
レストランなどの店頭に置かれる募金箱と中に鈴の入ったサッカーボール
「目の不自由な人たちも音の出るボールを蹴ってサッカーを楽しんでいることをご存じですか?」――サッカーの日韓ワールドカップ開幕の前日、5月30日からレストランや喫茶店、
ファストフード店に、こんな呼び掛け文の入った募金箱が置かれる。今夏、日本で開催される視覚障害者のサッカー「アジア親善カップ2002 in JAPAN」成功に向けて、大阪外食産業協会
(ORA、大阪市西区)が力強いアシストを申し出た。10月末までの設置期間中に店頭で集められた募金は全額、「音で蹴るもう一つのワールドカップ実行委員会」(日本ライトハウス盲人情
報文化センター内)に寄付される。
(門田 耕作)
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大阪外食産業協会は、「フードサービス産業の健全な発展と近代化・合理化を図り、食文化の発展に寄与する」ことを目的に設立された外食産業の経営者の公益法人で、関西を中心に428社、約1万2千店鋪が加盟する。今回、大阪、兵庫を中心に約500の店鋪で、飲食の精算時に釣り銭の小銭などを寄せてもらおうとレジ横に募金箱を設置することになった。
「もう一つのワールドカップ」実行委の副会長で、日本ライトハウス盲人情報文化センター館長の岩井和彦さんが知人を介して支援を要請したところ、ORAの歌川弘三会長が学生時代に全国レベルで活躍したサッカー選手だったこともあって、役員会ですんなり協力が決定したという。
岩井さんから要請を受けたORAの専務理事西村隆兆(たかよし)さんは、「ライトハウスは歴史と伝統のある活動をなさっている。どれだけ集まるか分かりませんが、視覚障害者サッカーへのみなさんの熱意に少しでもお役にたてれば」と快諾した思いを話してくれた。
募金箱は幅14センチ奥行き11センチ、高さ13センチの角型で、段ボール製の組み立て式になっている。前面には、アイマスクとヘッドギアを着けてドリブルする男女選手の姿や盲導犬など、かわいいイラストをライトハウスの女性職員が描いた。
韓国、ベトナムからの選手団を迎える「アジア親善カップ2002」大会は8月29日から9月2日、神戸市と岐阜県高山市などで開かれる。実行委では総予算を約600万円と試算しているが、そのうちの約300万円をこの募金箱で集める計画だという。
ORAと「もう一つのワールドカップ」実行委事務局によると、5月23日までにすでに約60社から設置の申し入れがあった。かに道楽やがんこ、焼き肉のはや、喫茶「心斎橋ミツヤ」といった大阪人にはなじみの深いお店が、強力なサポーターとして名を連ねている。
ORAの西村さんは、「愛の福祉募金、とかいうと一種さみしさがただようけれど、今回のは力強い動きだと思う。もっともっと頑張れ!という気持ちになります。微力だけれども協力させてもらおうと思います」とエールを送っている。
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募金箱は一般の個人商店や協力者、希望者も設置できる。すでに開催地岐阜県高山市の商工会議所や関東のサッカー関係者を通じても設置の話が進んでいる。一般の設置協力希望者には、同事務局(電話06―6441―0015)から郵送する。
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