[ 目 次 ]      月刊・お好み書き 2003年7月号


熊取町小4少女行方不明事件

いったいどこに連れ去られたのか


  自宅近くで突如として姿を消した大阪府熊取町立北小4年の吉川友梨さん(9)。行方不明になってから1ヶ月以上が経過したが、依然として有力な手がかりはない。友梨さんが最後に目撃されたのは5月20日午後3時ごろ。遠足帰りの下校途中、自宅近くで同級生の男児生徒が友梨さんを見かけたのを最後に、少女は突然姿を消した。 筆者はそんな中、友梨さんの家族から話を聞くことができた。

(文・庄村有治)

  「友梨が行方不明になってから1ヶ月近くが経過しますが、まだ有力な情報は出ていないようです。なんとかマスコミの力を借りて娘を探していただければと、毎日祈るような気持ちでいます」
  こう話すのは吉川友梨さんの父親、永明さん(42)だ。突然、最愛の子供が家庭からいなくなり心労がかさむからなのか、永明さんの顔色は青白い。その永明さんが話す。
  「家ではピアノを弾いたり歌を歌ったりと活発な子供ですが、外では本当に大人しい娘です。知っている人に声をかけられてもはにかむような感じですから、ましてや見知らぬ人に声をかけられても、黙ってついていくようなことは決してありません。テレビのニュースで子供が誘拐される事件が報道されたりしますが、そのニュースを見入る友梨に『絶対に知らない人に声をかけられても車に乗ったりしたらダメだよ』と注意します。娘もそのことはちゃんと理解しています。それなのに友梨がいなくなるなんて・・・」
  友梨さんは当日、小学校の行事で遠足に行っていた。いつも一番先に自宅に帰ってくる友梨さんだが、この日は中学生の兄が先に帰宅。「遠足だから遅いのかな」と思った兄はさほど気にとめなかったというが、夜になっても家に帰らず行方が分からなくなったことが判明すると、両親は警察に届け出た。
  「最初は訳が分からずなんだがボッーとして、夢を見ているのかなと思ったほどです。いまでも夢であってくれれば、と願っています」(永明さん)
  さて、その後の警察の捜査で、自転車に乗った同級生男児が友梨さんを最後に目撃したのは、自宅から300メートル離れた場所で時間は午後2時59分ごろ、と判明している。 友梨さんが進む方向にはゆっくりと歩く親子連れがいたが、友里さんの歩行速度なら2分でこの親子連れに追いつくはずが、この親子は友梨さんを見ていない。そのため捜査本部は、この2分間の間に友梨さんが姿を消したと見ている。
  「友梨が姿を消したと思われる道には、何本かの脇道が通っています。友梨自身は寄り道などしませんし、もし車でさらわれたとしても、脇道は細くてあまり車の通れる場所ではありません。ただ1本だけ幹線道路に抜ける道がありますが、この道を進んだとすればいったいどこまで行ってしまったのか検討もつきません」
  「行方不明と分かった当日は、頭がボッーとして何がなんだか分かりませんでした。家庭で喧嘩したとかトラブルがあった事実もありません。遠足の当日も『行ってきま〜す』と楽しそうに出て行ったくらいです。警察は営利誘拐の可能性もあるとして捜査してくれていますが、私の職場や近所でもトラブルや恨みを買うようなこともありません。まったく思い当たるフシがないのです。いまは元気に帰ってきてくれることを祈っています」
  「友梨は食が細いので、ちゃんとご飯を食べているかが心配です。知らない人の家でビクビクして暮らしているかと思うと胸が締め付けられます。たぶん好きな絵も描けずにいるのでしょうね。私たちも必死で探しますから、それまで友梨には頑張ってもらいたい一心です。小さい身体で体力的にも大変だろうけど、なんとか頑張ってほしい」
  「どんな人が友梨を連れていったのかは分かりませんが、いまその人に恨みを言う気持ちは本当にありません。それより早く名乗り出てほしい。直接電話が無理なら手紙でも結構ですから、私が連れていきましたと名乗り出てくれませんか。早く友梨を返してほしいのです。いまはこの気持ちだけです」
  友梨さんは身長約135センチ、体重約25キロ。靴のサイズは22センチ。髪の毛は肩にかかる程度の長さで、耳の近くにほくろがあるという。
  本紙も友梨さんが無事に戻ってきてくれることを祈っている。

情報は泉佐野警察署捜査本部(0724・64・1234)まで



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