・Thomas Ruff, I..m.v.d.r.1、2
ルフのステレオ写真作品が掲載。論考もいくつか掲載。ルフはステレオを反芻し、ステレオに回帰する。
・『3D MOVA』(美術出版社)ヴューワーつき
下記の大平氏の書きこみにある「大阪3D協会」関連。ステレオ本のなかでは屈指の出来。
・Francoise Reynaud(ed.)
Paris in 3D: From the Stereoscope to Virtual Reality 1850-2000 各種ヴューワーつき。
パリで製作され、流通した数多くのステレオ写真とその装置がカタログにまとめられている。
『New History of Phorography』のミシェル・フリゾ、あるいはユベール・ダミッシュのステレオ論が読めるのも貴重。図版も綺麗でなかなかの出来。
・細馬宏道+吉村信 『ステレオ』(ペヨトル工房、一九九四年)
学説史も交えた紹介としては珍しい。しかし出版社がつぶれたため現在は入手は難しいか?
・Bob
Zeller;
The Civil War in Depth, Volume II
南北戦争のステレオ写真のオンパレード当時の視覚的欲求のありようが手にとるように分かる。ヴューワーつき。
・『CGステレオグラム2』(小学館、1993年)
パート1に引き続き、海外のさまざまなステレオ写真作家も紹介。
・Hans
Knuchel,
STEREO,
Verlag Lars Muller, 1990(text by Peter Emi) ヴューワーつき
現在のステレオ作家たちは数多くいるが、まずこれはおさえて欲しい一品。0924のステレオ日記を参照。
・杉山誠、『3DMuseum』(小学館,一九九五年)ヴューワーつき
本来平面にすぎない絵画を立体視してみよう、という試み。称賛の意味を込めてだが、倒錯的で「おばか」な本。
・Denis Pellerin, La photographie stereoscopique sous le seconde Empire,
Bibliotheque nationale de France,1995
ヴューワーつき
「1995
年にあった展覧会のカタログです.近年の電話帳化するカタログの中にあっては薄いものですが,しかし,そこはBibliotheque
nationale.かなりしっかりしていそうなBibliographieがついています」(米村さんからの情報).
上記の本の中ではもっとも学術的で内容の豊富なものでした。
・『3D LOVE』(東京都写真美術館)
1993年同美術館で行われたステレオ・ワークショップのテキスト。絵葉書式のヴューワーつき。
・Nicholas
Wade, Brewster and Wheatstone on Vision,Academic Press,1983
その名の通りの本。現在では入手しにくいブルースターとホイットストーンの各種論文が掲載。コメントもついていて便利。
・『3D LAB』(東京都写真美術館)
・The
Stereoscope and Stereoscopic Photography,London,1894(Reprinted
1995,Reel 3-D Enterprises,Inc.)
リプリント版。入手しやすく、貴重な資料。
・十文字美信『ポケットに黄金』(新潮社)ヴューワーつき
下記のシリーズ。金印をステレオ視。ただしステレオ効果はいまひとつ。
このシリーズには『ポケットに浄土』もある模様。平等院のステレオ視は凄まじいのではないだろうか。
・Russel
Norton, Stereoviews Illustrated, Volume 1, New Heaven,
Connecticut, 1994
アメリカ19世紀のステレオ写真コレクション。人体解剖中の光景、ミイラのステレオ写真も。
・十文字美信『ポケットに仏像A』(新潮社)
ヴューワーつき
下記の本に続きまたもや倒錯的な本。単体の仏像をみるより、千手観音や三十三間堂のようなものをステレオ視すると気が狂いそうになる。出版の意図は何だろうか?
・Paul
Wing, Stereoscopes: The First One Hundred Years, Transition
Publishing,1996
ステレオ・ヴューワーの仕掛けについて細かに説明がある。凝った作りのヴューワーが多い。マニア垂涎の書?
・多木浩二「一九世紀写真ノート(2)」『写真装置』第8号所収
論文。画像の流通方法としての相対化と、19世紀の教育への視点、記号論的観点が貴重。今ではさらに突っ込んだ議論が可能だろう。
・John Waldsmith,
Stereo Views, An illustrated History and Price Guide,
1991, Krause Publications
コレクター向けの本、おもにどのような内容のものが流通していたのかが一覧になって分かる。ステレオ写真家や出版社などの情報も細かに記載。これまたマニア向け。
・伴田良輔編、『NIPPON 明治の日本を旅する』
(小学館、一九九四年)ヴューワーつき
19世紀末にアンダーウッド&アンダーウッド社が制作した立体写真セット「世界の旅行シリーズ」第1巻「日本」のうち49点を選んでいる。複製図版の良さはさることながら、ステレオ写真1枚1枚につけられたキャプションも資料として価値の高いものだろう。ヴューワーつき。
・Video Stereo
Photography:Places and Times Remembered,
コレクターによるステレオ写真紹介。
・『3D-BEYOND
THE STEREOGRAPHY』
(東京都写真美術館、一九九六年)ヴューワーつき
写真美術館で開催の展覧会図録。この手のカタログはすでに何度か出しているのだから、もう少し凝ったものにしてもいいのではないかと思う。
・William C.Darrah,
The World of Stereographs, Land
Yacht Press,1997,
当時どのような画像が流通していたのか、各国の事情はどのようなものであったのか(日本を含む)、こういったことを調べるうえで重要な本。画像情報の多さは驚き。
・赤瀬川原平
『ステレオ日記 二つ目の哲学』(大和書房、一九九三年)
路上観察的なステレオスコープへの眼差しがドミナント。ステレオ道など、いつもの赤瀬川の論点。ステレオ視の奇妙な身体感覚について貴重な証言と考察が載せられている。
・Albrecht
Hoffmann, Das Stereoskop,um,Muenchen1990
ドイツ博物館のカタログ。薄い本だが、簡潔に歴史と作りかたと用法が記載。ドイツの文献情報も僅かに記載。
・赤瀬川、坂根巖夫、F・ルデキ
『C.G.ステレオグラム』(小学館、一九九二年)
図版が主。何でもかんでもステレオ視してしまう視点が興味深い。アーバスのTwinsもステレオ視してしまおう。
・Rosalind Krauss:
『オリジナリティーと反復』
『視覚的無意識』
「写真の言説空間」にはステレオスコープに言及した箇所がある。「脈打つ」視の奇妙な運動。
・Jonathan Crary:『観察者の系譜』
途中、ステレオスコープにかんして詳細な議論がある。一九世紀の視覚を語る上でステレオスコープはクレーリーの必須の道具だて。
・Geoffrey Batchen:
『奴隷化された主人・観察される見物人』
『サイバースペースという亡霊』
前者はウェブ上で見つけたバッチェンの批評。後者は『Visual
Culture Reader』所収の論文。ステレオスコープ問題が、視覚文化を論じる上でひとつの焦点になりうることを教えてくれる。
・『C.G.ステレオグラム3』
・Adolf
von Hildebrand:
『造形芸術における形の問題』
19世紀のステレオスコープ流行に対する批判として貴重。
・Oliver Wendel Holmes:The Stereoscope and the Stereograph, Atlantic
Monthly(1859),pp.124-281
→抜粋がAlan Trachtenberg,
Classic Essays on Photography,1980に収録。Wolfgang Kemp,
Theorie der Fotographie Tに収録。