はじめに
以下の資料は、私の勤務する病棟にてレクリエーションの勉強会を開いた時の資料の一部です。
当院の精神科ではレクレーション療法が活発に行われており、第8,第9病棟合同のレクレーションを、週に3回行っている。
しかしレクレーション療法が何であるのかきちんと理解し活動されているのであろうか、他の部門のスタッフが見れば、「遊んでいる」としか見られないレクレーション、辛い思いまでしてやるレクレーション、それは本当に看護なのだろうか、今回はもう一度、基本に戻ってレクレーション療法を考え直したいと思う。
精神科看護とは
そもそも看護とは何なのであろうか、私たち日々患者さんとかかわっているものは、果たして看護といえるのであろうか。レクリエーションということを考える前に精神科における看護とはなにかというのを一度、考え直しておく必要がある。
1960年代以降、日本に導入された看護理論は、本国での、提出年より数年から、二十数年の合間を、隔たちつつも確立にその時代の、看護実践に影響を与えてきた。
ナイチンゲールの看護覚え書きから、アブデラ・ヘンダーソンを経てオーランドやウィーデンバックらの相互作用モデル、ペプローの人間関係の過程における発達モデル、トラベルビーの相互作用理論、オレムのセルフケアモデルと、ロジャースの、生命過程モデル。ロイの適応システムモデルを経て、ペイターソンとツデラートの現象学的、実在的接近に至っている。
そう言った看護理論の発達の中で、共通して述べられていることは要約すると以下のことのようになる。
@看護の対象は、人間であるが、その人間は、生態系の一員であり、環境との密接な関係にある。そのときの環境とは、自然環境、社会環境といった生体外の環境から、血液循環や神経伝達系などの生体内環境と言ったものまで含む。
また人間は、心身共に健康に生活する権利と、能力がある。
A看護は援助を必要としている人のニードを認識し、それに対して働きかけるものである。
Bニードを満たすために、看護者は対象の持つセルフケア能力の向上を意図したケアを行う。
C看護のプロセスは、人間関係(相互関係)のプロセスである。
精神科看護実践においても、これらの看護理論に影響されていることは言うまでもない。
私たちの日々の患者への関わりは、こういった看護の原則の上に成り立っているはずなのである。たとえば清潔のため入浴を促しているのは、ただ汚いから風呂に入れといっているのではないのである。
また現在、精神科において注目されているのは、患者―看護婦関係とセルフケア能力の向上であると考えられ、これから述べられるレクレーションもこれらの看護の原則から見たものとなることを、意識していってほしい。