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ステレオ写真を考える/ステレオ的に考える


このページはステレオスコープについて「考える」ための情報を蓄積する目的で作っています。 文献情報、翻訳などを見つけしだい書きこんでいきます。最終的には1本のステレオスコープ論としてまとめる予定です。


目次
■書籍情報
  
■論文紹介  
■掲示板情報 
■Stereo−Diary1(別ページへ)
Stereo−Diary2(別ページへ) 
■Stereo/Panorama-Notes(別ページへ)


■書籍情報 

ステレオ写真については数多くのサイトがあり、数多くの実作ステレオ写真をウェブ上で見ることができます。リンクにもいくつかいれておきました。ただしステレオの系譜学やステレオの理論というものはなかなか立ち上がってきません。そこで、そうした考察の材料になりうるいくつかの文献資料や写真集を蓄積していきます。


Thomas Ruff, I..m.v.d.r.1、2
ルフのステレオ写真作品が掲載。論考もいくつか掲載。ルフはステレオを反芻し、ステレオに回帰する。

・『3D MOVA』(美術出版社)ヴューワーつき
下記の大平氏の書きこみにある「大阪3D協会」関連。ステレオ本のなかでは屈指の出来。

Francoise Reynaud(ed.)  Paris in 3D: From the Stereoscope to Virtual Reality 1850-2000 各種ヴューワーつき。
パリで製作され、流通した数多くのステレオ写真とその装置がカタログにまとめられている。
『New History of Phorography』のミシェル・フリゾ、あるいはユベール・ダミッシュのステレオ論が読めるのも貴重。図版も綺麗でなかなかの出来。

細馬宏道+吉村信 『ステレオ』(ペヨトル工房、一九九四年)
 学説史も交えた紹介としては珍しい。しかし出版社がつぶれたため現在は入手は難しいか? 

Bob Zeller;  The Civil War in Depth, Volume II
南北戦争のステレオ写真のオンパレード当時の視覚的欲求のありようが手にとるように分かる。ヴューワーつき。

『CGステレオグラム2』(小学館、1993年)
パート1に引き続き、海外のさまざまなステレオ写真作家も紹介。

Hans Knuchel,  STEREO, Verlag Lars Muller, 1990(text by Peter Emi) ヴューワーつき
現在のステレオ作家たちは数多くいるが、まずこれはおさえて欲しい一品。0924のステレオ日記を参照。

杉山誠、『3DMuseum』(小学館,一九九五年)ヴューワーつき
本来平面にすぎない絵画を立体視してみよう、という試み。称賛の意味を込めてだが、倒錯的で「おばか」な本。

Denis Pellerin, La photographie stereoscopique sous le seconde Empire, Bibliotheque nationale de France,1995
ヴューワーつき
 「1995 年にあった展覧会のカタログです.近年の電話帳化するカタログの中にあっては薄いものですが,しかし,そこはBibliotheque nationale.かなりしっかりしていそうなBibliographieがついています」(米村さんからの情報).

上記の本の中ではもっとも学術的で内容の豊富なものでした。

『3D LOVE』(東京都写真美術館)
1993年同美術館で行われたステレオ・ワークショップのテキスト。絵葉書式のヴューワーつき。

・Nicholas Wade, Brewster and Wheatstone on Vision,Academic Press,1983
その名の通りの本。現在では入手しにくいブルースターとホイットストーンの各種論文が掲載。コメントもついていて便利。

『3D LAB』(東京都写真美術館)

The Stereoscope and Stereoscopic Photography,London,1894(Reprinted 1995,Reel 3-D Enterprises,Inc.)
リプリント版。入手しやすく、貴重な資料。

十文字美信『ポケットに黄金』(新潮社)ヴューワーつき
下記のシリーズ。金印をステレオ視。ただしステレオ効果はいまひとつ。
このシリーズには『ポケットに浄土』もある模様。平等院のステレオ視は凄まじいのではないだろうか。

・Russel Norton, Stereoviews Illustrated, Volume 1, New Heaven, Connecticut, 1994
アメリカ19世紀のステレオ写真コレクション。人体解剖中の光景、ミイラのステレオ写真も。

十文字美信『ポケットに仏像A』(新潮社) 
ヴューワーつき
下記の本に続きまたもや倒錯的な本。単体の仏像をみるより、千手観音や三十三間堂のようなものをステレオ視すると気が狂いそうになる。出版の意図は何だろうか?

Paul Wing, Stereoscopes: The First One Hundred Years, Transition Publishing,1996
ステレオ・ヴューワーの仕掛けについて細かに説明がある。凝った作りのヴューワーが多い。マニア垂涎の書?

多木浩二「一九世紀写真ノート(2)」『写真装置』第8号所収
 論文。画像の流通方法としての相対化と、19世紀の教育への視点、記号論的観点が貴重。今ではさらに突っ込んだ議論が可能だろう。

John Waldsmith, Stereo Views, An illustrated History and Price Guide,
1991, Krause Publications
コレクター向けの本、おもにどのような内容のものが流通していたのかが一覧になって分かる。ステレオ写真家や出版社などの情報も細かに記載。これまたマニア向け。

伴田良輔編、『NIPPON 明治の日本を旅する』
(小学館、一九九四年)ヴューワーつき
19世紀末にアンダーウッド&アンダーウッド社が制作した立体写真セット「世界の旅行シリーズ」第1巻「日本」のうち49点を選んでいる。複製図版の良さはさることながら、ステレオ写真1枚1枚につけられたキャプションも資料として価値の高いものだろう。ヴューワーつき。

Video Stereo Photography:Places and Times Remembered,
  コレクターによるステレオ写真紹介。

『3D-BEYOND THE STEREOGRAPHY』
(東京都写真美術館、一九九六年)ヴューワーつき
  写真美術館で開催の展覧会図録。この手のカタログはすでに何度か出しているのだから、もう少し凝ったものにしてもいいのではないかと思う。

William C.Darrah, The World of Stereographs, Land Yacht Press,1997,
当時どのような画像が流通していたのか、各国の事情はどのようなものであったのか(日本を含む)、こういったことを調べるうえで重要な本。画像情報の多さは驚き。

赤瀬川原平 『ステレオ日記 二つ目の哲学』(大和書房、一九九三年)
 路上観察的なステレオスコープへの眼差しがドミナント。ステレオ道など、いつもの赤瀬川の論点。ステレオ視の奇妙な身体感覚について貴重な証言と考察が載せられている。

Albrecht Hoffmann, Das Stereoskop,um,Muenchen1990
ドイツ博物館のカタログ。薄い本だが、簡潔に歴史と作りかたと用法が記載。ドイツの文献情報も僅かに記載。

赤瀬川、坂根巖夫、F・ルデキ 『C.G.ステレオグラム』(小学館、一九九二年)
図版が主。何でもかんでもステレオ視してしまう視点が興味深い。アーバスのTwinsもステレオ視してしまおう。

Rosalind Krauss: 『オリジナリティーと反復』 『視覚的無意識』
「写真の言説空間」にはステレオスコープに言及した箇所がある。「脈打つ」視の奇妙な運動。

Jonathan Crary:『観察者の系譜』
 途中、ステレオスコープにかんして詳細な議論がある。一九世紀の視覚を語る上でステレオスコープはクレーリーの必須の道具だて。

Geoffrey Batchen: 『奴隷化された主人・観察される見物人』 『サイバースペースという亡霊』
  前者はウェブ上で見つけたバッチェンの批評。後者は『Visual Culture Reader』所収の論文。ステレオスコープ問題が、視覚文化を論じる上でひとつの焦点になりうることを教えてくれる。

『C.G.ステレオグラム3』

Adolf von Hildebrand: 『造形芸術における形の問題』
19世紀のステレオスコープ流行に対する批判として貴重。

 ・Oliver Wendel Holmes:The Stereoscope and the Stereograph, Atlantic Monthly(1859),pp.124-281
→抜粋がAlan Trachtenberg, Classic Essays on Photography,1980に収録。Wolfgang Kemp, Theorie der Fotographie Tに収録。

■論文紹介

・Arthur T.Gill, Early Stereoscopes, 
  The Photographic Journal
, October,November,December 1969
  1.Wheatstone / 2.Brewster / 3.Claudet / 4.The Times Controvercy / 5.Chimenti / 6."And Others"

■掲示板情報

 

「ステレオものでひとつ逸品を発掘。/Hans Knuchel, STEREO, Verlag Lars Muller, 1990
(text by Peter Emi) ISBN3-906700-31-3/という作品集を御存知ですか?/たしかこの前後に出ていたステレオスコープ作品集のなかでは、もっとも独創的で面白いもののひとつです。(ブック・デザインもイカしている)
」(大平氏からの情報2000年7月)

「ところで「3Dもの」では、吉村信+細馬宏通『ステレオ』がペヨトル工房の「ur 叢書」で出ています。たしかステレオグラフィーの歴史と変遷から認知 心理学方面の話題まで、さまざまに議論を展開していたと思いますが、、、読んだのが随分昔なので覚えていない。(笑) で、その著者の細馬さんもメンバーの一人だった大阪3D協会――「3D 道の探求と普及」(笑)を合い言葉に設立されたものの、その暫く後に「ステレオグ ラム・ブーム」が来てしまい、なんかど〜でもいいや、みたいな感じで活動停止してしまった。復活して欲しいんだけどなぁ――の「家元」(笑)の藤本由 紀夫をはじめ森村泰昌、石原友明、小田英之ほか、1980年代後半から90年代初頭にかけて「3Dもの」に取り憑かれていた(笑)美術家が関西には非常に多い ので、そうした人たちの資料を漁るのもいいかも。1994年まで京都芸術短期大学が発行していた『Art & Clitique』や『花形文化 通信』のバック・ナンバーや、今はなきフォト・インターフォームの赤瀬川原平「脳内リゾート計画」展カタログといったあたりが、その成果を反映していて貴重です。 その他には東京都写真美術館が1993年に「3D LOVE」、1996年に「3D-LAB」という展覧会を開催していて(他にもあったような気もするけど)、これらのカ タログは比較的入手が容易だと思います」。
(大平氏からの情報2000年6月 『ステレオ』は絶版。ただしいくつかの書店でいまだ入手可能。)

 


 


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