homePen EF Close Up 2

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-背面-

Back Pen EFの背面には、ストロボのチャージ完了を示すランプと、ストロボの有効範囲を示すガイドが有ります。また写真ではわかりにくいですが、フィルムカウンターが少々変更されていて、視認性が向上しています。

 シャッターボタンやリアーワインディングノブは従来と同様です。ファインダーカバー部分は従来、いかにも後から付け足した感がありましたが、EFにおいてはボディーとの一体感が増しているのと、ファインダーボックスの密閉性がやや改善され内部へのゴミの侵入が少なくなっているようです。


-内部-
Interior裏蓋を開けるとこのような感じです。特に従来のEEシリーズと変化無いようですが、ヨクヨク見ると違いがありました!フィルムガイドがとうとうプラスチックの一体整形に変わっています。もうこの時代からプラスチック化されていたんですね。またオートストロボ用の電源である単3電池は、ハーフサイズ化によって得られている約19mmの空間にしっかり納まっています。これによってカメラ本体の幅は従来のEEシリーズとほとんど変わりありません!このあたりは、さすが!といった感じです。

-裏蓋-
Back Cover裏蓋にも変更点がありました。フィルム抑えの方法が変わっています。EE2までは単純な一枚の金属板がつかわれており、EE3ではなんとスポンジの弾性で抑える方式でしたが、EFでは2個の金属性のつめが使われています。細かい部分なのですが、このように短いスパンで抑え方の変更が施された背景にはやはり何らかの理由が有ると思われます。

-米谷さんによるPen EFの紹介-
ここで1981年、Pen EFがデビューした際に、設計者である米谷さんご本人がカメラ誌にてこのPen EFに関する記事を掲載されていますので、ここに紹介します。

新鋭カメラ技術公開 ペンにストロボがドッキング オリンパスペン EF

企画意図 この春、オリンパスペンEFが発売された。ハーフサイズカメラの新型発表は実に16年ぶりのことである。 こんな言い方をするといかにもリバイバル風に聞こえるが、けっしてそうではない。今でもペンEE-3は毎月数万台も生産されているベストセラーである。そしてこの4月には1000万台目のカメラがラインオフするという、史上初の画期的な記録達成をなしとげている。この実績の上に立ってプランニングされたカメラが、新発売のペンEFだったといえるであろう。

 EE-3の母体となったペンEEは昭和36年に発売されたが、「ボタンカメラ」という言葉が当時使われた。シャッターボタンを押すだけで、いつもきれいな写真が写る。あとの操作はすべてカメラが自動制御する。この「あなたはボタンを押すだけ」というのがペンEEの企画意図であった。

 露出の自動化も、絞り制御だけの自動化でなく、さらにシャッタースピード制御をも自動化する。いわゆるプログラムEEを世界で初めて開発し組み込んだのである。ピントも手で合わせる必要のないように固定化してある。固定焦点というとイメージが悪いが、要は、いつもピントや露出の合った、きれいな写真が撮れることである。35mmサイズで実施しようとすると、オートフォーカスが必要になるけれど、被写界深度の深い短焦点レンズの常用できるハーフサイズなら、常焦点位置で同じ効果が得られる。ハーフサイズという新しいサイズを作ったのも、実はこの点に1つの目的があったのである。こうしてボタンを押せば、いつでもきれいな写真が撮れるようにしたカメラがペンEEである。このボタンカメラを今様に言い換えるならばオートフォーカスカメラということになるのかもしれない。当時の35mm EEカメラが姿を消して久しい。それにもかかわらず、ペンEEのみが現在でもベストセラーとなり得るのは、この開発思想が現代にも通ずるからではないか。

 このボタンカメラのペンEEも、その威力を発揮するのは明るい所でのことであって、陽が暮れて暗くなると、普通のカメラに戻ってしまう。この暗い所での不便さをオートストロボで解決し、明るいところでも、暗いところでも、常にきれいに撮れるようにした、真の意味のボタンカメラがこのペンEFなのである。」この続きはまたの更新にて紹介します。

-EF 総括-
EF EFが誕生したのは1981年。この時Penの生みの親である米谷さんは、既に究極のコンパクトカメラ"Olympus XA"を送りだしており、周囲のフルサイズコンパクトカメラも小形軽量化を果たしていました。Penが誕生したころはカラーフィルムが非常に高価であり、また現像プリント代も安くはないという状況の中でハーフカメラの撮影枚数が倍という性能は貧しい庶民にとってまさに求められた性能だったと思われます。
 しかしそれから約25年もたった日本は、まさに高度成長期であり、生活水準も高くなっていました。フィルム代も現像プリント代も相対的には飛躍的に下がり、またより手軽にきれいな写真が撮れるカメラが溢れる時代へと突入していました。もはやPenの存在意義は無いに等しい状況だったのだと思われます。むしろ約25年もの間、日本のカメラ界に存在できたことは脅威であり、Pen開発当初の基本的な設計思想というか設計理念がいかに先進的であり、また時代を先取りしていたかを物語っていると思います。PenシリーズはこのEFを最後に幕を下ろしました。

EF Close Upはこれで終わりです。


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