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 ここでは最近見た映画のコメントを掲載、後に「勝手にランキング」に入る予定。

「バニラスカイ」(’01米)

監督・製作・脚本:キャメロン・クロウ
製作・主演:トム・クルーズ
出演:ペネロペ・クルス
    キャメロン・ディアス
    カート・ラッセル
    ジェイソン・リー

コメント
 98年東京国際映画賞グランプリに輝いたスペインのアレハンドロ・アメナーバル監督の「オープン・アイズ」のトム版リメイク。原作を見ている人より見ていないひとの方が楽しめるだろう。言うならばトムが主演をやりたかったためのリメイク第2弾。もちろん第1弾は「M:I1&2」。
 内容は金持ちでハンサム(もう死語か?)の完璧な男である遊び人、青年実業家デヴィット(T・クルーズ)が交際中のジュリー(C・ディアス)に飽きて、パーティ−で知り合ったソフィア(P・クルス)に夢中になり。それに気付いたジュリーに無理心中を強いられて、命こそ助かったが自慢のハンサム顔がガタガタになってしまう。完璧さに自信を持っていたデヴィットは一気に自信を喪失、仕事も友人も彼女も失って行く。そんな彼の目に飛び込んできたのは冷凍保存で年を取らずに生き延びた犬の出ていたTV。ソフィアへの愛がホンモノだと確信しつつも現実と夢の世界があやふやに・・・・。
 金髪のキャメロン・ディアスに黒髪のペネロペ・クルス、断然ペネロペ・クルスの方が良い(良いと言うのは不適切な表現かな?)と思ってしまうのは、なぜかいけ好かない様に見えるキャメロン・ディアスの演技の上手さだろうか、嫌な女より怖い女。
 作品の完成度はキャメロン・クロウの上手さによってテンポが良くアレハンドロ版よりややこしくない。と言ってもこれでも十分ややこしいのだが。この作品のテーマはラストの選択に描かれている。自分の思い通りに事が動く夢の世界にずっと居座るか、現実の厳しい世界で自分の手で0からやり直すか。僕の場合は正直前者の選択を取ってしまうかもしれないな、現実は厳しい、楽な覚めない夢にずっと居座れるのなら十分。しかし、惚れた女をモノにしたはずが実は夢だった、チキショウ!ってな具合で現実に戻るぞ!ってな具合のトム・クル−ズ、頭悪そうでヨロシイ。
 一目惚れの恐いところはその人のことを何も知らずに架空の中身を良い方に作り上げてしまう事だろう。でも、しょうがないな。
お気に入り指数 87

「メメント」(’01米)

監督:クリストファ−・ノーラン
出演:ガイ・ピアース
    キャリー=アン・モス
    ジョー・パントリアーノ
    
コメント
 脚本の勝ち、正直絶賛です。面白いし・キャスティングも良いし2001年度の最優秀作品に勝手に決定。見ないと損をする。
 内容は、妻を強盗に殺された事件以来、10分しか記憶を保てない元保険調査員のレナード(G・ピアース)は、記憶を保つ為に写真を撮り、紙に書き、大事なメッセージの刺青を体に入れ続けながら犯人を探しつづける生活。そこに関わる情報屋?のテディ(ジョー・パントリア−ノ)、同じ境遇が縁で捜査に協力をしてくれる?ナタリー(C・アン・モス)と写真と彼等の情報と刺青のキーワードから犯人を探し当てるのだが意外な結末が。
 いわゆる逆廻しムービー。10分しか保て無い記憶と言うことでラストから始まって10分の記憶づつに過去に戻ってきて事の真相が明らかになるという発想勝ちの作品だ。主演が「LAコンフィデンシャル」(’97米)のガイ・ピアースと上手い所を使っての好演。
 10分の記憶づつ戻るわけだが前後のつなぎめは残る為、繋がりは掴みやすいが見るほうにも相当な頭の整理の覚悟が必要。しかし、10分しか記憶がと言う割に事件の捜査以外は普通に生活しているのが謎。
 さすがに3度も見てしまってこの世界にハマッタ。まだまだ見る価値ありすぎ。
お気に入り指数 99

「息子の部屋」(’01伊)

監督・出演:ナンニ・モレッティ
出演:ラウラ・モランティ
    ジャスミン・トリンカ
    ジョゼッぺ・サンフェリーチ
    
コメント
 「僕のビアンカ」(’84伊)「赤いシュート」(’89伊)「親愛なる日記」(’93伊)で知られる独創監督ナンニ・モレッティ監督の家族モノ作品。モットーはリアル。ドキュメンタリータッチのどこにでもあるような出来事をモチーフに上手く撮るし演技も上手い。
 内容は精神分析医ジョバンニ(N・モレッテイ)は妻と娘・息子と平凡ながら暖かい4人暮らしの生活。しかし、ある日、海に潜りに出かけた息子が事故で亡くなって家族の気持ちはバラバラになってしまう。数日後、息子宛てに1通の手紙が事故を知らない彼女からの手紙だった・・息子は家族の知らないところで恋をしていたのだ・・。
 普通のドキュメントで収まる内容だが、ナンニ・モレッティは映画にも出きる。家族でも恋人でも自分に近い人が亡くなってしまったら、その後悩んでしまい、元の生活には戻れない。ただいつまでもそれに浸っているには人生は長過ぎる。元には戻らないが前に進まなければならない、死を受け入れてあげないと。
 音楽にも涙を誘われるブライアン・イーノの「バイ・ディス・リバー」が劇中に流れなおさらどうしようもない悲壮感をかもしだしている。
 そりゃあカンヌ・パルムドール取るハズだ。
お気に入り指数 90