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 カード犯罪
 


 昨日、NHKの「クローズアップ現代」で外国人が関わった偽造クレジットカードの犯罪が激増していることを報じて
 いたが、実は、小生も数年前にタイで被害にあっている。

 パリのホテルでチェックアウト時に精算しようとカードを出したら、フロントの女性がそれを信用チェックの端末に入
 れるが何度やってもOKサインが出ない。
 そんなはずはないのだが、と念の為に別のカードを渡すとこれが一発でOK。


        ☆

 おかしいなあ、と不思議がりつつ地中海を渡り3ヶ月後に日本に帰って来て驚いた。
 パリで問題を起こしたカードの発行会社からの月毎に送られてくる明細書を見ると数十万円の金額が落とされてい
 た。

 バンコックのヤオハン、ロビンソン、セントラルなどの一流のショッピングセンターを二日でまわり、日本の普通の
 カードの1ヶ月の使用許容限度額まで使った記録が記載されている。

 その明細書にも打たれているが、その前にバンコックの某ホテルに泊まってカードで精算していたのである。
 ヨーロッパ(だけでもないのだろうが)のホテルなどは予約時にカード番号を知らせておくと、あとは彼らが勝手に
 カード会社や、予約を入れた企業や組織の信用チェックをしてしまう。
 
 飛びこみで入ったようなところや、最近日本ではプチホテルとよぶそうだが、家業としてやっているようなホテルでは、
 前金の代わりなのだろうが金額を入れていないカードの請求書にサインをさせられるところもある。この場合、
 精算時にこの紙片を目の前で破いてくれる。
 もちろん、何度も通ってなじみになっているところは、こういうことはしない。


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 空港から電話を入れて、ある意味で飛びこみのようなものだからなのだろう、このバンコックのホテルではフロント
 の女性がカードの信用確認のためコピーさせてくれと行って持っていった。
 すぐに戻ってきてコピーした用紙を見せられた。後から思うと、この時にデータ−を読み取られたのだろうか。
 このホテルには以前にも一度泊まったことがあり、オリエンタルなどには及びもつかないが、まあ格式のある
 (あった?)ホテルであり、信用もしていたのである。

 今から考えて見れば、当時のBKKではカードの偽造や不正使用問題は未だそれほど騒がれておらず、一流ホテル
 でもチェック用の端末が入り始める前だったのかもしれない。しかし、電話でカード会社に問い合わせをするもよし、
 上述のように金額を入れないでカード用紙にサインをさせ、精算時に目の前で破棄することも可能だ。
 どうもあのコピーの意味が未だわからない。


        ☆


 昨日の番組では、カードの偽造グループは狙いを定めた店の店員やアルバイトと繋がりをつくり、カードの磁気
 バンドに入力されている個人データ−を読み取らせる器械でカードをスキミングさせるという。
 1枚1万円、10枚で10万円。悪くないアルバイトになるという。
 

 このときのバンコックのホテルのフロント嬢もこうした犯罪に関わっていたのだろうか。
 これが1992年である。東南アジアで実績を積んでいよいよ日本に本格的に上陸してきたのかな。

 なお、この時の被害額はカード会社が直ぐに払い戻してくれたので、こちらは実害は被っていない。
 彼らがバンコックで買い物に精を出している間に、シンガポール、台北、博多と移動してきてそれぞれのホテルでの
 カードの使用記録が残されていたことから、カード会社もすぐに納得してくれたようだ。もっとも、手続きのためにいろ
 いろ書類の提出を要求された。

 

                     
                                      
                       バス 3.5バーツ(約10円)
                       Tuk-tuk(三輪車)が見える



                      ★     ★     ★     ★




 こうした被害を押さえる対策のひとつとして、読み取りが難しいICチップを組み込んだカードにするのも有効な手だ
 と言っていたが、このカードでは精算時に自分で暗証番号をチェック端末に打ちこむのである。
 TVでも触れていたが、さんざんカードの不正使用に悩まされたフランスではカードは数年前からこの方式に変えられ
 ている。ただ国外などの店では対応する端末がおかれていない場合が多いので、磁気バンドもついているので対策
 も限定されている。
 

         ☆
 
 まだこの種のカードが出たばかりでこちらも慣れていないときに、「会計」で端末に暗証番号を打てといわれて立ち
 往生したことがある。ふっと、手帳に暗証番号の類いを書いておいたのを思い出して事なきを得たが、行列の後ろで
 ひとりのおばちゃんが待たされるのにイライラしてかぶつぶつ言いだしたのを、同じく並んでいたおじさんが 「暗証番
 号を忘れることなど、誰にでもあることじゃないか」 とたしなめていた。 
 「外国人だからしようがないだろう」 と言わないところが、いかにもフランスである。もっとも、あの辺りでは売り子も含
 めその場にいた何人がフランス国籍なのかわかったものではないが。
 
 オペラ通りに面した、メトロのピラミッド駅をでたところにある『MONOPRIX』でのことである。パリ時代はこの近くのオ
 フイスに通っていたので2階のセルフのキャフェテリアにはときどき昼食を摂りに行ったところだが・・・、
 「あじあの話」とは全然関係ないか。


         ☆
 
 今日、2001年11月末まで有効な新しいカードがフランスの銀行から書留で届いた。ICチップが組み込まれている
 例のやつである。しかしフランスのカードは自分で保険を掛けろと言うのである。『カードの紛失や盗難などで、
 貴殿に甚大な被害をもたらす結果になっても、うちの銀行は知らないよ』 と書いてある。

 保険料は13フラン(約220円)/月だから、年で2640円になる。今まで掛けたことがないが、新しいカードを受け
 取るときいつもどうしようかと悩まされる。カード発行費用は別に取っているのにである。
 だからアジアにはこのカードは持っていかない。
 (17Dec99)


                  

                     カードの左の金色の丸いのがICチップ
                     カードの厚さは日本のそれとほとんど変わらない。こころもち厚い。