江戸暦─卯月の行事 其の五
江戸っ子が初鰹を珍重したのは良く知られていますが、お値段は天明、寛政の頃に日本橋に初船で送られてきた鰹は凡そ一本約三両でした。
これより四十年程前の延享、寛延の頃の若党の一年分の給金が三両二分、針子で二両ですから、やはり相当な値段ですね。ただ、大工の年収が二十数両ですので、今で言えば20〜30万円位した事になるのでしょうか?(笑)
鰹猟は相州江の島の沖で毎年三月下旬から四月初めの頃に行われました。
それが押送り船にて送られてくるのを、予め品川沖に出しておいた船で買い求める事をしており、それが真の初鰹と称しました。
因にここでは一両を投げ込めば一尾求められたそうです。
【追記】
鰹は匂いが強い魚ですので人に依って好き嫌いがあります。
私の個人的な経験で申し訳ないのですが、鰹は土佐造りにしてあるものをちょっと薄めに切って皿に盛り、にんにく・ねぎ(浅月)・みょうが・生姜等の薬味をスライスしたものをたっぷりかけて、だいだい酢と醤油を1:1で割ったぽんずを回しかける。
土佐の皿鉢(さわち)風にして食すると大変美味しいです。(皿鉢とはちょっと違うようですが)
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