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Pen・Pen D 雑学の森/うんちく編

68 もっとも短命だったPenはどのモデルなのか?

短命モデルのNo.1はPen EMです。1965年のデビューした年にいきなり販売中止となりました。原因は電子シャッター、自動巻き上げ、自動巻き戻しという困難な技術てんこ盛りの為にトラブル続出となったからです。No.2は三つあって、Pen W/Pen D2/PenS3.5が約二年間で幕を下ろしています。

69 もっとも明るいレンズを搭載しているPenは何か?

これはもちろんPen D3でF1.7のF.Zuiko32mmです。実はPen EEDも同じ明るいレンズを載せています。No.2はPenDとD2でF.Zuiko32mm F1.9です。No.3はトラブルキングの異名を持つPen EMでF.Zuiko35mm F2.0を載せています。

70 もっとも接写度の高いPenは何か?

No1はPen/Pen S/Pen S3.5/Pen WのオリジナルPenシリーズで最短撮影距離は60cmです。No.2はPen Dシリーズで、最短撮影距離は80cm。No.3はPen EESシリーズで最短撮影距離は90cmです。

71 もっとも高い価格設定だったPenは何か?

第一位はPen EFで24800円。第二位がPen EMで21500円。第三位がPen EEDで16500円です。

72 価格対重量比がもっとも大きい(つまりIgあたりのコストが高い)Penは何か?

第一位は最も軽くて一番高いPen EFで、88.5円/gです。第二位はPen EMで39.8円/g。第三位がPen D3で38.8円/gです。

73 Penシリーズは何故、衰退していったのか?

ズイコー夜話の中で、桜井さんはPenの衰退について以下のよう書かれています。

1. ローライ35に代表されるフルサイズカメラの小形化(フルサイズでPenより小さいカメラが登場してきた)

2. あまりにも長過ぎた栄光の四半世紀(基本設計の良さが結果的により優れた後継者の出現を遅らせた)

3. アメリカにおけるフィルム事情(アメリカではカラーリバーサルが主流であった。ハーフ向けのリバーサル用マウントは一般的でなく、しかもフルサイズの倍のマウントが必要となり結果に費用がかさむ。DPEも特殊なフォーマット故に時間と費用を要した)

4. 小さいネガはラボ作業においても取り扱いが面倒

5. 自動、全コマ同時プリント時代の到来。ハーフは枚数が倍なので、結果的に払うお金もかさむ。結果的に一枚一枚を丁寧に撮影する。その結果一つのフィルムが長い間カメラの中に入りっぱなしとなり、写真を見るタイミングを大きく逃してしまう。プリントの品質も低下する。(欧米ではX'mas to X'masと呼ばれた。12枚撮りフィルムはこの対策として発売された。)

74 Pen D2/D3がわざわざCdsに変更されたのは何故か?

Pen Dに搭載されていたセレンメーターの計測範囲は、EV7からEV17の範囲であった。一方Pen Dに搭載されていたレンズとシャッターの組み合わせは、開放F1.9、シャッタ−速度1/8秒まで対応できる。これはメーターの計測範囲を遥かに超えた露出能力であった。つまりカメラの持つ性能に対して、セレンメーターが追従できていなかったのだ!撮影に際して、カメラの持てる性能に対して搭載しているメーターが追従できていないという事実は、露出計をあえて搭載させたDの存在を陳腐なものにしてしまう程の厳しい事実であった。Olympusでは、電池搭載の問題および、より広範囲で安定した計測が可能なCdsの技術を完成させた上で、カメラの性能を十分にカバーできるCdsメーターに切り替えたわけである。こうしてEV3からEV17までの計測が可能なCdsが、満を辞してD2に搭載されたのだ!


Pen・Pen D 雑学の森/実用編

01 Penシリーズのそれぞれの特徴を教えて下さい?

まず初代Penは三光Penとも呼ばれ、外注会社にて製造されたモデルです。とは言っても、レンズ、ボデー等はオリンパスから供給され組み上げ作業を低コストな外注会社に託したモデルなのです。特徴としてシャッター速度系列がB、1/25、1/50、1/100、1/200秒と少々変わっています。カメラをつり下げるアイレットが向かって左側にのみついており、またシャッターボタンの溝が横向き3本です。オリンパス製の初代Penは、溝が縦に5本、アイレットは片側のみ、2代目オリンパス製Penはアイレットが両側についています。Pen Sは明るいF2.8のレンズを装備、シャッターも改良されB、1/8、1/30、1/60、1/125、1/250秒となっています。Pen S3.5はシャッターはPen Sと同じでレンズが初代Penと同じ明るさのF3.5レンズを装備しています。明るいレンズを必要とするならばPen S2.8を、また特に明るいレンズは必要なければオリンパス製PenかPen S3.5がお勧めかと思います。ただしPen S3.5は比較的流通数が少ないようで、中古価格も高めです。Pen WはPen Sにやや広角な25mmF2.8のレンズを装備、ボデーは黒塗装のみです。このモデルもかなり高価で流通しています。

02 Pen Dシリーズのそれぞれの特徴を教えて下さい?

Pen DはF1.9のレンズとセレンメーターの組み合わせ、Pen D2はF1.9のレンズとCDS露出計の組み合わせ、Pen D3はF1.7のレンズとCDS露出計の組み合わせです。またPen Dのみが電池不要です。

03 Penシリーズ・Pen Dシリーズのフィルターサイズを教えて下さい?

元祖Penシリーズのフィルター径は、22.5mmです。Pen Dシリーズのフィルターサイズは43mmです。

04 中古のPenのチェックポイントは?

まず外観は落下などによる、へこみが無いかをチェックしましょう。機能的には、裏蓋を開けてレンズを覗きながらシャッターを切って、絞りやシャッターの動作をチェックしてください。シャッター速度と絞りを全ての値にセットして空シャッターを切りチェックします。レンズを前側から見て、分解した形跡がないかどうかもチェックして下さい。分解組立後、無限遠が出なくなっている個体もあり得ます。その場合、店員さんに調整済みかどうかを確認することをお勧めします。

05 Pen、Pen Dシリーズに使えるストロボはどのような物ですか?

Penシリーズはホットシューではないので、コードが必須です。 現行品ではナショナルのPE-160M(マニュアル)に別売りのシンクロコードPP-SA/P3等が対応するでしょう。ちなみに中古カメラのジャンク市などで大昔のストロボが安く売られているので、覗いてみては如何でしょうか? または中野のフジヤカメラでもジャンクの棚で売られております。Penは小形なので、比較的小形なストロボがよろしいかと思います。

Pen Dシリーズにはもともとアクセサリーシューがついていないので、アクセサリーブラケットが必要になります。純正品を中古で求めるか、一般的な汎用型ブラケットを三脚ネジに装着して使用します。

この答えはYOKOYAMAさんがゲストブックで書き込んで下さったものを参考にさせていただきました。

06 Pen、Pen Dシリーズに使う電池は何ですか?

Pen、Pen S2.8、Pen S3.5、Pen W、Pen Dでは、電池は不要です。

Pen D2、D3には、PH-MC,M-1D,H-D等の水銀電池が当初使われていました。環境問題により現在製造中止ですが、関東カメラサービス製のMR9アダプターを用いて現行のSR44電池を使用することができます。このアダプターは電圧を変換する機能と、物理的な大きさを合わせる機能を有しています。またセレック製のアダプターはLR44電池を使用できるようになっていますが、こちらは電圧調整機能はありません。海外に目を向けるとドイツのVARTAというメーカーが、V625PXという1.35VのE625N(MR-9)型の水銀電池を生産しています。また同社のV625U アルカリ電池が丁度納まります。これらの電池は、中古カメラを販売しているお店などで入手可能です。ただし、V625Uの方は電圧が水銀電池の1.35ボルトに対して、V625Uでは1.5ボルトですので、厳密に言えば少々露出計に誤差が発生することになります。しかしネガフィルムを使う上では、問題は皆無に等しいと言えると思います。また中古で入手するPenの電池室は、メーカーやカメラ修理業者などにおいて、改造を受け、現行電池を使える様にしてある物も存在するそうです。また小生は改造を受けていないモデルでLR44/SR44などの現行電池をそのまま入れて使用しております。結局、どうも電池の件は、小生にはよく解らん、というのがホントのところです。雑誌等に、Pen各種モデルにはMR9 Adupterを利用して現行電池が使えるという記事を見かけますが、小生のPenには、このMR9 Adupterは入りませんでした(物理的な大きさの為に)。その後、ゲストブックにkojiさんより貴重な情報が書き込まれました。オリンパスの話しではMR9を使用するタイプとMR44(H-C)を使用するタイプの2通りがあるとの事です。なんとなく、つじつまが合ってきました!!

この件に関して、YOKOYAMAさんに御教授いただきました。「本来ならば、D3のメータのインピーダンスを計り、直列抵抗を変更する必要がありますが、私のはそのままLR44(SR44)を入れて使っています。電圧の差が1.5-1.35=0.15Vありますが、ネガフィルムを使っている限り誤差の範囲に入ります。気をつけなくてはならないのは、D3の場合、露出計はフィルム感度を変えても影響はないのです。ですから、あまりに明るい場所で露出計を動作させて、針が振りきれるような状態が続くと、メータのコイルが焼けます(注:電池の電圧が高い→電流大→コイル焼損の可能性大)。つまり、メータが振り切れるような使い方を長時間しないかぎり、電池はLR44でOKという訳です。 時間があれば、わたくしもD3のメータを正確にして、リバーサルにも使えるようにしたい。というのが本音です。」


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