江戸暦─正月の行事 其の壱

【若水】


 正月元旦の早朝に恵方(注1)の井戸から汲んでくる水を若水と言います。
 元旦の朝は、まずこの若水で手水(ちょうず)をつかう(口を濯ぎ、顔を洗う)事から始まります。
 京・大坂ではこの水で茶を煎れ、梅干しと昆布を入れた大福(おおふく)を飲みます。また、江戸では甲州梅(小粒の梅)、大豆、山椒の実を釜に入れて煮たものを福茶として飲みます。
 元日、二、三、六、七、十一、十五、十六日等に飲みました。
 雑煮を煮るにもこの若水を使いました。

(注1)
 その年の歳徳神が入る吉祥の方角を恵方と言います。
 本年は申と酉の間の庚方が歳徳に当たりますので、西西南の方角が恵方になります。
 


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