平賀隆純さんの、 GUN SMITH ASGカスタム&チューン の「懐かしのページ」や、
黒沢哲也さんの 深夜通信'06でも、詳しい情報が得られます。
教材:その2「スプリンター8」
平成12年 8月29日(火)
1)トイガンの外観をながめる
と、いうのはパッケージには見覚えがないからである。だが、
ハンマーストライク式の伝統的なトイガンであることには間違いがない。
画像1;トイガン「スプリンター8」そのフォルム
名称はスプリンター8。
8連発だから、「8」となっているようだ。だとしたら安直なネーミング。
パッケージには、「チーフスペシャル」モデルで
あることがうたわれている。
付属のサイレンサーは
ネジ込み式である。もっと安いトイガンでは、マズル
に被せるように差し込む方式だったから、この製品が丁寧に作られていること
が分かる。
画像2;ロングバレル仕様? 一応サイレンサーです。
サイレンサーを取り付けると、バランスが取れ、格好よくなる。バレルエク
ステンションなんて言葉も、狙撃なんて言葉も知らなかった
子供時代、
「長銃身の狙い撃ち用」と称して、射的遊びの時には
必ずサイレンサーを装着していた。
命中率がよくなる気がしていたのだ。

駄菓子屋で売られているような品物ですが、非常によく出来ています。
この小さな筐体に、僕にとっての「想い出のトイガン」のエッセンスが
びっしりつまっています。
画像2;ハンマー(撃鉄部分)

まず、ハンマーをご覧下さい。ハンマーは、大きく尖って飛び出しています。
モデルガンでは見ることの出来ない形状ですが、弾丸のお尻を叩いて飛ばすと
いう構造上、こうなる訳です。
これが実銃なら、薬夾の底を突き破ってしまうでしょうね。
画像2−2;参考としてコルトピースメーカータイプ
そこで画像3をご覧下さい。
こうした一見なんでもない工夫がトイガンに頑丈さを与えています。こういう小さな
アイデアがトイガンの魅力でもあります。
という訳で、シングルアクションの方が強力でした。
画像5;スイングアウトはラッチを押す
画像6;参考としてコルトピースメーカータイプ
2)ハンマー部分をクローズアップ

ハンマーで弾丸を叩いて飛ばす構造ですから、ハンマーを落とすバネはある程度
強い物が求められます。
従って、ハンマーはかなりの勢いで銃本体、つまりフレームに激突することに
なり、その結果としてフレームなどが破損することは、十分考えられます。
チープなトイガンとは言え、子供に取ってはお小遣いから捻出する訳ですから、
そうそう簡単に壊れてしまっては困ります。
フレームに強度を持たせるために、ネジを刺しこの部分でハンマーの打撃を
受け止める方法が多く取られました。
フレームを組み合わせるネジのハンマー側を露出させるという単純な方法ですが、
ハンマーの激突を確実に受け止めてくれます。
画像4;ハンマーにネジの痕が見える

画像4にてハンマーの側をご覧下さい。ネジ山の痕がハンマーに刻み込まれて
いるのがお分かり頂けると思います。
もし、ネジでハンマーを受けなかったらどうなっているか、想像するまでも
ありませんね。
3)ハンマーバネについて
梃子の原理が応用されている訳ですが、子供の手指には負担です。
特にダブルアクションの場合、引き金を引く指でハンマーを起こす訳ですから、
余計な負担が指に掛かり疲れます。
負担を減らすためにバネも比較的弱いものが使われており、ハンマーも中程まで
しか起きませんでした。
シングルアクションの場合、ハンマーを起こすのを親指に任せられるため、
ハンマーを一杯に起こすフルコックが可能でした。
故にそれなりのパワーが得られました。
ですからカタログなどをながめる時は、ダブルアクションよりも、
シングルアクションのものに注目していました。

弾倉です。このようにスイングアウトするものは、極めてまれでした。
ちなみに昔のカタログを思い出すと、スイングアウトという言葉もなく
「ダンソーが横にはずれる」と書かれていたはずです。
その「ダンソーが横にはずれる」式のピストルが欲しくてたまりませんでした。
スイングアウトするだけで、気分は映画の主人公でした。
一発撃っては、スイングアウトして残りの弾丸を数えていたものです。

しかも、上の写真を見て下さい。スイングアウトするのに、
シリンダーラッチを押す、いわゆるS&W方式が
再現されています。これは驚くべきことです。
ほとんどのタイプのトイガンでは、フレームの右側に切り欠きがあって、
そこから弾丸を込めるようになっていました。左のコルトピースメーカータイプは
その代表的なものです。
(もっともピースメーカーは実銃もスイングアウトはしませんが)
by おなら出ちゃっ太