にビデオデッキがないのですが…。 
A7 弱りましたね…。ちなみに私も学生時代にビデオデッキなどもっていませんでした。誰か友人に使わせてもらってください。

Q8 映画を探してもなかった場合は…どうすればよいのでしょうか?
A8 お悩み相談室状態ですが。無いものは書けない。あるもので書くようにしてください。どうしてもそれで書きたければ私のところに相談にきてください。

Qはなかったのですが、前回のレポートで「懲りた」いくつかの点を予め注意しておきます。

・変な日本語はやめましょう。
 ×「私的に言えば」→○「私の意見を言えば」等

・やたらと感嘆しなくてもいいです。「感動大会」ではないので。「すごい!と思った」「しみじみと感じた」「わっと思った」等、驚いたり感動したりしたのは分かりますが、そうした自分の身体的、感情的反応が何故起きたのかを分析するところにレポートの意味はあります。

・「美術館に行ったのは初めてだ」「美術館には久しぶりに行った」等、どうでもいいことは書かなくてよいです。「ひとが多かった、少なかった」なども別に報告の必要はなし。

・下書きをして、読みかえしてください。

以上、「小姑」的な注意事項でした。6月11日が提出日です。 
この課題1のためのFAQは6月11日まで更新していきます。  
6月11日終了。


課題1の
レポート講評

 

 

シラバス掲載の文章

 

以下はシラバス(2001年度)に掲載したもの。参考までに挙げておきます。

○講義概要  15世紀から17世紀にいたるまでの西洋美術の有名絵画作品を毎回1作品ずつ取り上げて解説をしていく。
 絵画に用いられたさまざまな技法や構図、絵画に描かれたシンボルの意味、絵画が属していたジャンル、絵画の置かれた空間、そして絵画がメディアとして帯びる機能など、さまざまな観点から、画家の生涯の物語に依りかからずに作品を分析していく。また、余裕があれば最近の研究成果も紹介していく(例えばフェミニズム、社会史、視覚史、記号論、精神分析など)。

○進め方 毎回ビデオとスライド等を使用する。

○成績評価方法 出席点といくつかの課題(レポートないしは試験)によって評価する。

○担当者から一言 出席をとります。課題もたくさん出します。受講者には積極的な取り組みを期待します。

○授業計画・概要  

 イントロダクション/  ルネサンス 1/     〃   2  /     〃   3 /
   〃   4         / バロック  1     /      〃   2 /      〃   3 /

     〃   4 /      10 まとめ  

系統的履修科目

テキスト 『ヨーロッパ美術史』(昭和堂出版)

参考文献 講義中に紹介する。  

 

 

 

 

 

 




以下は過去に使用した講義連絡および告知。


レポート講評

 下記にもありますように今期はレポート課題が中心となりました。
 1割ほどの「常識的な」学生さんには悪いのですが、「徒労」という2文字が採点している間つねに私の頭には思い浮かびました。

 とくに課題1について。これはかなりしんどい採点でした。誤字脱字、カタログの書き写し、稚拙な文章、展覧会にいったことがあるかないかの埋め草的文章(そんなことは聞いてもいないのに…)、作品そのものを見ていない文章、思い込みだけの主観性の垂れ流し、おそらく大学以前のレベルに該当するこうした数々の問題点は、これからも出てくる問題なのだと感じています。ひとつひとつ直していきたいのですが、そんな余裕はないので全体的な印象としてここに書いておきます。

 それぞれの展覧会にかんするレポートについて、個別にも指摘してみます。

《進化する映像》展:
「IT革命」という言葉がやたらと踊っていました。8割の答案にはこの一節が入っています。また、「進化する映像」ということで技術はどんどん進歩していく…といった安易な技術進歩論がはなはだ目立ったようでした。進歩主義者の多いこと。メディアそのものへの考古学的な視点の入った答案は1,2名でした。私たちの身体には必然的に幾種類ものメディアがすでに浸透しています。そういう意味でこの展覧会は自分自身の認識の時間軸をずらすためのよい機会だったのではないか、と思ったのですが、なかなかそこまでは無理のようです。また、余計なことを言っておけば、この展覧会はそもそも構成が失敗していました。映像人類学の部分が浮きすぎ、ブース状のあの配置も失敗に近かったと言えます。これも指摘していた人はほとんどいませんでした。

《絵画・写真・平面》:
絵画を見て写真のようだ、とか、写真を見て絵画のようだ、と言う人がいます。写真と絵画というものを同時に展覧会のなかで問題にし、さらにそこに平面というキーワードを付け加えているという構成意図をもっとじっくりと考えて欲しいものです。1本、山中氏のピンホールカメラについてキレのある答案がありました。

《ルーベンスとその時代》展:
これは一番辛かった採点です。フランダースの犬について述べた答案が多すぎました。バロック期の絵画様式へのもっと濃厚な指摘、下絵や複製版画、工房などについての正面からの考察、画面サイズ、修復、天井画、宗教画、神話画の意味など、もっとこだわることのできるテーマは多かったはず。作品を列挙してカタログの情報を書き写したものが多かった。また答案の構成ももう少し銘銘が工夫をして欲しいものです。

 





 ■ 欧米の文学芸術D講義スケジュール(2000年後期)

 ■ 課題 1

 ■ 課題 2

     1時間目→レポート

     2時間目→試験

欧米の文学芸術D授業スケジュール(2000年後期)
以下は、龍谷大学での授業(欧米文学の芸術D)のスケジュール表です。
予定に変更があったばあいは、そのつど訂正します。

(ウェブ上で画像を見ることのできるものはリンクを張っていきます。工事中

  月日 1時間目9:00〜10:30 備考 2時間目
10:45〜12:15
備考
09・26 イントロ 課題1掲示 イントロ 課題1掲示
10・03
ヴァトー
シテール島の巡礼

その他のヴァトー作品
踏み外し
シテール島への船出
   
10・10
ダヴィッド
皇帝ナポレオン1世と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠式

その他のダヴィッド作品

 〈ホラティウス兄弟の誓い〉/〈ソクラテスの死〉/
ブルートゥスのもとに息子の死体を運ぶ警士たち〉/
サン・ベルナール峠を越えるナポレオン
   
10・17
ゴヤ
マドリッド、1808年5月3日

その他のゴヤ作品
1808年5月2日
理性の眠りは怪物を生む
裸体のマハ〉〈着衣のマハ
パラソル
カルロス4世の家族
黒い絵
   
休講 10・24 ――――   ――――  
10・31
ミレー
落穂拾い
晩鐘》《》《種蒔く人

参考 ゴッホ《種蒔く人(after Millet)》、
《種蒔く人
バルビゾン派(コロー、テオドール・ルソーなど)
ジュール・ブルトン《落穂拾いの召集
レールミット《落穂拾い
レポート提出日・
その1(ルーベンス展)
 
11・07
マネ
オランピア

その他のマネ作品
草上の昼食
ティツイアーノ《田園の合奏》
カバネル《
ヴィーナスの誕生
ティツィアーノ《
ウルビーノのヴィーナス
ジョルジョーネ《
眠れるヴィーナス
ヴェラスケス《
鏡のヴィーナス
レポート提出日・
その2(写真・絵画・平面展)
 
11・14
モネ
睡蓮(日本の太鼓橋)」 
サン・ラザール駅」「
ルーアン大聖堂
積み藁
ポプラ並木
睡蓮
その他のモネ作品
   
11・21
ターナー
雨、蒸気、速度――グレート・ウェスタン鉄道
《吹雪》
《光と色 ゲーテの『色彩論』》
《嵐のなかに立つ天使》
その他のターナー作品

ラウザーバーグの《アルプスの雪崩》
ジョン・マーティンの作品
レポート提出日・その3(進化する映像展)  
休講 11・28 ――――   ――――  
12・05
 病欠
  スーラ
グランド・ジャッド島の日曜日の午後
課題2掲示(試験の予定)
10 12・12 スーラ
グランド・ジャッド島の日曜日の午後
課題2掲示(レポート試験の予定) ゴッホ
≪アルルのゴッホの寝室≫
●(アムステルダム)1888
▼(シカゴ)1889
■(オルセ)1889

ゴッホ美術館日本語ページ(ゴッホ・コレクション)

 
11 01・09 ゴッホ   パノラマ的なもの  
12 01・16 レポート提出日   まとめ  
  01・23  なし   試験  
 
課題 1


以下に指定した展覧会のいずれかに行き、
その感想を
半券つきで(ステープルで止める)提出すること。
分量は400字詰め原稿用紙 
3枚。
受講者全員が提出すること。提出遅れ、半券のないものも認めない。

A.≪ルーベンスとその時代≫展
(場所:京都市立美術館、
会期:平成12年10月22日まで、
開館時間:9時から5時、休館日:月曜)
⇒提出期限
10月31日

B.≪写真/絵画/平面――見ること・いろいろ――≫
(場所:ATCミュージアム、
会期:平成12年9月23日〜11月5日、 
開館時間:11時〜6時、休館日:水曜)
⇒提出期限
11月7日

C.≪進化する映像≫展
(場所:国立民族学博物館(大阪万博公園内)、
会期:平成12年11月21日まで、
開館時間:10時〜5時、休館日:水曜)
⇒提出期限
11月21日

以上、ひとつめの課題です。
受講者の全員が提出すること。未提出の人は、単位取得は無理。

 
課題 2

(12月5日アップ。来週には大学の掲示板にも掲示する予定。)

1時間目→レポート(1月16日講義時間中に提出)

2時間目→試験(1月23日試験期間中試験)

↓ 1時間目 ↓


レポート要項

    以下の要領にしたがってレポートを提出すること。よく読むこと!!
※「課題1」のレポートを提出した学生だけを対象にしています。

  
  @用紙:用紙は、授業中に配布する試験答案用紙を使用すること。
      配布は12月12日。1月9日に行う。

 A分量:答案用紙の両面80パーセント以上を埋めること。それ以下は評価しない。
      文字の大きさ、字数の制限は基本的には行わないが、常識の範囲内での
      適当な字数、文字の大きさで書くこと。明らかに字数の少ないものも評価しない。  
 B期限:最終講義日の授業時間中(1月16日(火)9時から10時30分まで)。
      授業時間中に本人が提出すること。提出遅れは認めない。
      万一、病気やケガによりやむをえず提出が遅れるばあいは、後で証明書(診断書)を添えて、
        提出期限日から3日以内に(1月19日(金)まで)非常勤講師控室の前川メールボックスに提出
        すること。
 Cテーマ:レポートのテーマは以下のAかBのどちらかを選択すること
       用紙の最初にテーマのA、Bのいずれを選択したかを明記すること。

以下、テーマについての説明。


テーマA「芸術と平面」というテーマで、講義中に触れた作品を1作品以上例に
      挙げて論じなさい。

     
     必ず、論じる作品名をサブタイトルに書き添えること。
     →(例:「芸術と平面――のモネ《睡蓮の池(日本の太鼓橋)》について――」)

(説明)この授業では、いくつかの絵画作品を中心に西洋美術の歴史を概観してきた。
    この作品のなかから1つ以上の作品を取り上げ、「芸術と平面」というテーマで
    論じなさい。
    
(注意)文献の丸写しは大幅に減点する。参考文献を自分なりに咀嚼したうえで論述
    すること。
    参考文献は答案の末尾に挙げること。
    ただの感想文や印象文に終わらないこと(感想を書く場合にも、なぜそう思うのか、
    理由、論拠を添えて説明すること。論理的な議論の筋道、分析の方法、例の
    出し方が評価の基準になる)。
    


 テーマB: 講義で解説したメイン作品のうち、ひとつだけ作品を選び、論じなさい。


 (説明)論述の条件は以下の通り。できるかぎり全ての条件について触れること。
     @作品のサイズ、制作年、材料、所在について。
     A誰がどのような意図でこの作品を注文したのか。
     B時代背景(この作品が制作された当時はどのような時代か。なるべく画家や
      その作品と関連がある事柄を記述すること)
     C主題(何が描かれているか。また図像が用いられている場合はその説明も)
     D特筆すべき技法や構図は。
     Eその他、作品のなかでとくに注目すべきところは。

 (注意)箇条書きで論述すること。文献の丸写しは大幅に減点する。
     画家の生い立ちや伝記的な物語は評価しない。
     年表の項目の羅列はしないこと。
     作品について論じていないものは評価しない。
     「実際に見てみたい」「芸術は奥が深い」等ステレオタイプの感想で行数を稼ぐ
      答案も却下する。

     条件を無視した答案や、文献のコピーでしかない答案は最初から採点対象外
     にします。  
 


↓ 2時間目 ↓

試験

試験の詳細については1月に説明します。



 


以下のものは、2000年度前期のレポート試験説明と質問回答集です。

参考までに残しておきます。後期は
関係です。
間違えないように。


欧米の文学芸術Cレポート要項(2000年度前期龍谷)
(※「よくある質問への回答」は下の方にあります。) 

  以下の要領にしたがってレポートを提出すること。よく読むこと!!
@用紙:用紙は、授業中に配布した試験答案用紙を使用すること
A分量:答案用紙の両面の
80パーセント以上を埋めること。それ以下は評価しない。
     文字の大きさ、字数の制限は基本的には行わないが、常識の範囲内での適当
     な字数、文字の大きさで書くこと。明らかに字数の少ないものも評価しない。
B期限:最終講義日の授業時間中(
7月11日(火)10時45分から12時00分まで)
      授業時間中に本人が提出すること。提出遅れは認めない。
      万一、病気やケガによりやむをえず提出が遅れるばあいは、後で証明書(診
      断書)を添えて、提出期限日から3日以内に(7月14日(金))非常勤講師控え
      室の前川メールボックスに提出すること。
Cテーマ:レポートのテーマは
以下のAかBのどちらかを選択すること
       
用紙の最初にテーマのA、Bのいずれを選択したかを明記すること。
以下、テーマについての説明。


テーマA:「芸術と顔」というテーマで、講義中に触れた作品を1作品以上例に挙げ
      て論じなさい。

       必ず、論じる作品名をサブタイトルに書き添えること。
       →(
例:「芸術と顔――ミケランジェロの《最後の審判》について――」

 (説明)この授業では、いくつかの絵画作品を中心に西洋美術の歴史を概観してきた。
      これら数々の作品の中で、画家が自分自身の姿を作品の中に描きこむケース
      があった。あるいは画家自身ではないが、実在する人物を絵の中の登場人物
      に扮装させて描くこともあった。これらの作品を例に挙げつつ、「芸術と顔」とい
      うテーマで論じること。

 (注意)文献の丸写しは大幅に減点する。参考文献を自分なりに咀嚼したうえで論述する
      こと。
      
参考文献は答案の末尾に挙げること
      ただの感想文や印象文に終わらないこと(感想を書く場合にも、なぜそう思う
      のか、理由、論拠を添えて説明すること。論理的な議論の筋道、分析の方法、
      例の出し方が評価の基準になる)。
 

 テーマB: 講義で解説したメイン作品のうち、ひとつだけ作品を選び、論じなさい。

 (説明)論述の条件は以下の通り。できるかぎり全ての条件について触れること。
     @作品のサイズ、制作年、材料、所在について。
     A誰がどのような意図でこの作品を注文したのか。
     B時代背景(この作品が制作された当時はどのような時代か。なるべく画家や
      その作品と関連がある事柄を記述すること)
     C主題(何が描かれているか。また図像が用いられている場合はその説明も)
     D特筆すべき技法や構図は。
     Eその他、作品のなかでとくに注目すべきところは。
 (注意)箇条書きで論述すること。文献の丸写しは大幅に減点する。
     画家の生い立ちや伝記的な物語は評価しない。
     年表の項目の羅列はしないこと。
     作品について論じていないものは評価しない。
     「実際に見てみたい」「芸術は奥が深い」などステレオタイプの感想で行数を稼ぐ
     答案も却下する。

条件を無視した答案や、文献のコピーでしかない答案は最初から採点対象外にする。


レポートへのよくある質問

講義中に毎回アンケートをとっていますが、レポートにかんする質問で気になったものは、ここに質問例として挙げ、それにたいする回答を載せておきます。


Q.1 「筆記用具はボールペンですか」
A.筆記用具は自由です。読みにくいものは読まないので、鉛筆でもくっきり書いてください。

Q.2 誤字・脱字等はマイナス要素になるのでしょうか。
A.なります。普通そうだと思います。


Q.3 毎回出席しているのですが、こちらの方が書きやすいのでテーマBで書こうと思います。評価は低いのですか。
A.どうしてもこちらでしか書けない人はBで書くしかないですね。評価は低いです。だって誰でもある程度書けるわけですから。


Q.4 「レポートはその最後の授業の日の時間内に書くんですよね」
A.違います。こういう勘違いをしている人が他にもいたら、「違う」と教えてあげてください。 最後の授業の時間までに書いてきて、それを提出するのです。


Q.5 テーマAは自分の考えを自由に述べればいいのでしょうか。
A.自分の考えを述べればいいのです。ただしそのために授業で見せたいずれかの作品を例を出しながら、そして例を比較しつつ、その根拠を挙げながら、議論を組み立ててください。20日の講義で述べたように、レポートの書き方はじゅうぶんに考えてみること。


Q.6 テーマAで論じるばあいに、教科書に載っている以外のことを書かなければいけないのでしょうか?
A.どうも、きちんとレポートを書く訓練が1年生の時点でやられていないみたいですね…。

 もちろん教科書も参考文献になるし、そこに説明されている事柄を自分なりに咀嚼してレポートにとりいれることは構いません。新発見などを期待しているわけではなく、材料として手元にあるものをどのように組みたたてレポートにするのかを評価するということです。
 「文献を写しては駄目」と言っている意味は、こういうことです
…学生のなかには
教科書や他の参考文献の1節をそのまま丸写しにして、内容も何も理解しないまま書いている人が多い、それは無意味なのでするな、ということ…

分かりました? これは、授業でも後ろの方に座ったり出たり入ったりして、世間話をし、ただ単位集めに奔走している人々にたいしての警告です。毎度のことですがこの手の答案は本当にこちらが消耗するし、いっそ一万回「写経」でもしてもらったほうがまだマシだと思う時すらある…。

 自分の考えで論述をするばあいには、当然、文章の書き方や事柄の出しかたの順序も変わってくるはずです。参考文献とは異なってきます。


Q.7 テーマAの書き方がよく分からないのですが。
A.いくつかヒントを挙げます。
この講義では毎回メイン作品を含めていろいろな作品を見せています。そのなかでもジャンルとして多かったのは、肖像画、つまり顔を描いた絵でした。一口に顔を描くといっても、どのような形式で描くのか、いろいろな約束事がありました。どのようなアングルで描くか、正面からか真横からか、斜めからか、それぞれに意味がありました。また、画家自身が自分の顔を作品中に描きこむのにはいくつかの理由がありました。あるいは、画家がそのように自分の顔を描くということには、画家の社会における地位の変化という問題も絡んでいました。…というふうにオーソドックスに顔の出てきた絵を挙げて思いをめぐらしてみると、普通はこのような事柄が浮かんでくると思います。もちろん書き方はこれだけではないのですが。いずれにせよレポート提出前の週に材料をもう一度呈示します。


(「よくある質問」パート2 6月25日)

Q.8 テーマAの方で、「1作品以上」とありますが、あれは3つ、4つと多いほうが評価が高いのですか。
A.10作品挙げても、記述や主張が希薄であれば、点数は低いし、1作品を詳細に掘り下げて議論している場合は評価は高いと言えるでしょう。


Q.9 テーマAは、一人の画家とその(何点かの)作品だけでレポートを書いてもいいんですか?
A.いいです。逆に複数の画家のいろんな作品を挙げても構いません。


Q.10 テーマAで顔ばかりでなく、描かれた人数や描かれている人について書いてもいいのですか。
A.いいです。顔を中心に据えたものなら、その説明のために誰がどのように描かれている、ということを書いても結構です。そうしないとたぶん書けないでしょう。


Q.11 レンブラントの版画展に行って、そこで見た作品のことも付け加えていいのでしょうか。
A.いいです。レンブラントは自画像を大量に描いた画家なので、面白いですね。
  
ちなみにこれは招待券はありませんので、自費で行ってください。

Q.12 参考文献の一覧は〈末尾〉の後ろにいれるのですか? 字数に入らないのですか。
A.参考文献一覧は字数に入りません。論文でも同様です。フォーマットにかんする質問、どうでもいいけど多い。


Q.13 レポートの評価は、どの程度成績に加味されますか?
A.…こういう質問があると正直「嫌」になる。最初に説明したように、「レポート」のみで評価します。毎回、アンケートを出してもらっているのは授業改善用です!! 出席はとっていない。


Q.14 テーマBで授業中にやっていない画家について書いていいのですか?
A.駄目です。メイン作品のみに限定します。


Q.15 出席はしているけど、テーマAよりもテーマBで書きたいのですが、評価に影響はあるのでしょうか。
A.「出席」をしているのなら、すでに話しました。Bは評価が低い。何度も言っています。Q3をきちんと読んでください。


(「よくある質問」は、7月のレポート提出日まで付け加えていきます。
なお、これ以後の質問はBBSを参照のこと。前川)