ここで1981年、Pen
EFがデビューした際に、設計者である米谷さんご本人がカメラ誌にてこのPen
EFに関する記事を掲載されていますので、ここに紹介します。
「新鋭カメラ技術公開 ペンにストロボがドッキング オリンパスペン
EF
企画意図 この春、オリンパスペンEFが発売された。ハーフサイズカメラの新型発表は実に16年ぶりのことである。 こんな言い方をするといかにもリバイバル風に聞こえるが、けっしてそうではない。今でもペンEE-3は毎月数万台も生産されているベストセラーである。そしてこの4月には1000万台目のカメラがラインオフするという、史上初の画期的な記録達成をなしとげている。この実績の上に立ってプランニングされたカメラが、新発売のペンEFだったといえるであろう。
EE-3の母体となったペンEEは昭和36年に発売されたが、「ボタンカメラ」という言葉が当時使われた。シャッターボタンを押すだけで、いつもきれいな写真が写る。あとの操作はすべてカメラが自動制御する。この「あなたはボタンを押すだけ」というのがペンEEの企画意図であった。
露出の自動化も、絞り制御だけの自動化でなく、さらにシャッタースピード制御をも自動化する。いわゆるプログラムEEを世界で初めて開発し組み込んだのである。ピントも手で合わせる必要のないように固定化してある。固定焦点というとイメージが悪いが、要は、いつもピントや露出の合った、きれいな写真が撮れることである。35mmサイズで実施しようとすると、オートフォーカスが必要になるけれど、被写界深度の深い短焦点レンズの常用できるハーフサイズなら、常焦点位置で同じ効果が得られる。ハーフサイズという新しいサイズを作ったのも、実はこの点に1つの目的があったのである。こうしてボタンを押せば、いつでもきれいな写真が撮れるようにしたカメラがペンEEである。このボタンカメラを今様に言い換えるならばオートフォーカスカメラということになるのかもしれない。当時の35mm
EEカメラが姿を消して久しい。それにもかかわらず、ペンEEのみが現在でもベストセラーとなり得るのは、この開発思想が現代にも通ずるからではないか。
このボタンカメラのペンEEも、その威力を発揮するのは明るい所でのことであって、陽が暮れて暗くなると、普通のカメラに戻ってしまう。この暗い所での不便さをオートストロボで解決し、明るいところでも、暗いところでも、常にきれいに撮れるようにした、真の意味のボタンカメラがこのペンEFなのである。」この続きはまたの更新にて紹介します。