【予算特別委員会質疑応答要旨】

平成21年3月9日 1.動物と共生する社会への取組について

2.埼玉教育の課題と教育改革について

平成21年3月19日 1.がん対策の充実について

2.埼玉教育の課題と教育改革について

 

平成21年3月9日

〔質疑事項〕 1. 動物と共生する社会への取組について
〔質疑要旨〕 動物と共生する社会の実現のためには、動物指導センターの機能強化が必要である。施設の拡充などの施設整備の計画及び今後の事業展開について伺う。
【質疑応答要旨】
小野委員 迷子動物検索テレホンサービスについて、利用状況とその効果はどのようになっているか。
知事 返還事業については、「迷子動物検索テレホンサービス」を開始し、1ヶ月で117件の問合わせがあり、28匹が飼い主に返還された。
小野委員 ボランティア団体との連携による譲渡数を増やすという視点において、どのような成果があがっているか。
知事 譲渡事業に関しては、動物愛護団体を平成19年度の2団体から、現在12団体に増やし、協力を得ている。
譲渡数は平成20年12月末時点で、既に昨年度末実績の323匹を上回る373匹となっている。年度末には犬では400匹以上に増えるものと考えられる。
譲渡事業を行う団体を増やすことが大切であり、今後とも増やす努力をする。
小野委員 動物指導センターの人員を増強する必要があると思うがどうか。
知事 増やす必要があれば増やす。
小野委員 動物指導センターの動物と共生する社会のシンボル的中核施設としての施設の拡充や幅広い事業展開について、どう考えるか。
知事 動物指導センターは、47都道府県の中でも比較的早く整備した施設で、飼育設備も不足しており、また今日的な意味での動物との共生・セラピーの機能を持つ教室も必要ではないかとのご提案もある。
今後、譲渡事業を行うだけでなく、そういう機能も含めたセンターとしてどういった設備や計画が出来るかよく検討・勉強してみたい。
なお、平成21年度は譲渡動物飼養ケージの増設や検査室の整備を予算として予定している。
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〔質疑事項〕 2. 埼玉教育の課題と教育改革について
〔質疑要旨〕 学力低下やいじめなどが懸念される中、本県の教育がかかえる問題や課題について、知事の見解を伺う。
【質疑応答要旨】
小野委員 学力低下やいじめなどが懸念される社会環境の中で、子どもたちを取り巻く教育環境も時代の流れとともに大きく変わってきているが、本県の教育がかかえる問題や課題について、知事の総合的な見解を伺う。
知事 どれが教育の優先かということはなかなか難しいところであるが、何でも基本に返るということが一番だといわれているので、まずは、社会で必要な読み、書きができるという基礎学力。
二に、誰でも川で遊んでいれば足を滑らして落ちたりするが。その時、反射的に近くの杭をつかむとか、枝木をつかむというようなパワー、そういう意味での基礎的な体力。
三に、世の中のしきたりやルールは絶対に守るという道徳心、公聴心、公共心、あるいは自制心を養うこと。
こうしたことを着実にやる。そうした上で、家庭教育、学校教育、社会教育、地域社会とのつながりというものをしっかりやっていくことが大事ではないかと思っている。
何よりも、こうした問題があることについて、それぞれ市町村の教育委員会の委員の皆さんもお客さんみたいな態度ではなくて、事実上どうなっているかということを、例えば中学校について、100人子どもがいれば、不登校が我が市では何人、ということを言えないような教育委員はすぐ辞表でも書いてもらいたい、こんな思いを持っている。
やはり、埼玉県の不登校の平均は何人で我が市は何人だから、この課題を何とか解決しなければとか、そういう事実を捉えてほしい。
例えば、学力検査が文科省であったが、これは一般に公開されている訳ではないが関係者の所には公開されているはずであるから、それぞれの教育委員の皆さんが、我が市は他市と比べてどうなのかとか、全国と比べてどうなのかとか、学校間でどういう違いがあるのかとか、やはり事実を核に確認する努力、このことがない限り問題解決には進まないと思う。
課題は何なのかをきちっと見る努力を教育委員会の委員の方々がまず一生懸命やる、そして現場の先生の方々がまた一生懸命やる、こういう繋がりがしっかりすれば、課題は解決できると思っている。
徐々であるが、こういう方向で、埼玉県の教育委員会並びに市町村の教育委員会も進んでいるものだと思っているのだが、時々、ぼやっとした人もいるから、私はこういう大きな声を出している。
小野委員 学力テストの公開について、結果を行政サイドだけで保存するだけでなく、県民も広く知ることによって、何が課題でこれから補っていかなくてはいけないのか、どこをどう伸ばしていかなければいけないのかという重要な指針となるが、その点も含めて学力テストの結果公表については、知事は公開した方がよいと考えているか。
知事 私は記者会見で言ったが、文科省の指導の中で、市町村教育委員会の協力を得て、学力テストを行ったということなので、文科省と市町村との間では、「公開しない」ということを前提にテストを行ったということだが、漠とした文科省の指導ではなくて、情報公開の法令もあるので、その法令に基づいて公開すべきだと思っている。
ただし、約束事があるので、市町村の教育委員会をよく説得していただいて、是非公開してもらいたいと私自身は思っている。
〔質疑要旨〕 知識を活用する能力や読解力を高めていく必要性を感じるが、
この課題解決のための具体的な取組について教育長に伺う。
【質疑応答要旨】
小野委員 知識を活用する能力や読解力を高めていく必要性を感じるが、この課題解決のための具体的な取組について伺う。
教育長 基礎・基本の確実な定着とともに、知識を活用する能力や読解力を高めることが必要であり、知識や技能の習得と、その活用を図る学習活動のバランスが重要であると新学習指導要領でも示されている。
現在、県では、基礎・基本の習得のための「教育に関する3つの達成目標」の他に、活用する能力や読解力を高める「学力を伸ばす総合推進事業」や「県立高校『ことば力向上推進事業』」などに取り組んでいる。
「学力を伸ばす総合推進事業」では、小中学校の「学校課題解決プランモデル集」を作成し、思考過程を大切にした指導例を示して、日々の授業改善を促している。
「県立高校『ことば力向上推進事業』」では5校で進めており、活用する能力や読解力などの育成に力を入れている。
県立総合教育センターでは、「読解力を育成する教科指導」の調査研究や、来年度からの「活用する力を高める算数・数学科学習指導方法研修会」等、活用と読解力をキーワードとして重視した研修の充実に努めていく。
小野委員 実りある実行をお願いしたい。
〔質疑要旨〕 教員採用試験の競争率が低下し、都道府県間における教職員の確保が激化する中、いかにして優秀な教員を確保していくのか。
【質疑応答要旨】
小野委員 教員採用試験の競争率が非常に低下し、優秀な教員の確保ということで、一般的に受験倍率が3倍を切ると質の低下が懸念されると聞いたが、都道府県間における教員の確保が激化する中で、いかにして優秀な教員を確保していくのか。
教育長 今年度の教員採用試験の受験倍率は、中学校で6.4倍、高等学校で8.4倍と一定の倍率を維持しているが、小学校は2.8倍と3倍を切り、県教育委員会としては危機感を持っている。この数字については、1都3県も同じような状況である。
仙台、盛岡で募集説明会を開催しているが、来年度は弘前においても募集説明会を行うなど、教員志望者の確保に努めていく。
小野委員 東北地方に出向いて、体を使ってもらっているのはありがたい。お膝元の埼玉県内で、教員を目指すやる気のある優秀な人材の確保や、学生を即戦力として起用できるための育成など、県内における対策を伺いたい。
教育長 小学校教員については、県内にキャンパスがあり、小学校の教員養成課程を持つ7つの大学と連携しながら、小学校教員を養成する「埼玉教員養成セミナー」を実施している。
大学3年生の1月から大学4年生の10月まで、10か月間にわたり、講演・講義や演習を実施するとともに、学校での体験実習や体験活動を行うことで、実践的な指導力を育成している。
この教員養成セミナーを終了した者に対し、特別選考試験を実施しており、前年度と今年度は、それぞれ修了生60名全員が合格している。
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平成21年3月19日

〔質疑事項〕 1. がん対策の充実について
〔質疑要旨〕 がんセンターの建替えに際し、さらなる高度な医療体制の確立のため、重粒子線治療設備などの高度最新医療設備の導入について伺う。
【質疑応答要旨】
小野委員 がんセンターの建替えに際し、さらなる高度な医療体制のかくりつのため、重粒子線治療設備などの高度最新医療設備の導入をすべきと思うが、考えを伺いたい。
病院事業  管理者 重粒子線治療装置については、大変魅力的な装置であると思っている。ただし、この装置については、いくつかの解決すべき課題があるので、現在の基本整備計画には盛り込んでいない。
小野委員 群馬大学に現在建設中の重粒子線照射施設の見学をした。施設は小型化されており、がんセンターの建替えで確保する将来の拡張スペースにもおさまる大きさである。
  重粒子線の照射は、切らずにがんを直す治療法であるため、治療成績の向上のみならず、患者のQOL(生活の質)の向上も期待できる。
  このような設備を埼玉県にも導入する必要がある。がんセンターの建替えをする機会に、重粒子線施設等の設備に関する検討委員会を立ち上げて前向きに検討していただきたい。
病院事業  管理者 いくつか解決すべき課題がある。効果の検証が必要であるし、装置がまだ改善途上である。また、さらにサイズが小さくなって、価格が下がったりしている。それでも、まだ高額な費用が必要である。
これらの課題について、検討はさらに積極的に進めたい。
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〔質疑事項〕 2. 埼玉教育の課題と教育改革について
〔質疑要旨〕 教育に関する課題等の事実を学校、地域、家庭が共有し、伸ばすべきところはさらに伸ばし、新たな課題に対しては学校、地域、家庭が一体となって取り組む必要があると考える。全国学力テストの結果の公表についての見解を伺う。
【質疑応答要旨】
小野委員 全国学力テストの結果の公表についての見解を伺う。
教育長 全国学力テストの開示の請求については、非開示という判断をしたが、情報公開審査会の答申を踏まえ、教育委員会の中で議論したが、昨日その方向性について検討した。
情報公開制度のもとで、公開による学校現場への影響を推し量る中、難しい判断ではあったが、昨日の教育委員会において、既に実施した調査の結果について、大きな方向性としては部分開示で検討することとした。
最終的には、この方向性にそって、今後、教育委員会において、異議申し立てに対する決定を行う予定である。
小野委員 一部開示は一歩前進だと思うが、市町村名を伏せての開示で、地域、学校、家庭がきちんとした情報の共有ができるか、前向きな方向にどう生かしていくことができるのか。
教育長 市町村名、学校名を伏せての開示であるが、市町村の県内の相対的な位置が分かることが前進であり、全面開示の原則に則って検討してきたが、意見交換を踏まえてこのような方向性になった。

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