江戸暦─卯月の行事 其の六
蚊帳は四月の末からの商いで、六・七月が盛りでした。
「萌葱(萌黄)のかやあ」と呼び声を発しながら売り歩きました。
私も蚊帳を釣った記憶はありませんが、その昔は「雷が鳴ったら蚊帳の中に入れ」等と言われていたようです。
※私の子供時分には「雷が鳴ったらへそを隠せ」でした。(笑)
思うに、どちらも「雷が鳴って夕立ちが来ると、急激に気温が下がるので冷えないように気を着けろ」と言う意味なのではないでしょうか。
子供用の蚊帳には竹骨を張った枕蚊帳や母衣(ほろ)蚊帳がありました。
これは竹で造った骨組みを子供(恐らく乳児・幼児)の寝ている上に張り、その上に麻織りの蚊帳を覆うもので、麻黄色あるいは鎮紅染木綿が専らでした。
また、紙製の紙帳(しちょう)と呼ばれた蚊帳を売る紙帳売り等もありました。
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