F T L  と は


  概 説

ハーフサイズから35mmフルサイズへの脱皮を企図していたオリンパスは本格的システムとしてOM(M)の開発に着手したが、3〜5年かかるとされたOM(M)の開発を待ち切れない輸出部門の強い要請で、OM(M)と同時進行かつ小人数・短期間で開発、1972年7月に発売されたのがFTLである。(輸出は1971年より開始。)

M42スクリューマウント(プラクチカマウント)だが定位置ロック装置がついている。これが特徴とされるが、他社製同マウントレンズを装着する際にネックになる場合もあるらしい。

国内発売がM1とほとんど同時期となったためその存在すらあまり知られていない。輸出では米国を中心にある程度の数が出た様だが、国内にはほとんど出荷されていないというのが実際のところではなかろうか。「まじめ」に作られたカメラだと思うが一方で「個性が感じられず面白みがない。」という評もある。一種の悲哀めいたものを感じさせられる存在である。

「設計は他社から流入の技術陣」、「今で言うOEMの様なもの」等の説もありその出自がよくわからないらしい。短期間ながら複数のタイプが存在するという話も聞いたことがある。

 
正 面 背 面 上 面 底 面

   仕 様                             使用説明書および「オリンパスのすべて」(朝日ソノラマ)による

形式 35ミリフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ。
外寸・重量
140×91×94 mm   900g  (50/1.4付)
140×91×84 mm   830g  (50/1.8付)
140×91×53 mm   635g  (ボディのみ)
シャッター 布幕横走りフォーカルプレーン式。B・1〜1/1000sec。セルフタイマー付。
シンクロ FP・X接点切替式。
セルフタイマー レバー式(90度)、約10秒。
ファインダー ペンタプリズム固定式。倍率0.92。フレネルレンズ・コンデンサーレンズ使用。
ピントグラス 中心部マイクロプリズム、周辺マットによる。
ミラー 縦開きクイックリターンミラー。
露出計 TTL式(Cds2個)。開放測光式平均光量測定(=全面測光。絞り込み測光可能)。フィルム感度・シャッタースピード・絞り値に連動する追針式(測光4限界赤マーク表示)。測光範囲はF1.8付・ASA100でEV3〜18。
電源 H-D型水銀電池(1.3V)1個。バッテリーチェッカーおよび電源スイッチ付。
フィルム装填 イージー・ローディング。
フィルム給送 裏蓋開閉式(蝶番式、マジックロック)。上面レバー巻上げ式(分割巻上げ可)。巻上げ角148度、予備引出角18度。セルフコッキング、二重巻上防止、二重露出防止。クランク巻戻し式。カウンター自動復元・順算式。
レンズマウント M42スクリューマウント(プラクチカマウント)。定位置ロック式。フランジバック42mm。
フィルム感度 ASA25〜2000。
アクセサリーシュー コードレス接点式。
価格 50,000円 (50/1.4付)、42,000円 (50/1.8付)。 ケース2,500円。

 


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