巻き戻しクランクはこのようにしっかりした造りで中心部がへこんでいるおかげで、ハンドルを立てた際に、トップカバー中央部の突起に干渉することなく、スムースに回せるようになっています。後蓋引き下ろし式を採用しているのでこのフィルムスプールを上へ引きだせる構造は不要となっています。
トップカバー中央にはアクセサリーシュ−が装備されています。このように単なるシュ−でホットシュ−が装備されるのは1965年発売のPen
EMからです。ただしシンクロソケットはカメラ前面の右下に装備されています。このシューの取り付けかたについても米谷(note1)さんのカメラ上部をできるだけ平滑にすることへのこだわりを強く表わしています。わざわざトップカバーをシュ−の形状に沿ってへこましてあり、安易にただシュ−を乗せてあるのとは違います。しかもそのへこみが絶妙な位置関係でファインダー光学系を回避しており、できるだけ高さを低くしようとする設計が見てとれます。高さを低くするこだわりがいたる所にちりばめられているのがPenシリーズに共通した特徴ではないでしょうか。
-貼り革-
これはPenの貼り革についている当時のオリンパスのマークです。このマークはPenシリーズ以降ではあまり見かけないような気がします。この貼り革の色に関しても一般的な黒をやめてあえてグレーにしたそうです。このグレーのよそおいもPenらしさのポイントではないでしょうか。不思議なことにこの貼り革が黒いとまるで別のカメラのように見えてきます。例えばPen
Dシリーズなんかがその良い例です。
-Bottom-
カメラ低部に関しては、Pen
D,EESなどと共通の仕様です。後蓋引き下ろし式の為の、高級感のあるロック解除用のノブ、巻き戻し用のボタン、そして三脚ねじの穴で構成されています。ちなみにこの巻き戻しボタンは最後まで押し続けるタイプです。
後蓋をはずしたところです。この後蓋取り外し式も実はカメラの高さを低くするために採用されたものです。光線漏れの問題が発生しカメラ内部に豆電球を灯して原因探しに明け暮れたと米谷さん(note1)が語っています。巻き上げノブが巻き上げスプロケットと同軸上にあることが、見てとれます。
この画像で、フィルムゲートが写っています。アサヒカメラ誌による絞り開放時のフィルム上の画面寸法は、17.6mm
x 24.2mmでJIS規格17.5mm x 24mm(+-0.3mm)に対して忠実です。ただフィルムゲートに対してフィルムの位置が下がっているために、撮影済みのネガは画面が下側にずれて、下端がパーフォレーションにくっついてしまう。これはスプロケットがフィルムゲートに対してずれているためで早急に改善してもらいたい。なおパーフォレーションの位置は、購入したカメラの場合には、画面と画面の真ん中にくることはほとんどなかったが、ただ72枚撮りなので、フィルムのたるみ具合で、間隔が不ぞろいとなり、中間にかかるコマも見受けられた。ゲートのヘリの仕上げもきれいちはいえない、、というレポートがされています。
また同アサヒカメラ誌によると、「ボディーの内面反射はたいへん少なく、これはボディー内ふところが広く、反射を引き起こすような臓物(内部機構の部品類)が何も無いからである。フィルムゲートの端面の肉も、上下はちゃんと斜めにそいである。ただレンズ鏡胴内の一部に後ろから見ると光るところが見受けられた。」とあります。
次はPen の取り扱い説明書を見てみます。
note1=the name of the designer of Olympus Pen is
everywhere translated as Mr.Yonetani,
this is an error by
translation software.
exact -- It is Mr.Maitani.
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