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「日本人になりたい」

  
  昨年、シンガポール国立大学の先生が中学、高校、大学生を対象におこなった調査のなかで、"生まれ変
  わったら何人になりたい" という質問に、『日本人』と答えた中国系の学生が8.2%もいたというので、現地
  で問題になっているという。(産経新聞2月9日)

  ちなみに「白人」と答えた学生は11.8%だという。これはどういうことなのだろう。
  回答に幾つかの選択肢をあげたなかに、「日本人」はそれで独立させ、欧米系の人種については「白人」と
  して出したのだろうか。それとも、「イギリス人」、「アメリカ人」、「ドイツ人」といった回答をまとめて「白人」と
  して処理しているのか、この記事ではわからない。

  前者だとすると、最初から「日本人」という回答が多くなることを予期していたことになる。いづれにせよ、
  『日本人』という具体的な名称がでてくるところをみると、国別統計をとればトップになるということなのだろう。

  これでは戦争体験を持つ高年齢者をはじめ、リ・クワンユー氏のように中国にシンパシーを抱いている華人の
  間では問題視されるのも当然である。


  また、マレー系の学生では「日本人に生まれ変わりたい」というのは1%。インド系ではゼロだったという。
  これには宗教の問題もあるのだろう。イスラムのマレー人や、ヒンズー教徒のインド人は生まれ変わって、
  仏教徒(?)になるわけにはいくまい。

  この記事のなかでは『J−ポップ』をはじめとする、日本文化が若者たちに圧倒的な影響を与えていること
  にも触れているが、中国で出会ったLim君も中村雅敏が主演するテレビ・ドラマを見て育ったようなことを言
  っていた。華人にとって日本文化は非常に近いのだ。


 
  大分前だが、安宿がならぶベンコーレン通りのゲストハウスの一室でストレイト・タイムス紙を広げていたら、
  アセアン6カ国(当時)の若者を対象にしたアンケートの結果がでていた。

  そのなかで若し外国人と結婚することになればどの国の異性を望むかとという質問があり、ひとつの例外国
  を除いてすべての国で男女とも相手に日本人を選ぶとの回答がでていて、大きく扱われていた。

  幾つもあった質問事項のうちのこの結果が、編集者にはニュースに値するとして取り上げられたのだろう。
  調査結果がどれほど正確なのか知らないが、現地紙も、そんなものだろうとして異論を差し挟んではいな
  かったように記憶している。

  ところで、例外だった国とはフイリッピンで、アメリカ人と結婚したいというのが男女ともトップだったそうだ。
  もっともここでも日本人は2番目にきていた。今なら、フィリッピンでも日本人の方が上にくるのではないか。
  (05/03/00)



P.S.:今の日本や日本人は世界の多くの国で好かれているのは事実であるが、それほど尊敬されているわけ
   でもない。
 
   反対にイギリスとインド、フランスとアルジェリアのように歴史的な関係などの理由で旧宗主国が嫌われて
   はいても、その国や国民の有りようが一目置かれているケースもある。

   どういうわけか日本も韓国では、政治、経済、技術、出版、芸能・・・あれだけ何でもコピーされているとこ
   ろを見ると、こうした関係にあるようだ。

 
P.S.2: フイリッピンの国際結婚は、今も一位が米国で日本が2番目になっているという。(読売 3月25日付朝刊)