| 8.【御殿場高原ビールに学べ】 |
米久の庄司社長が企画開発した御殿場高原ビールに注目。
自社の発酵技術を元に地ビールに参入した展開は、
魚市場の技術を元に鮮魚料理店を展開した沼津港のあり方と共通です。
御殿場高原ビールは観光目的地のメインポジションを狙わず、サファリパークや、日本ランド、箱根そして伊豆の観光地への行き帰りの立ち寄り地として宣伝訴求しています。機能では、まず「食事処」という機能で集客しています。これも、沼津港の現在の姿に重なります。
地ビール単体では、業界で各種の技術賞を受賞している沼津インターグルメ街の「こがね」や他の地ビールレストランと御殿場高原ビールは競合します。この点も、魚料理単体では真鶴港や、三崎港と競合する沼津港の現状と比較出来ます。
そこで、庄司社長がオンリーワンを狙って採った戦略は、
1. 店内アトラクション・イベントの強化による遊び要素の付加
2. 圧倒的に広い駐車場設備
3. 日帰り温泉を拡充して「食事プラスアルファ」を実現
などがあげられます。
自家用車(あるいは観光バス)を安心して長時間駐車して
時間消費できる空間を創造した
というポイントが、競争優位に立つ成功の鍵でした。
また、時間消費を単なる「土産物ショッピング」でまかなおうとはしなかった点をキチンと押さえて評価しなければなりません。食事処と「特産品販売・土産物売場」がただ融合すれば成功するのであれば、インターグルメ街の「沼津さかなセンター」はつぶれなかったはずです。
この御殿場高原ビールの成功からも、
私たちは基本的で重要な要素を学ぶことが出来るでしょう。