Terry Barett
Criticizing Photographs
-An Introduction to Understanding Images-


以下に紹介するのは、

テリー・バレット『写真の批評のしかた−イメージ理解の手引−』
です。

 写真を論じるためには、つまり、写真を記述し、解釈し、批評するためには、どのような道具立てが必要なのであろうか。この問いは、当たり前の問いに思える。しかし、実はそれほど掘り下げて考えられてはいない問題でもある。もちろん、写真批評のためのツールは、欧米では1970年代以来、さまざまなかたちで導入されている。また、写真史という学問の蓄積も、昨今の海外での写真学会の様子を見れば、一目瞭然なのかもしれない。しかし、写真家についての伝記的記述ばかりが横行していることを考えると、方法についての意識化という基本的な作業は、これから行っておかなければならない作業であると言える。

 また逆の観点から見れば、美術史の作品記述のように「1枚の写真をどう記述すべきか」という問題を立てる振る舞いそのものが、批判されることもあるかもしれない。つまり、それは、端から写真が作品として美術館に収められることを前提にしている、無批判な写真への「自然的」態度にすぎないと言えるのかもしれない。

 しかし、そうした疑義にもかかわらず写真1枚1枚を客観性の平面に据える作業も無意味ではないと言っておかなければならない。まずは写真を交換=交通可能な言説の次元に引き上げておく作業、これが本書の紹介の意図である。

(各項目の詳細はいずれ紹介します。000916少し前進。)

コンピュータ故障につき第2章の翻訳は見ることができなくなりました。時期を見て復旧作業を始めますが、今現在、作業停止中。(010410)


目次
第1章
美術批評について
第2章
写真の記述
第3章
写真の解釈
第4章
写真のさまざまなタイプ
 批評の定義 ●記述の定義  解釈の定義 ●…
 批評の源泉 ●アヴェドン作品の記述  解釈の対象 ○写真のさまざまなカテゴリー
 批評の種類 ●主題の記述  解釈要求と議論  新たなカテゴリー
 批評の背景 ●形の記述  解釈の視座  記述的写真
 批評へのスタンス  媒体の記述  「正しい」解釈  説明的写真
 批評と芸術家との関 係  スタイルの記述  解釈と芸術家の意図  解釈的写真
 批評を批評する  比較と対照  解釈と感情  倫理的価値のある写 真
 批評の価値  情報の内的ソースと
  外的ソース
 解釈、意味、個人的 意義  美的価値のある写真
   記述と解釈  解釈共同体  理論的写真
   記述と価値評価    
   読者にとっての記述 の重要性
  
   
第5章
写真と文脈
第6章
写真の価値評価
第7章
理論
それは芸術なのか?
第8章
写真について書くことと語ること
内的文脈 判断の例 美的理論 写真について書くこと
もともとの文脈 判断と理由 理論と批評家 作品を見てメモをとること
外的文脈 判断と規準 理論と写真家 解釈的レポート
外的文脈とコノテーション さまざまな規準 理論と歴史家 価値評価的レポート
バーバラ・クルーガー解釈 リアリズム 理論とキュレイター 書くプロセス
クルーガー作品とカテゴリー 表現主義 さまざまな理論的立場の概観 写真について語ること
記述的写真 フォーマリズム リアリズムとコンヴェンショナリズム
  
芸術家との芸術論議
説明的写真 インストゥルメンタリズム モダニズムとポストモダニズム
  
スタジオ批判
倫理的価値のある写真 別の規準 マルクス主義理論と批評  
理論的写真 規準を選ぶこと フェミニズム理論と批評
解釈のプロセス:要約 さまざまな判断 結論
  判断は論証である  
再評価
判断と優先
意図と判断
判断の対象
メイプルソープの写真の判断
〃作品の2つの見方
〃 の別の批評家の見方
結論

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