江戸暦─文月の行事 其の壱
一名『伊勢踊り』とも言われ、本来は盂蘭盆の夜に精霊を迎えるための踊りでしたが、室町時代末期頃からは庶民の娯楽として親しまれてきました。
延宝五年(1677)には江戸の各所で執り行われましたが、余りにも衣装が奢侈美麗だったことから禁止されています。
七月十四日、十五日、十六日の夜、路上にて一人二人が酔いに任せて歌い踊れば忽ち三、五人となり、十人十五人と増えて行き、終には三・四十人にまで膨れ上がり、輪になって手を揃え足を揃えて踊りました。
中には太鼓を叩き、酒樽を叩き、男女交わって一晩中踊り狂いました。
時を作る鶏の声に三々五々別れて行きますが、翌夕になるとまた同じ事をしたようです。 このように大変盛大だった盆踊りですが、幕末近くになると江戸ではほとんど廃れてしまったそうです。
現代では自治会、町内会の主催でまた盛んに行われつつあります。(もっとも本来の意味は全く失われてしまっていますが。(笑))
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