タウンニュース横浜市南区版にインタヴュー掲載!

ドイツの風をオペラで運ぶ

ドイツで活躍する南区出身のバリトン歌手
田辺 とおるさん ドイツ・フランクフルト在住 41歳


 ○…10月12日に南公会堂でトークコンサート『田辺とおるのドイツの香り』を開催する(主催南区役所ほか)。バリトン歌手として、オペラの本場ドイツで地方劇場の専属歌手として活躍。現在は、公演のたびに日本とドイツを行き来している。「日本ではオペラというだけで敬遠しがちですけど、決して難しくはないんですよ」。話題ごとに変化する豊かな表情と落語家なみの軽妙な語り口が印象的。「でも歌う方はやっぱり難しいですけど」とニコリ。

 ○…地元の南太田小、蒔田中を卒業し、高校は横浜翠嵐高校へ進む。ピアノやフルートを習っていたが、小学校から落語にも傾倒。「浅草の演芸場に1人で通うような子どもでしたよ」と笑い、大学進学の際は真剣に落語家の道も考えていたとか。しかし選んだ道はフルート。そしてザルツブルグのモーツァテルム音楽大フルート科に入学する。渡欧するとすぐにオペラ通いに熱中し、やがて声楽科に転向した。「学生時代は、劇場の一番上にある立見席なら200円ぐらいで見ることができましたね」。ドイツオペラの裾野の広さを物語るエピソードだ。

 ○…その歌唱力はもちろん、独唱会などでは楽しいトークでも観客を魅了している。「公演では"一期一会"の気持ちを大切にしています。拍手、笑い、静寂、色々な場面で客席と通じ合えた瞬間が最高です」と一言。また男性音域のなかでも中間の音域をカバーするバリトンだが、その音域もここ2、3年で変わってきていると話す。「音域の変化によって今までとは違った役ができるんです。自分でもこれからが楽しみですよ」と目を輝かせた。

 ○…5年前、「ドイツで活躍する田辺さんのコンサートをぜひ地元横浜でも」という有志が集まって、後援会「田辺とおるオペラ倶楽部」が発足。また自身でホームページも手掛け、出演した舞台やコンサートの模様なども紹介している。アドレスはhttp://www.tanabe.de