江戸暦─正月の行事 其の参
六十六代一条院の朝、長徳(995〜99)の頃、大江定基が三河守に任ぜられたのを喜んだ三河の民が、毎年歳の始めに「千歳、万歳」と
祝いの舞いを舞ったのを起源としています。
万歳の太夫は、江戸には三河国から年々正月までにやってきます。
諸候や旗本の邸へ参上し、新年の寿を祝しつつ鼓を打ち鳴らして万歳歌をうたい舞います。
供の才蔵は舞いのたけなわに立ち上がり、戯れて老若の別なく座中を大笑いさせます。
また、万歳の宿屋は品川にあり、毎日江戸中で貰ってくる鏡餅を貫目にかけて売り払いました。
近在の貧しい者はこの、安い餅を買って正月中食べていました。
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