江戸暦─正月の行事 其の五
【鳥追】

 女太夫と呼ばれる以前は、男の鳥追がいました。
 本来は数千町の田畑を持つ長者の家の専属で、田畑の鳥や土龍を追い払う役を担っていた者たちが年の始めに長者を祝って歌いました。
 この田園の鳥追いが芸能化して物貰いの鳥追いに変わり、更に女太夫に移っていきました。
 正月元旦から十五日かけてやって来て、網笠姿で町方の門に立ち三味線の引き語りをして銭を乞いました。

 正月中旬以降は網笠を菅傘に替えてやって来ましたが、これを門付けと言います。(つまり乞食の事ですね)


前の頁 次の頁 睦月の目次に戻る