江戸の単位―尺貫法─

 江戸時代の度量衡は尺貫法で表わされていました。
 そもそも、この「尺貫法」と言う名称自体、明治八年にそれまで用法・地域によって差異があった計量単位を統一したときに命名されました。
 その後、昭和三十四年にメートル法に切り替えられて、名目上消滅しました。
 ただし、一部地域・職業に於いては細々ながら使い続けられています。
(大工・着物の仕立て等)

 長さの単位の尺、重量の単位の貫を基本とする尺貫法は、尺が前腕の長さ(尺骨の長さ)、貫が銭貨一千枚の重さから来ている。
 また、大人の身長がおよそ一間(六尺)で十分収まる事から住居の間取りの取り方の基本単位を一間にしていました。
 居住空間の基本が「間」なのであれば、当然それに付随する家具類や建具も「間」が基本となります。
 結果として、尺貫法は日常生活に使うのには非常に便利でした。
(勿論、基本となるのが日本人の背丈である以上欧米の生活空間に持ち込むことは出来ない。)
 中世以来、畳が敷き詰められるようになって、畳の大きさが部屋の広さを決める基準となって行きます。
 それが現代にも残されている「坪」と言う単位です。
 畳の大きさは六尺×三尺ですので、それに接する襖や障子、箪笥や長持の大きさもそれとの釣合の良い何通りかがあれば良い訳です。
 非常に合理的だった訳です。

 ちなみに西洋建築でこの基本単位(モジュール)の考え方が広まったのは、ようやく20世紀に入ってからで、現代のプレハブ住宅も江戸以来の建築方式を西洋流に変えて工場生産するに過ぎないのです。

尺貫法換算表(明治八年の統一値)
<長さ>
一丈=十尺=3.03m
   一尺=十寸=30.3cm
      一寸=十分=3.03cm
         一分=3mm
<距離>
一里=三十六町=3.93km
    一町=六十間=109m
        一間=六尺=1.82m
           一尺=30.3cm
<面積>
一町=十反=三000坪=99a
   一反(段)=10畝(せ)=9.9a
      一畝=30坪=99平方(0.9a)
         一坪(歩)=六尺平方=3.3平方米
            一尺平方=0.09平方米
<容積>
一石=十斗=百升=0.18Q
   一斗=十升=18P
      一升=十合=1.8P
         一合=十勺(しゃく)=0.18P
            一勺=0.018P
<重さ>
一貫=千匁=3.75kg
一斤=160匁=600g
     一匁=3.75g

<通貨の単位>
【金貨】
一両=四分=十六朱
   一分=四朱
      一朱

【銀貨】
 公には銀五十匁が金一両で銭四貫文。
 ただし相場は常に変動していた。

 ユニット(単位)について詳しい事を知りたい方は次の
サイトを参照してください。
          ユニットマーケット
           度量換算表



前の頁(なし) 次の頁(なし) 表紙に戻る