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よど号 (2)
田中義三の日本への送還が決まった。形としては今日、タイの裁判所が、彼は政治犯ではないという判決を
だしたことによるもの。タイでは政治犯の本国送還は認めていないのである。
当人があくまで日本帰国を望まないのであれば、控訴すればよいのだが、その前に田中自身が日本送還を
求めるムネの声明を出している。
ところで、それまで日本送還に反対していた田中が、なぜここにきてそれを求めたのだろう。答えはアメリカが
もっている。アメリカは北朝鮮に対して経済制裁の解除の条件として、テロ支援国家であることを止めるべしと
要求しているのである。その証として、日本政府の依頼があったのだろうが、よど号事件を起こした赤軍派の
メンバーの日本送還を求めている。
国家経済が破綻している北としては、ここで是非ともアメリカの援助とアメリカ企業の投資が欲しいところだが、
赤軍のメンバーを追い出すこともこれまでの行きがかりからそうもいかない。そこでまず、すでに国外に出て
いる田中義三からと、彼に日本への帰国を受けさせたというシナリオ。
当人にしてみれば、日本帰国は元より望むところ。平嬢に妻子を人質に取られているから、これまで口に出来
なかっただけである。
今後、残りのメンバーもあれこれ口実を設けては日本に戻ることになる。
当人たちも、既になんども帰国の希望を表明している。もっとも『無罪帰国』などという虫のいいことを言っている
が、それも今後はあれこれ理屈を付けることになるのだろうが、結局は日本に戻ってきて裁判を受けることになる。
先の柴田泰弘の例からみて10年以下で社会復帰ができるのだろう。
(25/05/00)
